なりたて中学生 初級編

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  • 講談社 (2015年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (258ページ) / ISBN・EAN: 9784062193238

作品紹介・あらすじ

第57回日本児童文学者協会賞を受賞! 成田鉄男は、土矢小学校に通っている小学六年生。親が、いまの住まいから少し離れたところにマイホームを建てたものだから、親友たちと土矢中学校に進学するはずが、瀬谷中学校に通うことに。瀬谷中には、土矢小のやつはおらず、ほかの小学校から入ってくる生徒ばかり。知っている子はだーれもいないなか、中学生になってしまった鉄男は、ヘタレなりに自分の立ち位置を探りはじめた――。


第57回日本児童文学者協会賞を受賞しました!

成田鉄男は、土矢小学校に通っている小学六年生。でも、親が、いま住んでいるアパートから、ほんのちょっと離れたところに念願のマイホームを建てたものだから、小谷や菱田といっしょに土矢中学校に進学するはずが、瀬谷中学校に通うことになってしまった。
瀬谷中には、小学生のときから仲の悪かったやつらのいる南谷小学校をはじめ、ほかの小学校から入ってくる生徒ばかり。知っている子はだーれもいないなか、中学生になってしまった鉄男は、南谷小出身の後藤に目をつけられたり、いっしょの洋装店で制服の採寸をした杏里が気になってみたりしながら、へたれなりに自分の立ち位置を探りはじめたのだった――。

みんなの感想まとめ

新しい中学校での不安や期待を描いた物語は、主人公の成田鉄男が新たな環境に適応しようと奮闘する姿を通じて、心細さや成長を感じさせます。引っ越しによって親友たちと別れ、知らない生徒たちに囲まれる中で、彼は...

感想・レビュー・書評

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  • 小学6年生にお勧めの本を探して出会った1冊。「なりたて中学生 中級編、上級編」の三部作の1冊目です。
    6年生児童にもお勧め、親にもお勧めです。

    舞台は関西(たぶん大阪)で、鉄男の一人称語りも、登場人物たちの会話も関西弁でポンポン進む、全体的に軽妙で読みやすくて楽しい。
    成田は不安でもいじけてしまうことがあっても一人ボケツッコミなので、思春期の深刻な悩みであっても、まあくよくよ考えてもしょうがないというような前向きさも感じる。

    隣の学区に引っ越した、というところが微妙で、全く知らない環境というわけでもない、隣だから小学校時代はお互いライバルだった別の小学校の生徒たちのなかに一人で突っ込まれてしまったという心境。

    他の生徒たちもそれぞれ中学校生活を始めている。
    小学校で仲良かった菱田や小谷もそれなりにスタートを切り、今後自分はどうやって立ち回っていこうかなんて考えたりする。
    小学校同士で揉めていた瀬谷小学校出身の後藤は、鉄男がいるのでちょっとびっくりしつつ、まあ中学校では小学校同士の諍い引きずってもなあと適度な距離を保ったクラスメートになりそう。
    たまたま知り合った女子二人組のアンリとツグミは、微妙な立ち位置にいる鉄男を丁度いいからかい相手と見定めたようす。

    最初はみんな、小学校とは違う学校生活に戸惑いを覚えることもある。
    生徒手帳が配られたときには自立の第一歩みたいでちょっと緊張した。
    新しく始まる教科も色々ある。数学って算数とどう違うんだろう?技術・家庭科?美術?

    鉄男も、小学校の行事にはもう参加できないんだなって思ったり、だから最後にランドセルを背負ってみたり、まだまだなりたて中学生でゆっくり進んでいこって思ったらなんだか楽しくなってきた。

    出てくる大人である両親や先生や近所の人たちも鉄男たちのことを子供ではない、でもまだ思春期というほどでもない、ヤングアダルトとして扱ってくれる。
    ボケツッコミでノリの良い母ちゃんの言葉もよい。
    <中学生になったら、どんどん大きくなって、親にも腹が立つことがぎょうさん出てくる。先生や学校にも不満がでてくる。その不満は、正しい時も、間違っているときもある。けど心がざわついて、イライラしてくるのは、それでええ。
    それでええ言うても、私は私が納得行かない時は、これまでどおりテツオを扱う。ただし、だんだん子供扱いをしないようになるから、今までより厳しくなるし、尊重もする。先生方もそうやろうと思う。みんな、中学時代を経験しているからな。P120>

  • 小学校卒業近く、引っ越しをしたせいで友だちと違う中学校に通うことになってしまった男の子の話。鉄男と同じ立場だったら心細さすごいんだろうなあ。ゆっくりペースでしたが、心理描写が丁寧でよかったと思う。新中学1年生におすすめです。おもしろかった。最初は気にしてなかったけど、何気に学校の名前もおもしろいです。

  • 面白かった。が、少し散逸した印象も受ける。前半は、主人公の成田哲夫が小学校を卒業していくまで。後半は、新しい中学で一から始まる生活を描く。
    哲夫の独白が面白く、ちょっとボーっとしたキャラが憎めない。
    仲良し三人組のひっしゃん、こったんと離れ離れになってしまう悲しさ。お互いに変わっていくこと。新しい学校での自分の立ち位置。初めて知り合いになった女の子のこと。(といって別に甘い展開ではない。)
    中学生活の最初の描写は、自分の中学や高校の頃を思い出し、分かる分かると思いながらなぞった。
    席順で名前を覚え、顔と名前を覚えた人に○をつけていくところなど面白い。
    後藤君がとても気になっているけれど、そのうち友だちになれるのかな。
    なんだかんだ、クラスでそこそこ目立っているくせに、結局初級編では友だちは一人も出来ていないところがウケた。出来んのかい!

  • 関西弁が面白かった!!初めて読んだのは小6だったので年齢が上がってから読み返してみるとまた違った共感が出てくるから二重の楽しみがあると思います!!

  • 中学生になった日を境に、主人公は敵の中学校に入学することになる。
    敵の中学校でも、友達ができるが、小学校の頃の友達も忘れられない…そんなドタバタギャグコメディ

  • 中学生の頃が懐かしくなる~。
    いま思えばなんともないけど、
    色んな不安と戦ってたんだなあ。

    関西弁でいきいきした感じ
    がさらに伝わる!

  • 校長の式辞のあと、PTA会長や、政治家とかの祝辞が続いたけど、新しいパンツとシャツがまだ肌にちくちくして、ただただがまんして、話をスルーしていた。
    ー成田

    小学校卒業してから中学生になるまでのわくわくと不安な気持ちを鮮明に思い出した!

  • テツオ...成田鉄男
    引越しのため親友と別れ隣の学区の中学校に進学することになる

    新しいクラスメイト、教師、授業、制服、先輩...

    不安と戸惑いのなか中学校生活をスタートしたへたれテツオの
    入学式から4日間を描く“鉄板”の少年小説、3部作の第1作

  • 引っ越しの都合で、小学校からたった一人で超アウェイな感じで瀬谷中へ進学することになった成田鉄男くん。
    小学生から中学生になるって、自動的なんだけど、気持ちはそうじゃないのよね。
    でもみんな等身大?ないい子で読んでいてホッとする(笑)
    彼らが「中学生」になってく感じが楽しみです。
    やっぱり新中学1年生におすすめでしょう!
    タイトルの「なりたて」がナリタテツオ=成田鉄男なのに後で気付いて笑った。
    私は次も読みたい(笑)

  • 160731 購入

  • 関西弁とか馴染めなかった。
    ドヤ小学校とかっていうネーミングも…。
    中学生が読むには読みやすいのかなぁ。
    男子中学生っていう設定自体に自分が興味ないのかも( ̄▽ ̄)
    テツオもタイプじゃないな。
    いや。自分に合わないだけで、同世代の子どもで、読書が苦手な子にも読みやすいんじゃないかな(≧∇≦)
    一応読んだけど、中級編は積ん読。

  • 両親のマイホームの購入で、親友たちと離れ隣りの地区の瀬谷中学校に入学することになった主人公、成田鉄夫。小学校時代に敵同士だった後藤、制服の採寸で偶然顔なじみになったアンリ以外はだれも知り合いのいない中学校生活がスタートします。居心地の悪さと不安の中、どうやって自分なりの居場所を見つけていくのか。本書では人生が激変するような特別な事件は起きません。どこの町にもいそうな主人公たちの日常や悩みがユーモラスかつリアルに描かれているので、多くの中学生たちの共感を呼びそうな一冊です。

  • 2016/5/16

    913.6||ヒコ (3階日本の小説類)

    中学入学の直前、隣の学区に引っ越したばかりに、まわりに知ってる友達はゼロ!
    ヘタレのテツオは、ヘタレなりに立ち位置を探り始めた。
    “小学生が中学生になるということ” だれしもが通過したあの時期のドキドキ!!

  • 成田鉄男(なりたてつお)が土矢小学校(どやしょうがっこう)の6年生から瀬谷中学校に入学し、慣れていくまで。

    ③内容
    ・対象: 高、YA
    ・特色&ジャンル 小学校~中学入学まで
    ・時代 現代
    ・舞台 大阪
    ・主人公 成田鉄男、小谷 菱田

    ④キーワード
    ・オススメ 卒業、入学 友達 制服ツメ襟 セーラー服 引越

    ⑤コメント
    ・著者情報 ひこ田中
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%93%E3%83%BB%E7%94%B0%E4%B8%AD

    児童文学書評
    http://www.hico.jp/

    引越したテツオが小学校の卒業を機に、新しい学区の瀬谷中学校に入学する。
    瀬谷中学校では、はりあっていた瀬谷小学校の後藤や真砂と一緒になってしまう。
    慣れたところと友達から離れ、中学校という新しい環境、新しい友達へ向かう不安を上手に描いた作品。

    この時期は、どうしたって友達の影響が大きいのだと思う。
    よい友達に恵まれている

  • 小学生が中学生になるというのは、ものすごいことなんだと思うのだ。私は、早く中学校に行きたかったし、新しい友達を作りたかったので、ドキドキしながらも結構前向きだったように思う。でも、この主人公は、予定していた中学校ではない、完全アウェイな隣の中学校へ入学するはめになる。この環境ではそうそう、前向きにもなれない。
    彼が彼なりに、なんとかしていこうという、けなげな姿が読める。ほんと、入学前の6年生におすすめしたい。
    大人ではわからないものをわかってくれているかも。

  • 小学生が中学生になるというのは、ものすごいことなんだと思うのだ。私は、早く中学校に行きたかったし、新しい友達を作りたかったので、ドキドキしながらも結構前向きだったように思う。でも、この主人公は、予定していた中学校ではない、完全アウェイな隣の中学校へ入学するはめになる。この環境ではそうそう、前向きにもなれない。
    彼が彼なりに、なんとかしていこうという、けなげな姿が読める。ほんと、入学前の6年生におすすめしたい。
    大人ではわからないものをわかってくれているかも。

  • 続編から戻って読了。なりたて中学生ってこんな感じなんだ。

  • なんかこれから盛り上がるってときに終わっちゃったような。次回を意識しているのかな。
    母ちゃんが立派で素敵。

  • 面白い。
    この調子で続きを読みたいなぁ。

  • きょう読了。久しぶりのひこ・田中さん。
    なんか、読んでる間ずっと教え諭されてるような感じがした。中学生になるってこういうことなんですよ、っていうのを、成田くんを使って説明されるような。教訓主義とは違うけど、そこはかとない押しつけがましさがある気がする。あと、新クラスでの自己紹介くらいはさすがに入学初日にやるんじゃないかと思ったのだけど、最近はそうでもないのかしら。座席が名簿順じゃなくて最初からランダムっていうのも、ちょっと意外だった。
    YAっていうことばが作中に堂々と書き込まれる時代になったんだなぁ。

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著者プロフィール

1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。1991年、『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞を受賞。同作は相米慎二監督により映画化された。1997年、『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。同作は冨樫森監督により映画化された。2017年、「なりたて中学生」シリーズ(講談社)で第57回日本児童文学者協会賞を受賞。他の著書に、「レッツ」シリーズ、『ハルとカナ』『サンタちゃん』『ぼくは本を読んでいる。』(以上、講談社)、「モールランド・ストーリー」シリーズ(福音館書店)、『大人のための児童文学講座』(徳間書店)、『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』(光文社新書)など。『児童文学書評』主宰。

「2023年 『あした、弁当を作る。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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