いのちのパレード

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 64
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194167

作品紹介・あらすじ

万里は福里中学3年、女子バレー部のセッターだ。
エースのセナから、とつぜん「妊娠した」と告白を受ける。
セナは、誰にも何も告げず転校していった。
市民病院の産婦人科で看護師として働いている万里の母、万里にほのかな思いを寄せるクラスメイトの勇馬、フリーライターの仕事で忙殺される中で妊娠した勇馬の姉……、みんなの命の物語が並行して進んでいく。
万里は修学旅行先の京都で、なかなか会えなくなったセナのために、小箱のお土産を買った。
これならきっと、セナが喜んでくれる。万里はそんな確信を抱き、セナに会いに行く。
そして……。

感想・レビュー・書評

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  • 全て読み終えて、
    改めて良いタイトルだと思った。

    人の悲しみはその人のものだけど、
    寄り添うことはできる。

    寄り添ってくれる人がいるから、
    人は悲しみから立ち直れる。

    主要人物たちが、
    皆、誰かを想っているのが良い。

  • 性教育は大事だと改めて感じた。
    学校だけでなく家庭でも教育することで、我が子やいつか出会う相手の人も守れると思う。

  • mixiにレビューしました

  • 中学生。妊娠。出産。命。家族。

  • 中学生の万里は、親友のセナから妊娠したことを打ち明けられ、呆然とする。部活の仲間は早速中絶のためのカンパを始めるが、万里はどうすればいいのかわからない。助産師として必死で働いている母を見ているから…。万里、セナ、同級生の勇馬、臨月の勇馬の姉、万里の母、そしてセナの彼氏。それぞれが命と向き合う中で、心のつながりを見いだしていく。

  • 2015.06 市立図書館

    児童コーナーの新刊オススメ棚にあって目に付き借りてみた。
    お初の作家さん。

    妊娠出産にまつわるお話。
    ちょっと泣いた。

    たぶん小中学生(高校生・大学生も?)には、妊娠出産って全然ピンとこないと思う。
    大人になっても、経産婦でも、人それぞれだから一括りにはできないんだけども・・・経験があるかないかで、体の変化や出産の痛みや不安や、慈しむ気持ちやなんかがリアルに想像できるかどうか違ってくると思う。

    でも、この小説は、経験したことのない子供向けに書かれているわけだけど、とても共感(というか想像?)しやすいように描写されていると思う。

    私は親の立場で読んで泣けたわけだけど・・・。

    子どもがもう少し大きくなったら読んでほしいな。
    性教育って大事だと思う。

  • 親友で、バレー部でセッターとアタッカーの名コンビでもある万里とセナの二人の関係が、突然崩れた。
    セナが妊娠したと告白したからだ。

    バレー部内では、セナを助けると言ってカンパが始まった。
    しかし、万里はあまりの衝撃に思考が止まってしまい、カンパに協力しなかった。
    その時から、万里は皆から距離を置かれるようになってしまった。

    万里は、自分がどうしたらいいのかわからなかった。
    看護師として忙しく働く母親には、相談できなかった。
    実は母親の和美も、万里と向き合うことを避けて来た理由があった。

    家族と命を考える物語。

  • 中学生で妊娠してしまった親友を持つ少女。
    病院で看護師として働きながら、多くの出産、死産に関わってきた女性。
    大好きな姉が妊娠中の男子中学生。
    はじめての赤ん坊を腹に宿した身重のフリーライター。

    産むことについて様々な角度からかかわる人々を描いた群像劇だ。
    視点が目まぐるしく変わるので、あまり登場人物に感情移入する暇がなく物語がブツ切れのまま進んでいく印象があったけれど、最後まで読んだら、産むこと、生きることに対しての強い思い入れみたいなものが伝わってきた。
    作中に出てくる性教育がいいなと思う。現実でもこんな風にちゃんと教えてくれたらいいなと思う。

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著者プロフィール

児童文学作家、日本児童文学者協会会員

「2017年 『ぼくらの山の学校』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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