贅沢のススメ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 95
感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193405

作品紹介・あらすじ

高級品を扱う店を次々と買収するボス・藤浪と、その下で働く若者・古武士(こぶし)。ラグジュアリーファンドの二人組はまず店に乗り込み、藤浪が帳簿を確認し、古武士がその店で実際に働く。
かつて贅沢だったイタリアンが贅沢でなくなった理由、オーダーメイドの高級シャツ店に隠された女性たちの人間関係、倒産の危機に瀕するアンティークウォッチ店の目利き店主の企み、一脚数十万を超える木製椅子のデザイナーと職人の絆――至高の品には、誰も見たことのないドラマが宿る。目から鱗の買収エンタテインメント!
贅沢を見分けるために欠かせないものとは?

感想・レビュー・書評

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  • 連作短編集。全6編。
    イタリアン、オーダーメイドシャツ、アンティークウォッチなど、高級品を扱う店舗の買収を仕掛けるファンド会社の藤浪と、部下の古武士。本当の“贅沢”とは何かを問いかけながら物語は進む。
    贅沢とは値段や世間の評判なのか?を問いかけてくる。結局、自分にとって心地よいものが贅沢なんだろうなと。それぞれの仕事が職人技のような感じで、そこは興味深く読めた。

  • こだわりの一流店を査定、買収、再構築するのは、大企業の話とは全く違う面白さがあった。

    「蘊蓄家のイタリアン」
    「シャツ屋のマンマ」
    「時計屋の目利き」
    「狂気の椅子」
    「選ばれしワイナリー」
    「二人のホテル」

  • 贅沢とは質素の反対語ではなくて、いいものをずっと大切にすることも贅沢なのだと教えてくれる一冊。洋服に限って言えば、ユニクロなどのファストファッションの台頭で、「ずっと着続ける」ことが蔑ろにされてしまった気がする。どんなにいいものを手に入れたとしても、格安だったりすると、修理してまで使おうという気が起きず、履き潰してしまったエドワードグリーンの靴も今から思い起こせば、勿体なかったなあと後悔。7~8年前に格安で買ったイタリア製のジャケットはちょっと肩のパッドが厚くて、今風じゃないからここ数年、着る機会がないが、できることなら修理して、もう一度、着てみようかと思い直している。でも修理代で何万かかるんだろう。

  • 債権を買って、その、会社が本物かどうかを実際に働いて見極めていく。
    レストラン、シャツ工房、ワイナリー、箱根のホテル、どれも面白かった。

  • こういう話は好きです。
    好きな話でなければ、★4ぐらいでしたけど・・・

  • 高級品を扱う店を次々と買収するボス・藤浪と
    その下で働く若者・古武士の話。
    職人たちが失った志や夢を取り戻す、再生の物語。

    藤浪はいいヤツなんだか、悪いヤツなんだか。
    いや、贅沢なヤツだな。

  • 普段の忙しない生活では感じられない「贅沢とは」を思い出させてくれました。章ごとに違う分野の話が出てきて簡潔で読み進めやすかったです。章の最後に種明かしがある点も、ミステリー小説ではないですが「そうゆうことだったのね」と点と点が結ばれる感じがあり爽快でした。

  • 買収屋のお話。運用とかはよくわからないが、とにかく利鞘を得るためにはこれぞというものを選ばないといけない。その鋭い観察眼を持つ藤浪という男と哲也が買収を通して、経営者の思いやモノ作りの価値、サービスの本質を語りかけてくる。
    ブランド物を欲しいと思うことはあるがなぜそうなのか、自分は何を求めて買うのかを改めて問いただされたように思った。

  • 何が「贅沢」なのか?
    それを考えるきっかけになる気がする。
    ブランドを持った企業や商店を買収(実際は債権を買い取る)中から本当に良いものを選択する含蓄が語られる。
    しかし様々なジャンルで踏み込んだ本物を語るための勉強は楽しいだろうな、と思う。

  • オーダーメイドのシャツやアンティークの時計、贅沢のススメ

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著者プロフィール

1965年神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、産経新聞浦和総局を経て、その後サンケイスポーツで記者として活躍。退職後、2009年、『ノーバディノウズ』が第16回松本清張賞候補となり、デビュー。同作で第1回サムライジャパン野球文学賞を受賞。2016年、『トリダシ』が第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補となる。2017年、『ミッドナイト・ジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞を受賞する。その他の作品に、『スカウト・デイズ』『紙の城』『傍流の記者』『オールドタイムズ』『あかり野牧場』『終わりの歌が聴こえる』など。

「2021年 『時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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