生命の森 明治神宮

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192866

作品紹介・あらすじ

明治神宮鎮座100周年公式写真集として、明治神宮の森の多様な生態系を紹介します。
 100周年の記念事業としておこなわれた大規模な生物調査の結果、明治神宮の森には、23区内でも屈指の豊かな生態系があり、さまざまな貴重な生物が見つかりました。本写真集は、その素晴らしい記録写真を紹介するものです。

 第1章 明治神宮の森
 コラム 明治神宮の森の歴史
 第2章 明治神宮の生きもの
 コラム 明治神宮の生態調査
 第3章 生命のつながり
 解説

感想・レビュー・書評

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  • 会社に行くときに、いつも原宿で降りて、千代田線に乗り換える。つまり、明治神宮の脇を毎日通っているわけである。この広大な鬱蒼とした森が、人の手によって人工的に作られた森とは、にわかには信じられない。
    明治45年(1912年)、明治天皇が崩御されると、実業家の渋沢栄一らによって、この神宮の森が発案された。そこで白羽の矢が立ったのが、ドイツで最先端の林学を学んだ本多静六ら三人の学者である。彼らは150年かけて、永劫に続く森を創ろうと考えた。とてつもない大計画である。
    2020年、明治神宮の森は100年を迎える。つまり、この森はまだ完成していない。しかし、100年続くというのはすごいことである。ローマの遺跡を見て人々は感心するが、日本人もそう遠くない昔にこれほどのものを作ったのである。
    翻って、現代のわれわれはどうか。100年先の子孫に、俺たちはこれだけのものを作ったと、胸を張れるものがあるだろうか。自分の生きているうちだけでなく、その先も含めたスパンで計画を立てる。そういう人物が、現代にいるだろうか。せいぜいオリンピック会場の跡地の使い道を考えるくらいが関の山ではないか。われわれは本多静六らに多くを学ばなければならない。

  • 永遠の杜の本。

    人工的に作られた森で、さらに大都市の中にあって、これだけの生物を内包しているというのは、今は明治神宮から一歩出れば人工物しかないこの土地が、元来本当に自然豊かな土地だったんだという痕跡のようで、美しくもあり切なくもある。

  • 精読するのではなくぱらぱらめくる場所に置いておいた本。写真も美しいし「へぇ!」なことがイロイロなのだけれど、あとがき的な伊藤さんの文(カメラマン佐藤岳彦さんのことを語っている)を読んで、この本が素敵なオタク二人(誉めてます)によって作られたものだと腑に落ちました。オタクが熱意をこめた作品はこの上ないのだ。

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著者プロフィール

1963年生まれ。自然史映像制作プロデューサー、生物研究家。20年以上にわたり、自然番組ディレクターとして世界中を巡り、数多くのNHK自然番組等を制作。主な作品に、「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」「さわやか自然百景」「プラネット・アース」など。

「2015年 『昆虫のふしぎ(2) 昆虫のサバイバル大作戦! の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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