屋根ひとつ お茶一杯 魂を満たす小さな暮らし方

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193429

作品紹介・あらすじ

「シンプルな生き方」を具体的に示し、フランスを中心に世界中に信奉者を増やしているドミニック・ローホーさんが、初めて自らの家をとおして幸福になる住まい方を教えます。

ローホーさんはパリの住まいを、ブルジュアの屋敷だった建物の屋根裏部屋にしました。
家が大きいから幸福というのは幻想です。大きな家でエネルギーを消耗するより、小さな住まいで持ちものも少なく幸せ多く暮らしたいもの。そのためのシックなインテリアの工夫も具体的に伝授しています。

小さな部屋がもたらすものは、自由、心の安らぎ、自らのエネルギーの充電……。精神の豊かさだけでなく、経済面や時間の束縛からも解放されます。
たとえば、「分相応」をあえて格下げした生活もひとつの選択です。将来への不安感を払うきっかけにもなるでしょう。何か足りないという悩みや不安が減り、時間にゆとりももてるのです。
小さな暮らしでの自立した生活が、友情、恋愛、家族といった人間関係をより深め、孤独さえ豊かなものにできるでしょう。

小さな暮らし方を選んだ人は、自分の生き方に満足できるとともに、向上心や謙虚さ、控えめな姿勢を尊ぶ心が生じます。
そんな、小さな美しい暮らしをどのように手にし、それを磨き愉しむか、本書で知ることができるのです。

感想・レビュー・書評

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  • 最近、断捨離を始め、行きついたのは、部屋を本棚とテレビ、ベッドのみにしようと決めた!
    その時にこの本に出会いました。自分にとって居心地のよい場所、幸せになれる場所を模索していこうと思います

  • 小さい頃に小公女を読んで、屋根裏部屋に憧れました。大草原の小さな家のドラマ版のローラのベットのある2階など、私が小さな頃から憧れていたのは、何故か狭くて窮屈なモノの少ない部屋。赤毛のアンの部屋も決して大きくはなかったはず。感覚的に広い部屋は苦手なのかもしれません。そんなことを思いながら読みました。著者のパリの部屋、想像するだけでワクワクする!

  • ・自分の人生をただひたすら掃除、片付け、修理、改善に費やすのは不自然なこと。反対に、教養を高めたり、好奇心を満たしたりと、文化的な分野で自分を豊かにすることに時間を費やすのは極めて自然なことなのです。
    ・そもそも時間というのは、私たちがリラックスし、機嫌よくやさしくなるために役立って欲しいもの
    ・「時間がある」のは当たり前のことで、決して贅沢なことではないのです。そしてさらに、時間があるとは、ひとつひとつのものごとをきっちり最後までこなすこと、政治ちうに生きることを可能にしてくれます。
    ・贅沢とはまずはほがらかに生きること、軽快に、ゆとりある生き方をすることなのです。一時一時を充実させ、ゆっくりと悩まず、無理な要求なしに生きることなのです
    ・女性にとって家は少なくとも夫と同じくらい重要なもの
    ・現代で増えているある種の貧しさは無視できないほと広がりを見せています。読み書きができない、無教養、神秘的な現象を認めない無関心、無気力、美や自然に対して鈍感、特定の都市建築の美しさや伝統儀式、人の優しさに感動できない人友達なんかいらないという人も貧しい人たちです。

  • 「住まいは広さではなく、居心地が良いかどうかが重要」シンプルな生活を送ることでまわりの価値に流され、虚勢を張っていた自分に気づき、視野が次第に澄みわたってくる・・・
    毎日毎日をこの調子で過ごすと人生最後まで掃除、片づけ、修理に明け暮れるところでした、(あまりしませんが)これらを早い時期に解決して教養を高めたり好奇心を高めたりと自分を豊かにする方向に舵を切る気づきとなりました。
    気づいただけで終わらないようにしないと(笑)

  • 使ってないシーツ?カバー?をクッションカバーに入れてクッションにしてしまうという発想に驚いた

  • 大切なものは、ほんの少ししかない。

  • 要は足るを知るということ。

    幸福のお手本を信じることを一度見直し、のんきで身軽な生活に戻してはいかが?———-
    ものごとをシンプルにしてみると、自然と幸福に似た心地よい気持ちになれます。
    そもそも時間というのはリラックスし機嫌よくなるためのもの。シンプルに控えめに生きることが束縛から私たちを解放してくれる。
    「金銭は再生可能です、ところが時間は取り替えができません。」に納得で、まさしく『モモ』時間泥棒の世界だと感じます。
    家が安らげないと外の世界へ立ち向かえないとのことで、いまいちど私の部屋から見直してみようと思います。自分のエネルギーを浪費せず、すべて自分の周りに凝縮させて「思考はエネルギーのひとつ。節度を重んじるようになる小さな住まい。そこでは驚きの早さでエネルギーが充満してくるのがわかる。」

    じっくり考える時間をとる→質素でバランスの取れた生き方を取り戻す→自身との調和→自らのエネルギーの節約
    住まい=隠れ家。めざせ居心地の良い空間!



    過去は過去であり、過去のものごとに頼らないこと。
    現在と切り離して考えること。
    最近の本で、過去のものさしにとらわれないと読んだばかりだったのに、ゆとりがないんだなと改めて痛感。

    孤独を愛する人はふつうの人の二倍はのんき。面積で測る空間ではなく心の空間、ネットより自分とのコンタクトを大切にして「沈黙」の時間もとってみようと思いました。

    『ウォールデン森の生活』読んでみよう。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 大好きなな1冊。
    雨風しのげて、じぶんなりの落ち着いた空間。暮らし。シンプルで、心の声やありふれた日々の中で美しいものに気づける心の感度。足ることを知る。
    それらは余白で成り立っているんだなあ、って感じました。孤独と孤高は似て非なるもの。

  • 自分にみあった住環境、それも広さ重視でなく自分がくつろげる場所を整えること(それとリンクする、社会的なものさしから自由な生き方)の大事さが書かれていた。
    とはいえどんな場所ならくつろげるか?を知ることもトライアンドエラーが必要なんだろうけど。。

    ここに書かれているように、いつでも身軽に動ける状態でいたい。

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著者プロフィール

ドミニック・ローホー――著述業。
フランスに生まれる。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリスのソールズベリーグラマースクール、アメリカのミズーリ州立大学、日本の仏教系大学で教鞭をとる。アメリカと日本でヨガを学び、禅の修行や墨絵の習得などをとおし、日本の精神文化への理解を深めてきた。フランスはもとより全世界で著書がベストセラーに。『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』『シンプルに生きる 人生の本物の安らぎを味わう』(以上、講談社+α新書)、『シンプルだから、贅沢』(講談社)ほか、日本でもその著作は大きな支持を得ている。

「2022年 『成熟とともに限りある時を生きる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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