旅猫リポート

著者 :
  • 講談社
4.22
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本棚登録 : 452
感想 : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193887

作品紹介・あらすじ

さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ。一人と一匹が見る美しい景色、出会う懐かしい人々。心にしみるロードノベル。

感想・レビュー・書評

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  • 有川浩さんという作家さんは企画力のある作家さんだと思う(この表現であってるのか?w)

    ある事情により猫を飼い続けることができなくなった悟は飼い猫のナナとともに引き取り先を探す旅にでかけるのだが
    小中高の幼なじみの視点から語られるエピソードにより悟のキャラクターを知り、そこに猫の視点からの『現在』が重なることでより深みが与えられ読者はどんどん悟を好きになっていく
    そして猫の視点からみることで判明するナナを手放す理由

    最後は悟の過去と現在を通して知る人物を登場させて怒涛のラストへ

    なんか計算されつくしたストーリーと感じました
    で、しっかり感動しちゃいましたw

  • 猫好きにとっては、非常に感情移入できる話だった。久しぶりに本を見て泣きました。うちの猫もこんな気持ちで私たちのことを見てるのかな

  • 通勤電車で読んでたけど途中から気付いて家で読了。
    ナナの気持ちが爽やかにアッサリと猫目線で描かれていたので、そんなに暗い話にはなってない。
    こんなに嗚咽したのは久しぶり。
    とってもいい本だった。

    まだ涙が止まらないよ…

  • 誇り高き元野良猫のナナの視点から描いた、飼い主のサトルとのふたり旅の、連作短編集。

    あるやむを得ない事情でナナを手離さなくてはならなくなったサトルは、ナナと一緒に旅に出る。向かう先は、ナナを引き取ってもいいと手を上げてくれた、サトルの友人の住む街。
    けれど、ナナと友人たちのお見合いは、毎回不調に終わる。
    何故なら、ナナはサトルと離れる気は全くないから。
    本当は、サトルもナナと離れたくないから。

    旅の中で語られるサトルの生い立ち、友人たちとのエピソード。
    旅の終わりが哀しいものだとわかっていながらも、サトルとナナの絆が、どこまでも暖かく胸を満たしてくれる。


    以下は、個人的に。
    この本を手にしたちょうど一週間前、猫が好きだった友人が天国に行ってしまった。長い間闘病を続けている友人の事を重ねながら読み進めていたとき、訃報が届いた。

    サトルとナナが出会ったように、私と友人が出会ったように、私とこの本が出会ったのも、巡り合わせだったのかと思う。
    このタイミングでこの本が偶然図書館の棚にあって、ナナの言葉にどれだけなぐさめられたか。
    私も、これからもずっと忘れない。

  • サトルとナナの物語。こんな結末だなんて、読む前は、表紙からは、タイトルからは気付かなかったよ。大切な大切な存在。親子でも夫婦でも難しいのに。。。

  • 私はどちらかというと犬派で、猫は飼ったことがないのだけれど、猫派の人たちは自分の猫はこうなんだと思っているorこうあってほしいと思っているのかなと感じた(笑)
    といっても、あくまで猫目線で書かれた人間模様であって、猫の話ではない。野良猫だったナナが飼い主と出会い、とある事情で手放さなければらないことから、預け先を求めて過去の友達に会いに行く、その中でいろんな人間模様が繰り広げられていくお話。
    そうはいっても、やっぱり飼い主にとって自分の猫がこういう振る舞いと感情を持っていたら素晴らしいだろうなと思う書かれ方に意識がいってしまいます。

  • 将来猫を飼いたかったけど、この本を読んで飼うのをやめようかなと思った。いつか別れるのがつらすぎるから。

  • 猫飼ってるひとはまあ、目を通しておけばいいと思う。
    飼ってない人には、きっと伝わりにくい世界。

  • とある事情で飼えなくなった愛猫・ナナを引き取ってもらうための旅に出た悟。かつての友人たちを訪ね、旧交を温めるほっこりとした旅を描いた小説。ただし、後半になるともう読むのがつらくてつらくてしかたなくなってしまったのだけれど……それももちろん、この作品の良いところだと思うんですよね。「泣ける」ってな売り文句は好きじゃないのだけれど。そうとしか言えないこともあります。ナナが悟の猫でいるためにした選択がもう……ほんっと涙が止まりません。
    そしてもうナナが! 猫好きにとってはもうどうしようもなくたまらない作品なのです。可愛い、かっこいい、そして健気。ユーモアあふれる発言も素敵だし。こんな猫がおうちに来てほしいですよ。飼い主と飼い猫、という関係を超えて、もはや相棒というか半身というか。素敵すぎる作品です。

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著者プロフィール

有川浩(ありかわ・ひろ)
高知県生まれ。二〇〇四年『塩の街』で電撃小説大賞大賞を受賞しデビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊三部作」、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』など著書多数。

「2017年 『ニャンニャンにゃんそろじー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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