戦争よりも本がいい

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 61
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192590

作品紹介・あらすじ

ドイツ文学者として出発した著者は、たんなる独文学研究者にとどまることはありませんでした。日本文学はもとより、美術、工芸、民俗、芸能、放送文化に至るまで、幅広く日本と世界の文化を読み解き、ときに軽妙に、ときに重厚に、数多くの文章を世に問うてきました。
そのおびただしい作品の背景には、広くかつ深い読書体験があります。
本書は、現代日本の代表的な文筆家の一人である著者が、忘れがたく、ひそかに大事にしてきた、しかし一般には知られることのほとんどない幻の本の数々を、紹介するものです。
著者は、大きな物語には与しません。政治や経済を声高に語るタイプの本は、ここには登場しません。集団的自衛権も憲法9条も、表だって登場することはありません。
そうではなく、市井にあって、人知れず情熱を傾け、深い思索や高潔な境地にたどり着いた、滋味をたたえる名著と呼ぶべき本が、主役です。
たとえば、先の戦争の時代に成人とならざるをえなかった人々。無名の歌人・田部君子が詠んだ珠玉の歌。民間の饅頭博士・松崎寛雄の心意気。
はたまた、芥川龍之介が密かに思いを寄せた人を恋う悪念の詩、あるいは、江戸を自在に往来した金谷上人の痛快無比な行状記。
全129冊。「本のなかにどっさり本のある本」を堪能してください。

感想・レビュー・書評

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  • 安倍君は、本より戦争や原発・差別が好き(と言うよりお金になるのでしょうね)。そして自分に楯突く人間を憎悪。。。怖い人だ、、、

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    http://www.hanmoto.com/jpokinkan/bd/9784062192590.html

  • ドイツ文学者でエッセイストの池内紀(おさむ)さんの「戦争よりも本がいい」(2014.11)、タイトル、確かに(^-^) 129冊の本の紹介とコメントです。馴染みのない本、昔の本、専門的な本が多いですが、著者の造詣の深さだと思います。あらゆるジャンルの本が紹介され、私も読みたい本が10冊ありました。木下謙次郎「美味求真」、寺山修司「日本童謡詩集」、バーバラ・レヴィ「パリの断頭台」、大木卓「猫の民俗学」、いしもりよしひこ「うちの近所のいきものたち」、菅原光二「スズメ」、渋沢龍彦「夢のかたち」など。420頁です

  • ミミズとか都々逸とかタイルとか力士とか、守備範囲外ばかりでどうするよと思ったが、ペットとかソロバンとか、やっぱり興味ないよー。しかも古い本が多くて、図書館の検索システムで引っかからない(涙)
    中島敦・氷上英廣・軍事勝義の話、宮本常一の「はきものとのりもの」が良かった。

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著者プロフィール

1940-2019年。兵庫県生まれ。1965年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。神戸大学助教授、東京都立大学教授、東京大学教授を歴任。専門は、ドイツ文学。主な著書に、『池内紀の仕事場』(全8巻)、『カール・クラウス』、『消えた国 追われた人々』など多数。主な訳書に、カール・クラウス『人類最期の日々』、『カフカ小説全集』(全6巻)、ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』など多数。


「2020年 『幻獣の話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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