- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062193290
作品紹介・あらすじ
■この1冊で世界と自分のつながりがわかる!
身近な「食べもの」「おもちゃ」「テクノロジー」の裏側をのぞいてみよう!
毎日の食べ物やおもちゃや携帯電話は、世界のどこの材料を使って、誰がつくって、誰が届けてくれているのでしょうか? 流通の仕組みが分かってくると、安くて豊富な商品が、過酷な労働環境をつくっていることを理解できるようになります。
この本では、毎日安全な商品が届けられる流通の仕組みから、不当労働の事例や肥満といった社会問題まで幅広く、やさしく紹介しています。
IT機器にしても、おもちゃや食べ物にしても、商品には労働者からの搾取や児童労働や環境破壊といった信じられない「原価」がかかっていることを考えてもらいたいと思います。
■流通や国際理解の授業や宿題に役立ちます。
■信じられない「原価」ラインアップ
1 ケイタイ・パソコン
2 おもちゃ
3 食べ物
■シリーズの特色
貴重な写真資料や最新の図表を掲載!豊富なビジュアルで具体的に理解できるよう工夫されています。全ページカラー。
■2 おもちゃ編の特色
児童労働でつくられたサッカーボールを買うことができますか?豊富な写真資料や最新データを紹介し、児童労働や搾取労働など社会問題を掲載。グローバルな流通の仕組みや国際理解に役立ちます!
感想・レビュー・書評
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p.44より
・フェアトレード=公正な取引
「フェアトレード」の「フェア」は「公正な」、「トレード」は「取引」の意味。商品の公正な価格で売買する取引をさす。商品をつくった人(生産者)が、搾取されることなく、正当な報酬を得られるようにすることが、フェアトレードの目的だ。現在、フェアトレードによって、貧しい国の多くの人たちが、すこしずつ貧困から脱するための能力を身につけ、生活をより良いものに変えはじめている。
・工場主にとってのメリット
フェアトレードのしくみ……は、フェアトレード団体が最低買取価格を保証し、前払い金などにより生産者を支援。利益の一部を地域に還元するというのがフェアトレードのしくみだ。
フェアトレード事業では、工場主は労働者によく気を配り、適切な労働環境と労働条件を提供する。そうすることで工場主も商品の最低買取価格が保証され、しかも前払い金を得るなど、安心して工場運営ができるということだ。何より、商品を安く買いたたかれるようなことがない。
・世界を変えるために
フェアトレードの商品は、日本のような品質やデザインに厳しい市場では、受け入れられるだけのレベルに達していないものもたしかにある。しかし、それでも消費者は、現在の玩具産業の裏の実態を認識したうえで、フェアトレードの商品を積極的に購入することを考えよう。
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①の「ケイタイ・パソコン」と内容はほとんど同じ。
細かい事例はもちろん異なりますが、総じて主張は一貫している印象です。
そして、総ルビなので小学生の読者も想定しているとは思いますが、内容的には少し難しく、中学生以上でないと理解できないかも、とも感じます。
その辺りの矛盾?というかミスマッチが少し気にはなります。
写真が多いので、フェアトレードを必要としているサプライチェーンの実態を把握するのには役立つと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示