- Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062192972
作品紹介・あらすじ
■昔々のこと。やっとのことで跡継ぎのお姫さまに恵まれたフロレスタン21世は、姫の健やかな成長を見守ってもらおうと、国中の妖精を洗礼式に招待しました。そしてお姫さまはオーロラ姫と名づけられて、お祝いに妖精たちから様々なプレゼントを贈られました。しかし式典長のミスでもっとも性質の悪い妖精カラボスが招待客のリストからもれていたのです。カラボスはめでたい祝いの場に乱入し、この無礼の仕返しをしてやる、とオーロラ姫に呪いをかけました。美しく成長した姫は糸紡ぎの針に指を刺されて死ぬというのです。しかしまだ贈り物をしていなかったリラの精がカラボスの呪いを薄め、姫は100年の眠りについた後、王子の訪れによって目を覚ますと救いの手を差し伸べました。
さて、美しく成長し16歳の誕生日を迎えたオーロラには求婚者も現れ、城はめでたい雰囲気に包まれました。そこへ老婆に変装したカラボスが現れて姫に花束を渡しましたが、その中に針が隠されており、オーロラ姫は指を刺されて倒れてしまいました。嘆き悲しむ王や王妃の前にリラの精が現れ、王や王妃を始め、人間から動物、調度品に至るまですべてをオーロラ姫とともに眠らせてしまいました。オーロラ姫は、誰にも100年の眠りを邪魔されることなく深い眠りについたのでした。
そして100年の時がたち……おなじみのストーリーは、意外な結末を迎えます。
感想・レビュー・書評
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詳細は、あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノートをご覧ください。
→ http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1995.html
東 逸子の挿絵が見たくて 手に取りました。
表紙の絵、素晴らしいですね!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
クラシックバレエおひめさまものがたり』は、『白鳥の湖』に続いて二冊目です。
女の子向けの、ひらひら&フワフワした話のようですが、意外に中身は深いです。
『白鳥の湖』では王子と姫がただのちやほやされた美しい存在ではなく、孤独や責任に押しつぶされそうになっていて、共感しあえる唯一の相手であることがわかりました。
この『眠れる森の美女』では、悪役であるカラボスがいなければこの王子と結ばれることはなかったということに気づかされます。
ともに、とても綺麗な文章です。
藤本ひとみさんの作品は『ナポレオンの恋人たちー愛される女の条件』『皇后ジョセフィーヌのおいしい人生』『皇妃エリザベート』を読みました。
私が西洋史にハマるきっかけを作ってくださいました。
最近見かけないと思っていたら、こういうお仕事をされていたんですね!
最後にひとみさんが、バレエを頑張っている人にエールを送りました。
そして自分と同じように何らかの事情で習うことができなかった人たちに「一緒に鑑賞者になりましょう」と言われます。
ひとみさん、ぜひ、今からでもバレエのレッスンを受けてください。
私の先生の生徒さん、ひとみさんと同じかそれ以上の年齢のかたが大勢楽しんでいます。
ひとみさんに伝わるといいな。