雲をつかむ少女

著者 :
  • 講談社
3.43
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本棚登録 : 98
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062193986

作品紹介・あらすじ

書店員さんたちから絶賛の声!
・世界を変化させるのは、思いやりの心と人肌のぬくもり。人として生きていくうえで大切なことを教えてくれる、かけがえのない一冊。(三省堂書店神保町本店 内田剛さん)
・ネットでつながれ、クラウドで体験を共有する現代社会だからこその、どこかおとぎ話のような不思議な物語たち。(明正堂NTT上野店 金杉由美さん)
・一気に読みました。「つながる」ことは良いことばかりではないけれど、それをひっくるめて誰かが誰かを変えるきっかけになっているって、すごく良いなぁ。(ジュンク堂書店大宮高島屋店 中桐裕美さん)

おもしろ動画を見て、あははと笑って、毎日を過ごしたいのだ。
でも、この心のもやもやは、どうしたらいいのだろう……。
(本文より)
スマートフォンのSNSアプリで、罪なき人々がむごたらしく殺されていくシリアの内戦の動画を目にしてしまった中2の少女・結衣。そして、その動画の閲覧を勧め、社会と向かい合おうとする同級生の楓。〈子どもでも大人でも、住んでいる国とかも関係なく、世界中の人々が楽しめるようなゲームを作ることを、いま、ここに誓う!〉という熱い思いを忘れかけていた楓の父・純平……。
ソーシャルゲームに夢中な小学生も、ネットアイドルも、インターネット社会を作り上げたシリコンバレーの大富豪の母も、みんなネット上でつながっている。そして、雲=クラウドの「向こう側」には、どんな風景が広がっているのだろう。
〈リアル〉と〈ネット〉をめぐる群像劇。

感想・レビュー・書評

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  • ネットでつながれ、クラウドで体験を共有する現代社会だからこその、どこかおとぎ話のような不思議な物語たち。

  • 小学生から大人まで、スマホやSNS、インターネットを キーワードにつながる連作。
    ネットとの付き合い方を考えさせられました。

  • 中高生向けの本だったのかな。心情描写も軽めでストレートだったので、大人が読むには物足りないかな。

  • SNSをはじめとするネットと少年少女の短編集と言ってしまえばその通りなのだが、とても読後感の良い本だった。
    子供達とネットをめぐる話題は、ネットの危険性や魅力をわからない大人たちといった切り口が想像される。児童書の棚で見つけた本書も最初はそんな感じなのかなと思って読み始めた。
    残虐で、でも世界に存在する事実の一片である動画を見てしまった少女。身近な話題に終始する友人たちに苛立つ心。逆にネットを通して遠い世界を知っているとリアルの何気ないやり取りから距離を置く少女。ソーシャルゲームを通して自分の持つ価値観に気がつく少年。親に認められない寂しさと承認欲求をネットアイドルになることで満たそうとする少女。母親が生まれる前からネットにつけている育児日記が嫌でたまらないのにそれを言えない少女。
    大人も含めて様々な登場人物がネットを巡って悩み傷つき思いを新たにし違う自分への一歩をあるもうとする。その意味ではこの本は確かに児童文学なのだと思う。と、同時にネットの利便性に寄りかかりつつも疲れている大人も含めた多くの人に爽やかな風を吹き込むのではないかと思った。
    最後の二作は、おそらくジョブズのエピソードを模した人物の母親と日本の引きこもり青年のエピソードだが、とても印象に残った。
    There is always light behind the clouds.
    雲(クラウド)の向こうは常に青空なのだ。

  • 短編連作。ジャケ借り。文字が大きくてびっくりしたが、読みやすくスイスイ読み終わった。老若男女が主人公で、少しずつ繋がっていて、最後の章で全部がまとまる爽快なラスト。ご都合主義でもいい、ハッピーな終わりの物語は好きです。全体的に、悩みぬくけどハッピーな感じ!

  • スマホと生きる。

  • 携帯は高校生になってから…と中2の娘と約束しているので、読ませてみます。どんな感想を持つのか、聞いてみたい。

  • 身近でなくてはならない存在になったネット
    SNSや動画投稿やゲームにあるいろんな楽しさとむずかしさがよくわかりました
    スマホとか使い始めたばかりの中高生に読んでみてほしい
    あるのが当たり前になってる子達はどう感じるか聞いてみたいです

  • しばらく前に読了。
    連作短篇。web連載がもとというのもあってか、時流をつかんだSNSとスマホの話。だからといって若者だけの話ではなく、いろいろな年齢のひとが出てくる。でも、ちょっとリテラシー教育的ではあるかな…。
    短篇同士のつなぎに無理やり感があるのが残念。

  • 2015.7.17
    短編の主人公たちが、インターネットによって繋がっている連作。
    身近に起きていることなんじゃないかと、思わずに入られない内容。

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著者プロフィール

1978年大阪府生まれ。2004年、第2回ジュニア冒険小説大賞を受賞した『ねこまた妖怪伝』でデビュー。児童文学のほか、ミステリーや恋愛小説も執筆する。著書に、「2013年 文庫大賞」(啓文堂大賞 文庫部門)となった『ハルさん』、『初恋料理教室』『おなじ世界のどこかで』『淀川八景』『しあわせなハリネズミ』『涙をなくした君に』、『きみの傷跡』に連なる青春シリーズの『わたしの恋人』『ぼくの嘘』『ふたりの文化祭』などがある。

「2021年 『きみの傷跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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