つよく結べ、ポニーテール

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 45
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192828

作品紹介・あらすじ

今日、プロ野球の歴史が変わる!
鳥海真琴、23歳。プロのマウンドに立つ初めての女子投手。
その過去に秘められた光と闇――全力で綴られる感動の物語!

子供の頃の夢は魔法少女。3歳からバットを握りはじめた真琴は、小学校で出会った少年と約束する。プロ野球選手になる――。
中学時代に身につけたシンカーを武器に、高校野球の世界に殴り込み。だが、待っていたのは、練習についていくので精一杯、公式戦にも出られない、マネージャー兼任の日々。
彼女はいかにして現実を乗り越え、奇跡を起こしたのか?

小説現代長編新人賞出身の新鋭、魂の第3作。
今度の青春も野球……そして女子!
カバーイラストは『高校球児ザワさん』の三島衛里子さん、渾身書き下ろし!!

「ポニーテールを一回ほどいて、ゴムを口にくわえながらふたたび髪を結び直す。
額やこめかみの皮膚が引っ張られて、心に立ったさざ波がすぅーと静まっていくのと同時に、一気に集中力が高まっていくのを感じた。
これがもしかしたら、私の「ピッチャーになります!」というスイッチなのかもしれない――」(本文より)

感想・レビュー・書評

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  • タクトくんとの再開。胸を張って投げていれば、きっとだいじょうぶ。お母さんの言葉。やりなさい。何を迷う必要があるの。夢が叶うんでしょう。マウンドに立つ真琴の姿を見てみたい。私、暴れてやるからね。さわやか、面白い。

  • 今年 初めて甲子園で女子高校野球の決勝が行われ、この本と重なる部分が多く 野球ファンの主としては面白かったです!

  • 日本プロ野球、史上初の女性投手となった鳥海真琴は1点リードで迎えた最終回のマウンドに登場した。子どものころから野球が好きでプロ野球選手になるのが夢だった。少年野球チームでは男の子を相手に打ち取る快感を覚えつつあった。中学生になり、女性としての体の変化や男子との体格差が目に見えて現れてきて、力で抑えるピッチングの限界を悟りサイドスローに転向した。高校に進学し、野球部に入部するも男子との差をますます感じるなか、中学からの同級生で正捕手の君澤龍也との投球練習だけが幸せだった。しかし、真琴の身に思いがけない不幸な事件が襲いかかる。一度は野球から離れた傷心の彼女が祖父に連れられて来たのは女子硬式野球チームの練習場だった。再び野球への気持ちを取り戻し、夢に向かって立ち上がる。男社会の野球という世界に、悩み、苦しみながらも野球への情熱を胸に、両親、親友、チームメートに支えられながらひたすらに投げ続けるひとりの少女のストーリー。

  • 重いシーンもあるけど前向きになれるお話でした。

  • 著者が東京学芸大出身。野球を専門に書く小説家がまた一人誕生したかと。分かりやすい設定に、共感しやすい心理描写。あっという間の読了。まっすぐな青春群像小説ですなあ。

  •  後半は面白かったが、前半の人物描写が長い。

  • 装丁の雰囲気、そしてタイトルの「ポニーテール」から、てっきり野球少女が主人公のジュブナイルだとばっかり思っていたら、とんでもない。読み応えのあるスポーツ小説だった。装丁とタイトルで損をしているとしか思えない。

  • うわー、感動した。泣いた。
    プロ野球史上初の女子選手として入団した投手・鳥海真琴の物語。
    現在のプロ初登板を真琴の昔の恋人・龍也視点から。
    真琴の視点は10歳からプロ野球にドラフト指名されるまでを。
    二つの視点から交互に物語は進んでいく。
    女子ゆえの困難に多く晒されながら最終的に夢をつかむ真琴の生き様がまぶしい。高校時代の事件のことは苦しすぎる。後半に進むにつれ真琴視点は涙がこらえきれなくなる。
    書評で見て気になっていた本だったけど本当に素敵な本だった。
    龍也のことは女として許せない部分もあるけれど、龍也も同時に大きなものを失っている。あのときの彼にはその決断しか出来なかったのだろう。
    阪神タイガースが真琴の対戦相手として登場するが、名前は全然違うんだけれど背番号と守備位置は現実と同じなんですよね。
    1.セカンド西岡剛7
    2.センター柴田講平00(0だと前田大和でこっちのほうがあってる気が…作者渋い選択するな)
    3.ショート鳥谷敬1(現実は左打者だけどここでは右打者)
    4.レフトマット・マートン9
    5.ファースト新井貴浩25(2015年現在は移籍しちゃってるけど執筆時には在籍)
    6.サード新井良太32(現実は兄弟だけどここでは他人)

  • ど直球の青春・野球モノ。で、女の子が主人公。

    いろんな思いがうずまいて、
    ちょっと物足りないような、
    書かずに余韻を残したからよかったような…。

    p302のお母さんの一言から、雫のたたみかけが泣かせる。

  • タイトルにぐっときて、表紙で確信
    やっぱり、良かった!!

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著者プロフィール

1984年東京都生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。2012年『白球アフロ』(受賞時タイトル「白球と爆弾」より改題)で、第7回小説現代新人賞奨励賞を受賞。選考委員の伊集院静氏、角田光代氏から激賞された同作は2013年に刊行され話題を呼んだ。2018年『風が吹いたり、花が散ったり』で島清恋愛文学賞を受賞した。甲子園球場の整備を請け負う阪神園芸をモデルにした『あめつちのうた』で話題を呼んだ。他の著作に『野球部ひとり』『つよく結べ、ポニーテール』『僕の母がルーズソックスを』『空洞電車』『日向を掬う』などがある。元高校野球児で、ポジションはセカンド。


「2021年 『エール 名もなき人たちのうた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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