サンティアゴの東 渋谷の西

著者 :
  • 講談社
3.30
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本棚登録 : 198
感想 : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193771

作品紹介・あらすじ

人生に迷っている時に、サンティアゴで再会した初恋の人。家族について何も話してくれない婚約者の両親に初めて会いに、青森へ。上海に住む男性を訪ねてきたのは、何年も会っていない娘の恋人だった。
世界の片隅で、日本の片隅で、今日も誰かが小さな運命の一瞬を迎えている。温かい感動が降り積もる、『うさぎパン』の著者、初の短編集。

感想・レビュー・書評

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  • サンティアゴ、津軽、上海、瀬戸内海、アントワープ、渋谷…それぞれの土地で、人生に迷う人たちの一瞬を切り取った短編集。
    どの短編も、恋や仕事や結婚生活に躓いた主人公は生真面目で不器用で、そんな彼(または彼女)を戸惑わせ、翻弄する脇役達。(勿論、そんな行動のひとつひとつに意味があるわけで。)ほろ苦いかと思ったらふわりと温かく、その緩急が絶妙で、どのストーリーも好きだなぁ。何より、瀧羽さんお得意のディティール描写が生き生きとしていて、それぞれの土地の魅力が最大限に引き出されている。見知らぬ土地を旅しているような気分も味わえる。
    今回が初めての短編集とのことで、ちょっと意外。これまでアンソロジーで瀧羽さんの短編を読んで、なかなか面白いなと思っていたので…長編は勿論、短編も楽しみにしています。

  • どの話も瑞々しい反面淡々とした雰囲気で、ほの甘くてほの苦い、ミルクたっぷりの温かいカフェオレみたいだった。特に母娘のベルギー旅行を描いた「アントワープの迷子」が、一緒にベルギーに来たみたいに鮮やかで華やかに感じられて良かった。それぞれの話で津軽に上海、他、舞台が色々あって楽しかった。「瀬戸内海の魔女」の広海は途中まで女の子と思っていたから、間違いに気付いた時にちょっとびっくりした。

    • まきとさん
      僕も途中まで広海は女性だと思っていました!
      僕も途中まで広海は女性だと思っていました!
      2019/02/25
  • うさぎパンの作者さんの本をひさしぶりに。
    表紙とタイトルのかわいさに惹かれました。
    このところいしいしんじさん読んでたから、読みだすとやはり現代的。抽象的なほうがつかれてるとき、ぼおっとしたいときの自分の頭には入りやすいんだなと感じました。読めるときと読めないときがある。わりと頑張って読んでします。でもたきわさんの本は割と好きです。

    ・サンティアゴの東 渋谷の西
    まずやはりタイトルが好きです。お話は、すこーし苦いというか甘酸っぱい恋愛。誰でも感じたことあるんじゃないのかな?とても共感しました。ちょっと自慢ぽい言い方するとかね。。すでに結婚してるとかね。

    ・津軽のリュウニー
    そうそう。結婚相手ってひょんなことから見つかるんだろうなあって思った。お寺をしている家庭のひとと結婚?っていうリアルもなんだか共感。

    ・上海の仏蘭西料理店
    家庭の事情。。そういう裏側があったんだなあと思った。それにしても娘の結婚相手の男性が性格よすぎでしょ。笑。

  • 瀧羽先生にしては、普通だったかな?
    世界観というか、オチというか。
    なのでさらりと読めちゃう、普通のハートフルストーリー短編集でした。
    私は、海外から国内の旅行をしているような気持ちになりつつ読みました。とりあえず上海行ってみたいな

  • 様々な場所での何気ない出会いを描いた6の短編。いろんな人達のいろんな出会いが優しい眼差しで語られていてあったかい気持ちにさせてくれる。いろんな街の情景も楽しめる一冊。

  • 様々な状況の主人公が登場する
    短編集
    日常のなかの
    ちょうど転換期を
    淡々と描いている
    やはり
    この作者さんの文体は
    しばらく頭に残る

  • 好き嫌い、様々な思いを抱えた大人の恋愛関係を描いた短編集。大人の恋、結婚、離婚など様々な恋愛関係を描いているから、決して甘酸っぱいわけではなくて、どこかせつない。
    この作家さんの主役はどこか優等生で要領がいいイメージがある。

  • 失恋だったり、家族と会ってなかったり、そんな少しセンチメンタルになる人々がふとしたことで前向きになる心の動きを書いたショートストーリー
    代々木公園の話とチリのサンティアゴの話と、身近な場所が出てきたので親近感が湧いた。

  • サンティアゴ、上海、渋谷、アントワープ、青森・・・さまざまな土地を舞台に、わずかな一時を切り取った短編集だ。

    登場する人物たちの関係性もまたさまざまで、かつての同級生、母と娘、離婚する夫婦、結婚する男女、義父になる男と息子になる男、とまるで異なる。

    それぞれの土地と人の組み合わせが絶妙で、読んでいて楽しい。

    瀧羽さんの物語はいつも優しくて、読んでいて、きっとものすごく酷いことや惨いことは起こらないだろう、と安心できる。意外性がない、というのとも違って、安定しているのだ。
    絶対にほっとできる陽だまりみたいな場所があるはずだ、と思える本を手に取れるのは、すごくありがたい。

  • ベルギーの母娘の話が良かった。
    あるある~って感じw

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著者プロフィール

1981年兵庫県生まれ。京都大学卒業。2007年『うさぎパン』で第2回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞。その他の著書に『株式会社ネバーラ北関東支社』『左京区七夕通東入ル』『いろは匂へど』『乗りかかった船』『ありえないほどうるさいオルゴール店』『虹にすわる』『女神のサラダ』『あなたのご希望の条件は』他、著書多数。

「2021年 『もどかしいほど静かなオルゴール店』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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