- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062194501
感想・レビュー・書評
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図書館で。
とりあえず絵にあたる事はないよな、ジイサン。
文句があるなら物にあたらず、人間に抗議しろと言いたい所。
それにしても前作と語り部が違うんですが。もしかして毎回変わるんだろうか。やるな、今日子さん。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ2作目。今回は美術館警備員の親切守視点でストーリーが進みます。厄介くんが全く出てこないということは、つまり可哀想ですが彼は忘却の彼方でしょうか。相変わらず鋭い推理でしっかりと探偵の仕事をこなす今日子さん。前作より短編の連作としての繋がりが強く、もうほとんど一つの長編ですね。(もちろん今日子さんは毎回リセットされています)今日子さんが鑑定し、推定し、推薦するという一連の章題の流れがとても美しいです。事件の後味も悪くないし、なによりラストにわかる推薦が効いていて読後も気持ちが良かったです。
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前作に出てきた語り部の隠館厄介は今作では出てこず、文字通り一旦リセットされた状態から始まるのはシリーズ物としてはそこそこ目新しかった。前作同様、記憶のリセットというハンディを背負いつつも、それがまた異常な集中力やマルチタスク、数々の特殊技能に繋がっていたりする「強み」として生かされているのが面白く、何よりも、忘却するため物怖じせずに踏み込んでいけるというメンタル面の利点があるという着眼点が非常に良かった。事件そのものは前半の小さな事件が引き金となり、後半に繋がっていく二部構成になっており、真相はどちらも意外な方向性からのフィニッシングストロークとなっている。前者はともかく、後半の真相はオチは読めたものの、単純な解決ではなく自白に誘うという決着の付け方はよく、また西尾維新特有の煙に巻く印象になっているのが良い。ただ今作のワトソン役は例に漏れず探偵、読者より愚鈍ではあったものの、その愚鈍さがやや鼻につくレベルだったのが惜しまれる。毎度、西尾維新作品には、キャラクターageするアジテーターがいるものだが、愚鈍なワトソン役兼アジテーターというのはどうしても鼻白んでしまう部分があったのは否めない。アジテーションはまあ成功してはいるとは思うが、前作を読んだ読者には少し過剰に感じてしまう部分があるかも。掟上今日子の真相に触れそうになった前作とは違い、今作はその探偵役が抱える最大の謎に対するアプローチは弱めなものの、示されたイラストが猫なのは色々と興味深い。やはり羽川翼なのか? と思った所で筆を置かせてもらおう。
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厄介くんが好きだったのにー。
ドラマが好きで借りてみたけど、
回りくどくて回りくどくてめげそうだった。
続きはおそらく読まない…
内容としては面白いんだけどね。 -
シリーズ2作目?なのかな。出版順だとそのようだけど。
と、何故思ったかというと、登場人物、語り手が前作とは違うからです。思わず前作の感想を読んで確認してしまいました(笑)。
さて、今作は長編です。謎自体はそんなに難しいものではなかったと思います。謎解きの部分が少しまどろっこしく感じてしまいました。今回で“推薦”された彼は次作からも登場するのかしら。 -
短編集というより連作。
日常の謎風味。
登場人物が少なすぎて、事件の奥行きを出しにくいのはご愛敬か -
前作の狂言回しというかワトソン役が出てこなくてビックリ。(^^;
今回は連作中編というのではなく、長編の仕立てでしたね。
美術関連の事件でちょっと新鮮な感じ。
掟上今日子の性格がちょっと定まりきれていないような印象を受けますが、狙いなのかどうなのか。
で、今回のワトソン役は次作ではちゃんとレギュラーになっているんだろうか。(^^; -
一日で全てを忘れる、忘却探偵の今日子さんの今度の事件は、美術関係。これをよくガッキーでドラマ化しようと思ったなあ……西尾維新さんにしてはかなり「ふつう」な物語ですが、とんがっているところもやはりあり。これを選んだひとはすごい。