五木寛之の金沢さんぽ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 33
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194372

作品紹介・あらすじ

《もう一つの故郷》かつて移り住んだことのある金沢。その伝統の街の陰影を、旅行者の視点と居住者の視点の両方を踏まえて描く。兼六園あり、犀川・浅野川あり、内灘あり。加賀百万石の城下町は、いまも息づいている。/《古い街、新しい風》浅野川に沿う古い街・主計町には「くらがり坂」という坂がある。そばの金沢文芸館には「五木寛之文庫」がある新しい建物。海沿いに足を延ばせば、北前船で活躍した加賀商人の栄華の跡がうかがえる。/《ふりむけば鏡花》金沢では三文豪という言葉がよく聞かれる。徳田秋声、室生犀星、泉鏡花の三人だ。特に泉鏡花の仕事は魅力的で、浅野川の下町的文化に育まれた世界とも言える。三文豪の記念館もそろっている。/《加賀百万石の面影》金沢の人たちは加賀百万石の城下町ということを誇りにしている。前田利家という戦国武将が進駐してからの歴史でもある。地名の由来は、砂金を洗った「金洗沢」と呼ばれた泉の名前に由るらしい。/《北陸ひとり旅》一時期住んでいたこともある金沢。著者はいまでも泉鏡花賞などで頻繁に金沢を訪れる。その途次には「内灘」など日本海の風景があり、夜行寝台列車「北陸」のことも忘れがたい。富山土産は「鱒寿司」がいい。

感想・レビュー・書評

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  • 出身は九州だが、金沢で暮らしたことのある著者が、1967年~2014年に金沢について書いたエッセイをまとめた物。
    先日金沢旅行をしたばかりだが、滞在時間が短かったので、上っ面をさらっと見てきただけの旅行だった。
    行く前にこの本を読んでいたら、もう少し的を絞った歩き方ができたかもしれない。

    金沢と言えば『加賀百万石』だけれど、それ以前の歴史も大切。

    今度再訪する時には、この本を頭の隅っこに入れて散歩したい。

  •  福岡生まれの五木寛之さん、金沢はもうひとつの故郷、第二の人生は金沢でスタートしたそうです。九州の文化とは大きく異なり、最初は反発心の塊りだったようですが、やはり住めば都のようです(^-^) 二つの川が流れる街っていいですね。盛岡は中津川と北上川、それぞれ宮沢賢治と石川啄木を生んでいます。金沢は犀川と浅野川。犀川は父なる川(男川)と呼ばれ山の手の文化、室生犀星を生み、一方、浅野川は母なる川(女川)、下町的文化で泉鏡花を生む。~湯島通れば思い出す~♪ 湯島天神には鏡花の筆塚が今も残っています。
     五木寛之さん、1932年福岡生まれ、20代の末期から30代のはじめ、金沢で過ごされてます。1965年、衆院議員(後、金沢市長)の岡良一の娘、岡玲子と結婚。夫人の親類の五木家に跡継ぎがなかったから五木姓を名乗ってます(旧姓は松延)。五木玲子さんは1934年生まれ、医師であり画家。「五木寛之の金沢さんぽ」、2015.3発行、再読。京都でもなく江戸でもなく、その二つの文化をうまい具合に取り入れた金沢の文化、風情がよく描かれていると思います。

  • 018

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著者プロフィール

1932年福岡県生まれ。戦後朝鮮半島から引き揚げる。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、’76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。’81年から龍谷大学の聴講生となり仏教史を学ぶ。ニューヨークで発売された『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門銅賞)に選ばれた。また’02年第50回菊池寛賞、’09年NHK放送文化賞、’10年長編小説『親鸞』で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞。主な著書に『戒厳令の夜』『ステッセルのピアノ』『風の王国』『親鸞』(三部作)『大河の一滴』『下山の思想』など。

「2021年 『青春の門 第九部 漂流篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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