小旋風の夢絃

著者 :
  • 講談社
3.19
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本棚登録 : 59
感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193078

作品紹介・あらすじ

春秋末期の衛国。小柄な十五歳の少年・小旋風(しょうせんぷう)は、盗掘を生業とする養父に育てられた。あるとき彼は、墳墓の棺の中から華麗な琴を発見する。しかし直後、養父は落盤事故で死んでしまう。小旋風は琴を売ることで貧困から脱し、のし上がろうと考える。彼の野心はやがて、衛国全体を巻き込んでいく。小旋風は自分の唯一の武器である言葉だけを使って琴を売り、大金を手に入れることができるのか――。第9回小説現代長編新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 春秋末期の、衛国を舞台にした、歴史ファンタジー。
    第9回小説現代長編新人賞受賞作。
    古代中国になじみがないせいか、最初はややとっつきにくい。
    が、涓涓と出会い、琴の魅力がわかっていくあたりから面白くなる。
    関わっていく人物もそれぞれ個性があり、後半は、すっと世界に引き込まれる。

  • 面白かった!時々展開が早いかな?とか会話で話が進むな?と少し思ったけれど、何よりも琴の音の表現が良くて素敵だったので全部OK。
    ご飯の描写がおいしそうなの個人的に好評価。

  • 表紙の装丁から、主人公は女の子だと勝手に思ってた(どうでもいい)

    ある意味少年の成長物語。
    おもしろかったけど、ところどころ、ん?と思う展開もあり。そこん所もう少し詳しく!と思うところもあり。
    でも一気に読めた。

    ただ小旋風とケンケンのその後が気になるところ。知音て・・・

  • デビュー作とのことなので今後に期待したいです。
    !マークが多用されているのが時代に不釣り合いな気がしてひっかかりました。

  • 春秋戦国時代の中国を舞台にした歴史ファンタジー小説。

    デビュー作とは思えないほど丹念にキャラクターが描かれていて
    読んでいて心地よさを感じる出来。

    とはいえ、丹念に描くのに専心するあまり
    ストーリーがやや小粒なのが玉に瑕。

    墓泥棒で手に入れた琴を売ろうとして、
    ウロウロしてたというのが大筋だというのは
    やはり小さい感じがした。

  • おもしろい
    古代中国が舞台なので
    とっつき難い感があるが
    盗掘した琴を小旋風がかき鳴らし
    その音を聞きつけて
    生きているのか、死んでいるのか
    わからない人物が
    追いかけてくるあたりから
    グッと引き込まれる
    始めの旋風が
    いつのまにか
    嵐のように突き進み
    吹き荒れ
    やがて
    しだいに少しずつおさまり
    静かに終わる

    平行して
    「黒猫の薔薇あるいは時間旅行」を
    読んでいたので
    身体がバラバラになるような感覚を
    味わった
    どちらも
    時間と音楽を扱っていたので

  • 春秋戦国時代末期の中国で盗掘により幻の琴を手に入れた少年・小旋風が野心による冒険の末、世継ぎ問題に巻き込まれ商人となるまでの話。ここまでもドラマチックではありましたが、義姉・耳耳のその後や楽師になってからの涓涓の様子とか、カリスマ的・姫元の治世とか(弥子瑕も共に)、桃李はどうなった?とか、続きで話を盛れるエピソード&気になる要素がたっぷりあるので、これだけで終わっては勿体無いというか、もうちょっと頂戴、みたいな。人との信頼関係に憧れる小旋風の成長譚、面白かったです。

  • 久しぶりにこういった作品を読みたかったと思えた作品。
    春秋時代にファンタジックを纏い、小気味良いリズムに躍動感、心に感じる音は滑らかに。
    デビュー作とのこと、次作がとても楽しみ。

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著者プロフィール

小島環(こじま・たまき)
1985年生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科卒業。2014年、古代中国を舞台とした小説「三皇の琴 天地を鳴動さす」で講談社が主催する第9回小説現代長編新人賞を受賞。同作を改稿改題した『小旋風の夢絃』でデビュー。『囚われの盤』(講談社)、『泣き娘』(集英社)など。

「2021年 『星の落ちる島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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