エウレカの確率 経済学捜査員とナッシュ均衡の殺人

著者 :
  • 講談社
3.28
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本棚登録 : 133
感想 : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192934

作品紹介・あらすじ

大手製薬会社・向山製薬の研究員、三浦陽介の死体が自宅で発見された。警察は当初、事件性も疑って捜査した。なぜなら、「研究所の人間が人体実験をしている」と告発する怪文書が研究所内で発見されていたからだ。だが、1ヵ月経っても三浦と怪文書は結び付かず、アレルギー発作によるショック死と断定、事件性はないと判断された。その2週間後、経済学捜査員・伏見真守が向山製薬を訪れた。伏見は警察の見解を覆すように、三浦の死に他殺の可能性があることを示唆した。そして、三浦が所属していた「希少疾病第二部門」の研究員に向かって、全員を容疑者として扱うと宣言したのだった……。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2弾。

    主人公は経済学の観点から犯人を追っていく。
    前作は全くやる気のない女性刑事が同行していたが、本作は出世は順調だが尊敬できない男が同行する。

    創薬研究所から告発文が見つかり、それに関わっているとされる人物が亡くなる。
    事故か事件か・・・・なお話。

    主人公の独特な捜査力で解決はするものの、読了後はとくにスカっとする印象なし。
    主人公が特にそれを目的としていないキャラクターの為そのような仕上がりとなっている様子。

  • 買ってから、しばらくほっておいたけど、やっと読了。面白かった。

  • 読みやすかった。登場人物が少ないので難しくないミステリー。

  • エウレカの確率二作目。現実的に考えるとかなり無理があるけど、まあ読み物としてはありかな。少し変わった刑事物を読みたい時にはいいかな。

  • 04/04/2017 読了。

    図書館から。

  • 経済学と製薬会社のダブルヒットで購入。ウィキや数冊の本で得たゲーム理論の知識を具体例に無理やり押し込めた感じ。人に何かを語るためにはその100倍の知識がないと。とりあえずゲーム理論のいくつかの単語を覚えられた。。
    内容も、医療系機関に勤めているならもうちょっと面白い内部事情を書けそうなのに、、。あと、犯人の豹変っぷりに違和感、ちょっと幻滅。

  • 経済学者が警視庁の特別捜査官として事件解決を図る推理小説。経済学という視点から事件を俯瞰すると、複雑と思える関係性も解りやすく見えてくる。私たちは様々なバイアスにかかっていることで、物事を複雑化させているのだろうか。難しいと感じられる、「ナッシュ均衡」「囚人のジレンマ」「パレート効率的」といった経済学の基本ワードがストーリーを通して理解できる。

  • 28.12.3

  • エウレカ2冊目。シリーズ物だけどパートナー役が毎回(と言ってもまだ2冊めだけど)変わるのがちょっと珍しい。
    ネタバレかどうかわからないけど一応。

    今回は製薬会社に届いた怪文書と、研究員の死。怪文書の調査を任命されたコンプライアンス課の玉木が今回の付き添い役。
    「ちょっと珍しい」と書いたけれど、これがこのシリーズのポイントとなるべきところであって、通常探偵役のパートナーといえばワトソン役。物語の主人公というよりは見届ける役のような感じになる。このシリーズの中でも確かに見届け役ではあるけれど、本当の主人公はこの人たちである。最初はどうにも疲弊し、うだつの上がらない様子で登場するけれど、最終的にはこの人達自身が一皮剥けて一歩を踏み出すというオチにつながる。伏線がここにつながったりもするところが面白い。

    派手ではないけど面白いシリーズだと思います。

  • 経済学捜査員シリーズの第二弾。伏見は今回警視庁に雇われ、製薬会社社員の事故死を洗い直すため、製薬会社の課長とコンビを組みます。
    捜査が進むにつれ、課長の態度が変化し、最後には清々しい気持ちになってしまうのは、このシリーズの特徴といえるかもしれません。
    ナッシュ均衡と囚人のジレンマが出てきて、それについてはよく分かったのですが(囚人のジレンマは刑事ドラマにも出てきます)、そのあとの展開が、説明不足に思えて仕方ありません。
    全容解明が伏見一人に託されているせいもあるでしょうか。読者の入りこむ余地がないように感じました。でも次はどんな理論が出てくるのだろう、と期待してしまいます。次もまた読みたいです!

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著者プロフィール

1985年神奈川県生まれ。25歳のときに書いた『グレイメン』で2011年に国際的小説アワードの「ゴールデン・エレファント賞」第2回大賞を受賞。’12年に同作品が日米韓で刊行となり、26歳で作家デビューを果たす。『エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守』は、経済学を絡めた斬新な警察小説として人気を博した。また’18年に『60(ロクジユウ) 誤判対策室』がドラマ化され、本書はそれに続く作品。その他の著書に『小鳥冬馬の心像』『法廷外弁護士・相楽圭 はじまりはモヒートで』『ため息に溺れる』『キリングクラブ』『第三者隠蔽機関』『本と踊れば恋をする』『この色を閉じ込める』『断罪 悪は夏の底に』『いたずらにモテる刑事の捜査報告書』など。現在は医療系企業に勤めながら、執筆活動に励む。

「2021年 『20 誤判対策室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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