介護士からプロ棋士へ 大器じゃないけど、晩成しました

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 63
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194389

作品紹介・あらすじ

幼い頃から将棋を始め、中学2年生で一度はプロ棋士への道へ歩み始めるも、2度も退会を余儀なくされ、その度に類いまれな努力と忍耐力で復活を遂げて来た今泉健司さん。本書では41歳という戦後最年長でプロ棋士合格を果たした彼の生い立ちから2度の挫折、決戦までを綴ります。40歳をすぎて夢を実現させた「41歳のオールドルーキー」今泉健司さんの「大器晩成」の成功の秘密とは?
「可能性にふたをしなければ、年齢なんて関係ない!」
ーー今泉さんの人生は、期せずして名言に彩られている。

感想・レビュー・書評

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  • 今泉先生だから
    成し遂げたプロへの道
    だったんだと思います
    『諦めなければ夢は叶う』
    この言葉を実現させるのは
    凡人では出来ない
    相当な覚悟と努力が必要
    チャンスというのも
    思いがけずあるものではなく
    チャンスを作るのも
    その人の器量なのではと思いました
    今泉先生には沢山に良いご縁があり
    そのご縁はご本人が作り出したご縁
    それがチャンスになり掴みとれたもの

    人生の良い教訓となる一冊でした

  • 41歳にしてプロ棋士になった今泉プロの自伝。
    何より経歴がすごい。
    14歳で奨励会に入るが四段に昇段できないまま26歳で年齢制限で退会、
    アマチュアとして活動を続け33歳の時に奨励会編入で再びプロを目指すが叶わず、
    2014年に編入試験経由でプロ棋士になる、
    何故そこまで一途に将棋を、プロ棋士を目指すかに興味を持って本書を手にとった。
    読了した感想としては、自分の人生で手応えを感じられ(自分が愛せる)、そして活躍できる(他者からの評価も得られる)のが、著者にはどこまで行っても将棋の世界しかなかったのだろうと感じた。

    良かった点
    ・最初の奨励会時代や33歳の再挑戦の時など、大事な時にパチスロにはまる。人間臭い。
    ・著者は良くも悪くも介護の仕事で人間関係を「流す」ことを覚えたのかもしれない。認知症気味の利用者に殴られたら「立っている位置が悪かったのだ」と考えるなど。
    ・将棋、奨励会、棋士との交流がリアル。

    気になった点
    邪推だが、全て本人が書いたのではなく、編集やプロのライターが手を入れている箇所が結構ありそうだと感じた。
    文章が巧すぎるように感じる箇所がいくつかある。また、著者がプロ入り前に就いたことがあるのは介護ヘルパーなのにタイトルに「介護士」という言葉を使ったり、証券会社で3ヶ月働いた時の自己勘定トレーダーの仕事を「証券外務員」としていたところは、イメージのわかり易さ優先で不正確な記述になっている。実際に自分がした仕事であれば、このような記述はしないと思う。

  • プロ編入試験が制度化されて初めてプロ棋士になった今泉四段の自伝。
    内容的には後半の1回目の奨励会辞めて以降が面白かった。

    ・職を転々とするも、地元福山の道場で教えてほしいと言われ、再びアマ棋界で活躍。
     その間にネット対戦で色んな人と対戦し、磨く。
    ・アマ竜王戦、アマ名人戦、朝日アマ名人戦のアマ三冠となり、三段編入試験に合格し、再び奨励会へ。
     師匠は小林八段に断られ桐谷七段へ。
    ・そこでまたパチスロにはまり、年齢制限で再び退会。
    ・そこで3二飛戦法で、奨励会員にして升田幸三賞を受賞。
    ・地元福山で介護職として働き、そこで精神的に成長を果たす。
    ・アマ王将に4連覇し、瀬川がプロ棋士になって以降制度化されたプロ編入試験第一号となり、3勝1敗でプロ棋士に。

    転機になったのは、2度目の奨励会を退会して介護職になったときで、そのときに大分精神的に鍛えられたみたい。

    現在は無事にフリークラスも卒業してC2に入ったみたいで、今後の活躍が期待されるところ。

  • 先日アマから41歳でプロ棋士となった今泉健司の自伝である。奨励会を年齢制限で退会となり、その後も編入試験を経て奨励会三段となるも昇進できず、瀬川についでのその後のプロ試験を経てのプロ入りである。とりわけ、奨励会三段編入後の失敗を経ても、再度立ち上がったその不屈の精神には恐れ入る。本書を読むと、いざという局面で精神面が弱くプロ入りの機会を逃してきたが、突飛な老人等を相手にすることになる介護業界を経て精神面のコントロールを学んだことが大きかったことがわかる。ただ、(人生という意味ではなく)、書籍としては、先駆者瀬川の「泣き虫しょったんの奇跡」の方が遙かに面白い。なお、両者に共通なのは、へこたれない、将棋を愛しているだけでなく、人から愛されている、ということである。

  • 2人目のプロ編入組みの棋士です。介護の仕事をしたことで得たメンタルの成長がプロに繋がったということですね。ニュースで見たときも凄いと思いましたが、この本を読んで改めて凄いことだと思いました。

  • 今泉健司氏の「介護士からプロ棋士へ」、2015.3発行、文字通り「七転び八起き」の人生、2014年12月8日、プロ編入試験に合格し、41歳でプロ棋士(四段)に。順位戦はフリークラスで名人への挑戦はできませんが、他の棋戦での活躍を期待しています(^-^) 同年生まれには、行方尚史八段や木村一基八段が、羽生名人は3歳年上、久保利明九段は2歳年下です。

  • 今はプロ棋士となられた今泉健司先生(棋士ですから先生ですよね!)の自伝。プロ編入試験の時はドキドキしながらニコ生で見ていました。
    苦労されたのですね。「夢は努力すれば叶う」といいますが、それはきれいごとであるということは50年も生きてくればわかること。でも、叶った人に対しては素直に賞賛したいと思います。
    今泉先生、よかったですね。今後の活躍を期待して応援します。

  • こういう人生を波乱万丈とは思わない。予定調和的な出来事の繰り返しだから。

    ご両親が素晴らしい。

  • こんな棋士がいたのか!という驚き。棋士といえば奨励会。トッププロは若手が鎬を削る奨励会を1-2年で駆け抜け商談していく…
    近年、奨励会を年齢制限で退会してもプロになる道が開けます。当然条件は非常に厳しくなります。
    著者は奨励会入りを果たしたものの一度は年齢制限で退会。中卒で将棋の世界にのめりこんだため、どう社会に溶け込んでいくか、困難を強いられます。
    そしてアマ棋戦を制し、奨励会3段リーグに復帰しますがここでもあと一歩で4段昇格=プロ棋士になるチャンスを逃します。
    今泉さんの転機になったのは介護職への転身でした。ここで今泉さんは人間の心に触れます。自分の意見を押し付けてもダメ。かといってお年寄りのいうことを聞いてばかりもダメ。泣き笑いを共にすることで心を通わせていきます。そして再度将棋に挑戦、プロ棋士になるための5番勝負に勝ち越せば4段に、という道を切り開きます。対戦相手は4段昇段仕立ての順。年下ではありますが新進気鋭のプロ棋士に勝ち越さなければなりません。
    今まで自分の気持ちの弱さのために逆転を許したり、逆に相手のなめてかかって惨敗を喫したりの繰り返しでしたがここで初めて自分の気持ちをコントロールし、見事4戦目で3勝を挙げます。
    まるで映画をみるような一遍。
    でも実話。
    一番私の心に残ったのは、「メンタルの強さ」「メンタルのコントロール」が人生を分ける、というところでした。

  • いやー、凄い。一念岩をも通す。のわりに麻雀にはまったりしてて、なかなか、紆余曲折を経たけど、良かったなーと思った。

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著者プロフィール

1973年7月3日生まれ、広島県福山市出身
2015年4月1日 四段、桐谷広人七段門
 1994年の第15回から三段リーグに在籍したが、1999年に年齢制限により退会。退会後は数々のアマタイトルを総なめ。2007年3月、三段リーグ編入試験に合格。2009年3月、編入規定により退会。2014年12月、プロ編入試験に合格し晴れてプロ棋士となった。
 先手でも後手でも中飛車を得意とする粘り強い棋風の振り飛車党。竜王戦は6組、順位戦はC級2組。アマチュア時代に2手目☖3二飛戦法で第35回将棋大賞升田幸三賞を受賞。
 著書に「最強アマ直伝!勝てる将棋、勝てる戦法」「プロ合格の原動力!今泉の勝てる中飛車」「自由自在!中飛車の新常識」(マイナビ出版)、「介護士からプロ棋士へ」(講談社)がある。

「2019年 『受けが弱いと将棋は勝てない 今泉流受けの極意』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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