小説 ちはやふる 中学生編(4)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 31
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193115

作品紹介・あらすじ

大ヒット漫画「ちはやふる」の小説版完結編
漫画では描かれなかった千早・太一・大江奏の中学時代!
前へ。未来へ。それぞれが踏み出した一歩とは?ハードカバー愛蔵版。

新(あらた)との約束を守るため、瑞沢高校を目指して受験勉強に励む千早。そんなとき陸上部に入ることになり、かるたとの両立が難しくなって……。
一方、太一は屈指の進学校・開明成中学で、かるた仲間を失い、その心の隙間をうめるように香澄と交際をはじめる。
かるたへの情熱を抱えながら、悩み苦しんで、それぞれが出した答えとは?
すべては、かるたのために。大切な友達のために。
まぶしすぎる青春かるた小説、感動の完結!! ハードカバー愛蔵版。

[同時収録]大江奏が古典好きになったきっかけの「初恋」。

かなちゃんの初恋のかわいらしさと古典にはまっていくさまの瑞々しさ……。だんだんかなちゃんになっていく姿が見守れて、とても幸せです。――(末次由紀)

感想・レビュー・書評

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  • ◆大ヒット漫画「ちはやふる」の小説版が、ついに完結!漫画では描かれなかった綾瀬千早・真島太一・大江奏の中学時代がわかります。かるた仲間を失い、陸上部に入った綾瀬千早の葛藤とは?大江奏の秘められた初恋とは?そして、真島太一が中学のとき交際していた香澄との恋の行方は?綿谷新とのたったひとつの約束を胸に、もがきながらも、ただひたすら前へと進む青春かるた小説、ここに感動の完結!


    (^^)<Comment
    千早の章は、第1巻の続きが書かれていて良かった。
    陸上部に入るまでとその後の瑞沢高校受験までの経過が丁寧に書かれているのと、師匠である原田先生が千早がカルタから離れてしまうのでは…と危惧しつつも、千早の想いを汲んで、信じて、送り出す感じがすごく泣けた。
    千早と原田先生の結びつきの強さを感じて、千早が原作で原田先生の白波カルタ会から、名人かクイーンを出すという先生の夢を叶えて、恩返しするのを見るのが楽しみ!

    それから、カルタのことしか考えずに陸上に励む千早を見て、陸上部の人たちが千早を目の敵にしてくるのを読んでいて、千早が好きな私は腹が立ってしまったけど、「私だったら、私の大好きなカルタを本気じゃなくやっている人がいたら、やっぱり腹が立つと思うから…」というようなことを千早自身が言っているのを読んで、そういうとこが好きなんだよ~!って思いました。
    確かに、陸上部の人たちにとっての陸上は、千早にとってのカルタと同じだもんね。
    それを汚された気がしたら、わたしが陸上部の立場でも千早がいやだなって思っていたはず。
    目線を変えて、その人の立場に立って考えるってこういうことなんだなって思った。

    そういうことを物語の中で学べるからこそ、本って面白い。

    原作の末次先生ではない時海さんが書いたこの外伝的な小説の中でも、千早はやっぱり千早で安心した。
    高校生の千早は、こういう経緯を乗り越えて、あの千早になったんだって納得できた。
    この中学生編の小説シリーズは、千早の部分に特化して言えば、よく描かれた小説だと思う。


    そして、このシリーズ全4巻の中で、わたしの1番のお気に入りは、まちがいなくこの最終巻の奏ちゃんの章!
    すっっごく、すっっごく良かった!
    原作にもまったく支障の出ない書き方で、かなちゃんの初恋(中1)が切なく、美しく描かれていて、その中にかなちゃんが古典オタクになるエッセンスもきれいにストンと落としこまれていて、すごく秀逸でした!
    これ以上もこれ以下も語れない…とにかく原作ファンにも絶対読んでほしい章です。


    最後に太一の章は、もう第3巻のレビューで散々書いたけど、わたしは知りたくなかった事実でした。
    第2巻の新にとっての由宇の設定は必要だったと思うけど、太一にとっての香澄の設定は正直いらない。
    千早に対してさえすごく不器用な太一に、こんな甘々な恋愛設定はなんかすごく違和感です。悲恋みたいにしないでほしかった。
    原作進む中で、私の中では香澄はずっと影の薄いままでいてもらおうと思います。

    シリーズの中では太一の章は、中学の親友と生涯の恩師に会うくだりだけでよかったな~。
    太一の恋愛にここまでページを削ぐぐらいなら、かなちゃんみたいに、肉まんくんや机くんの中学時代を掘り下げてほしかったな~。。


    評価4は、かなちゃんの章が、本当に評価5を越えるぐらいよかったからです!

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著者プロフィール

長野県生まれ。遺跡の発掘や歴史・民族資料の調査研究職にたずさわった後、作家デビュー。おもな著書に、『紫式部日記 天才作家のひみつ』『ちはやぶる 百人一首恋物語』『小説 ちはやふる 中学生編(全4巻)』(すべて講談社)ほか。日本児童文学者協会、日本民話の会所属。


「2021年 『小説 ブルーピリオド 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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