「青春18きっぷ」ポスター紀行

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 199
感想 : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192798

作品紹介・あらすじ

「青春18きっぷ」はJRが年3回(春、夏、冬)発売しているお得な切符で,1982年(昭和57年)に初めて発売されました。その後大ヒットし、汽車旅ファンの必需品となって今日に至ります。
発売時に全国のJR駅で掲げられるポスターは、つねに注目を集め、マニア垂涎の的となっており、とりわけ1990年(平成2年)からは、旅先の旅情を静かに湛えた写真とデザイン、旅の本質に迫るコピー表現が相まって、多くのファンを着々と獲得しています。
今回、その1990年以降のポスター74点を集め、一冊にまとめました。25年間このポスターを手掛け続ける著者が、制作にまつわる背景やエピソードを初めて解説した、ファン待望の写真集です。鉄道ファンのみならず、これから旅に出たいと思っている人にはユニークなガイドブックとして、かつて青春18きっぷで旅した人には思い出のアルバムとして、老若男女問わず、幅広い読者に満足していただける1冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 旧国鉄が1982年に発売を開始した「青春18きっぷ」の、1990年の夏からのポスター74枚を集めた、なんとも素敵な写真集である。
    いずれも、添えられたキャッチフレーズを含めて、純粋に「旅、見知らぬ街を歩くこと、ってやっぱりいいよな~」と思わせてくれるもので、また、ポスターのコンセプト・作りが時代時代に合わせたものとなっており、初期のものから強烈に感じられるノスタルジックな雰囲気も何とも言えない。
    染みるキャッチフレーズをいくつか挙げると、「いつかは、急がなければいけない日がくる。」(1990年夏)、「ちがうにおいのする町。」(1992年春)、「この街で育ったら、どんな私になってただろう。」(1993年冬)、「学校を卒業すると、春は黙って行ってしまうようになる。」(1999年春)、「前略、僕は日本のどこかにいます。」(2000年冬)、「冒険に、年齢制限はありません。」(2007年冬)。。。(特に、学生を主なターゲットとしていた初期のキャッチフレーズがいい)
    私は、アラフィフになった4年前から「青春18きっぷ」の夏の旅を始めたが、本書をパラパラと捲りながら、早くも来年の旅に思いを巡らせている。。。
    (2016年8月了)

  • 神谷町のTSUTAYAでふと目について買った一冊。
    僕は鉄道好きで、小さい頃は「青春18きっぷ」を使ってよく鉄道旅行をした。一人で東北一周の旅をしたのは高校一年の時だったか。夜行快速列車「ムーンライトえちご」での出会い、田沢湖でのヒッチハイク、斬新だった石巻の駅舎など、今でも鮮明に覚えている。
    大学に入ってからも、研究のために茨城の常磐線の取手から片道三日もかけて鈍行列車で熊本は水俣まで乗って行ったり。
    そんなわけで、青春18きっぷは、ポスターともども僕の大切な青春の一コマをなしている。

    今では新幹線や飛行機で移動してしまい、旅情に浸る暇もない。そんなに急いで、どこへ行くのかと自問してみる。でもまあ、そういうものなのかもしれない。青春18きっぷは、青春を謳歌する者にのみそれを手にする権利があるのだ。

  • 電車と人、電車と絶景。毎回様々なシチュエーションで魅せる青春18きっぷの宣伝ポスター。そこに添えられたワンフレーズのキャッチコピーもまた旅心をくすぐる。なんだかずっと眺めていたくなるポスター紀行。旅へと出かけたくなったな。

  • 自分の好みのポスターはじっくり見ることができる。
    ふーん、と思うポスターは面白がることができる。

    最後のページに近づくに連れ、旅に出たい、のんびり遠出したい、新しいものに出会いたいとより強く思わせてくれる。

    撮影裏話も、旅行エッセイとして楽しく読めた。

  • JRグループが発行する鈍行乗り放題の「青春18きっぷ」といえば、メランコリックな独特のポスターが有名であるが、本書は1990年からそのポスターのクリエイティブディレクターを務めた著者が、1990年から2015年までの春・夏・冬の各ポスターのビジュアルと、作成にあたってのエピソードをまとめた一冊である。

    何といっても日本人の憧憬をくすぐる美しい写真と、旅に出たくなってしまう名コピーで構成されたポスターの数々を一気に見れるというだけで酒が何杯でも飲めてしまう。また、アラーキーが旅する女性を写した流麗なポスター(1991年~1994年)や、安西水丸によるイラストのポスター(1996年)があったことを本書で初めて知り、実は色々と攻めている年度もあったことに驚かされる。

    とはいうものの、やはりメインは静かな風景画とシンプルなコピーをメインにしたポスターが一番魅力的だな、と思う。ベストショットを撮影するために1週間もカメラマンがひたすら撮影し続けたというようなエピソードもあり、あの美しさの裏にはこんな苦労が潜んでいた、という点を知れるのも興味深い。

    Go Toキャンペーン対象外となった東京都民のcoup d'etatを避けるためにも、小池都知事にはぜひ本書を都民にばらまいていただき、バーチャルな旅情を味わってもらってはどうか?

  • 歴代の青春18きっぷポスターを網羅した旅好きにはたまらない永久保存版書籍です!日本の原風景の中を走る小さな列車のポスターに込められた想い、時代背景などを感じ取ることで、日本の自然・文化の素晴らしさにも自然と目が行きます。ポスターに一言添えられる青春18きっぷならではのキャッチコピーも印象的。1枚のポスターがこんなに人の心を突き動かすのだとはっとさせられました。そのような理由から日常に刺激が欲しい人、デザイン目線で見る人にもお勧めです。電車の旅も日本も素敵だ。

  • ポスターの撮影に関する情報が多く駅の情報は少なめ。

  • 素晴らしいポスター集。数式のシリーズが好き。

  • ‪今こそ読む時期!と思い。買って良かった。旅の楽しさ、寂しさ、美しさ、懐かしさ が一冊にぎゅっと詰まってる。‬

    "Chi va piano va sano e va lontano."

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/seishun18_poster.html【書評】『「青春18きっぷ」ポスター紀行』 : なおきのブログ

    <目次>
    はじめに
    路線図
    1990年 夏

    2015年 春
    あとがき


    2016.08.16 東洋経済記事より
    2016.08.21 借りる
    2016.08.28 読了

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著者プロフィール

1955年山梨県生まれ。アートディレクター、クリエーティブディレクター。JRグループの「青春18きっぷ」ポスターは1990年から担当し、「フルムーン夫婦グリーンパス」ポスターは1999年から継続して制作を続けている。他に、JR東日本/ダイヤ改正「もっと2」「ジャンジャカジャーン。」(東北上越新幹線東京駅開業、成田エクスプレス開通、新幹線MAX登場他)、秋田新幹線「こまち」開業、長野新幹線「あさま」開業、「東京トレイン」キャンペーン、IC定期券「Suica」のロゴ、カードデザイン、「Suica」導入キャンペーン、岩波書店/広辞苑第4版「これが日本語です。」「所謂」「頗る」、サントリー/ニューオールドOLD is NEW「恋は遠い日の花火ではない。」、パルコ/「女の子で良かったね」など。主な受賞はADC賞、新聞広告電通賞、ポスター広告電通賞、環境広告大賞環境大臣賞、JRポスターグランプリ最優秀賞。趣味は真空管オーディオ、卓球。

「2015年 『「青春18きっぷ」ポスター紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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