著者 :
  • 講談社
3.54
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本棚登録 : 2438
レビュー : 414
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194853

作品紹介・あらすじ

青春は、謎と輝きに満ちている――
台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能を持つ「このミス!」出身、大藪賞受賞の異才が、はじめて己の血を解き放つ!

何者でもなかった。ゆえに自由だった――。
1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。
17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。
大陸から台湾、そして日本へ。謎と輝きに満ちた青春が迸る。
友情と恋、流浪と決断、歴史、人生、そして命の物語。
エンタメのすべてが詰まった、最強の書き下ろし長編小説!

感想・レビュー・書評

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  • 正直苦手な部類でした。
    満場一致で直木賞受賞した作品なんだから、さぞかし面白いのだろうと期待度マックス。
    ところが読み始めたのはいいものの、全然進まない。
    結局一週間はかかったんじゃなかろうか。

    苦手な要因その1
    登場人物の名前が覚えられない。
    苦手な要因その2
    歴史物がそもそも得意ではない。
    苦手な要因その2
    やんちゃな若者の青春ものが好きではない。

    ないない尽くしで私にはハードルが高かった模様。
    直木賞受賞したからといって万人するわけじゃないのね、あたりまえだけど・・・(笑)

    • 杜のうさこさん
      vilureefさん、こんにちは~♪

      同感です。

      図書館で予約待ちをして、ようやく自分の所に回ってきた本。
      読む気満々で読み始...
      vilureefさん、こんにちは~♪

      同感です。

      図書館で予約待ちをして、ようやく自分の所に回ってきた本。
      読む気満々で読み始めて…
      全然進まなくて、今の自分に合わないのかもと、
      他の本を間に入れてみたりして、数回チャレンジしました。
      でも読了できませんでした(^_^;)

      私も受賞作や、有名作家さんの一押しが合わなかったりがよくあります。
      そのつど「読み方が浅いのかな~」なんて思ったりして。

      そうですよね、万人受けするとは限らないですもんね。
      vilureefさんのレビューに、ほっとしている自分がいます(#^^#)
      2015/10/27
    • vilureefさん
      杜のうさこさん、こんにちは(*^_^*)
      いつも花丸とコメントありがとうございます♪

      おー!私と同じ人がいる(笑)嬉しい~
      男っぽ...
      杜のうさこさん、こんにちは(*^_^*)
      いつも花丸とコメントありがとうございます♪

      おー!私と同じ人がいる(笑)嬉しい~
      男っぽい作品が苦手なので、読み始めてすぐ「あ、だめかも」とは思ったのですがなんとか読み終わりました(^_^;)
      最後はそれなりにグッときたし、作品としての良さも分かるのですがイマイチ楽しめなかったかな。

      でもそう言うことってありますよね。
      私も杜のうさこさんの意見を聞いてほっとしていますよ~。
      2015/10/28
  • 第153回直木賞受賞作。
    台湾生まれで日本育ちの作者が描いた作品。
    重いものを含んでいますが、濃厚で勢いよく、エンタメ性にも富んでいます。

    1975年。
    台北の高等中学に通う葉 秋生(イエ チョウシェン)は17歳。
    台湾の総統・蒋介石が亡くなって一ヵ月後、祖父が殺されてしまう。
    かって中国大陸で激しい国共内戦があり、敗れた国民党は台湾に渡って「外省人」と呼ばれていました。
    (もともと台湾に住んでいた人々のことは、本省人だそう)
    そのへんの成り行きをあまり知らないので、実感を伴う描写に圧倒されます。
    秋生をかわいがってくれた祖父は、戦時には大陸で悪名高い存在だったらしい‥

    秋生は成績優秀だったのだが、ひょんなことから迷走する青春を送ることに。
    幼馴染の悪友・小戦や、年上の初恋の女・毛毛(マオマオ)との関わり。
    もっと恐るべきろくでなし達も出入りし、こちらも熱気溢れる展開。
    1970年代の台湾って、こんなに凄かったの?

    日本へ、そして大陸へ。
    怒涛のような勢いで、命のやり取りも含む危機が描かれます。
    そして結局‥
    共産党と国民党の戦いの本質とは?
    たまたま親しかった人のいる方の、味方に付いただけとは。
    年月を経て許されることと許されないこと‥
    ある感慨に胸を打たれます。

  • 凄かった!物凄かった!
    私は、この本の流れにあがらうことができず、
    飲み込まれて、読み続けるしかなかった。
    台湾で育った青年の荒々しい生き方を通じて、
    人間の本性や戦争の虚しさを、つぐつぐ思い知った。

    1970年代から1980年台にかけての、主人公の荒々しく生きてきた物語。
    愛すべき祖父が何者かに殺されたことが、彼にとって常にしこりだった。

    腕力だけが、生き残る術だった高校時代。
    友情と恋愛。
    お狐様の信仰心が、まだ残る時代。
    太平洋戦争が終わって20年経っても、
    混沌とした台湾の様子が生々しく伝わってくる。

    3世代にもまたがる恨み辛み。
    血のつながり、政党同士の対立。
    かつての統治国日本への恨みと美しい音楽や思いやりへの思い。

    スピード感ある流れ、機知に富んだ表現力、時代背景を壮大に書き綴っている。
    伏線がつながり、ついに、祖父を殺した犯人に迫る。
    「まぁ、戦争だったんじゃ」その言葉が重い。
    それでも、割り切れないのが人間の性。
    親族を殺された恨みの連鎖をどう断ち切るのか?
    人がいがみ合う虚しさをつぐつぐ思い知る。

    選考会が前代未聞の満票決着というのも、うなづける。
    第153回直木賞受賞作

  • 魚が言いました…わたしは水のなかで暮らしているのだから あなたにはわたしの涙が見えません

    この詩に尽きる。

    良い本とは、読む手が止められない、再読したくなる、本の中のフレーズが残る この3点だと思うが、私にとってこの本は全てを含んでいる。
    犯人は途中で分かってしまったが、それはどうでもいい。
    みんなきっと魚の涙が見えず、自分だけが大変だと思って生きているんだろうな。
    私も…

  • 直木賞受賞だから私好みかも(^^)♪と思って読みはじめたら、時代背景は解らないし、登場人物の名前(漢字)が読めない、覚えられない(T-T)となかなか大変だった~( ´Д`)でも中盤からはそれにも慣れて、この世界にスルスルと入っていけた(^-^)でも感想は一昔前の昼ドラマにありそうな話?(^^;)

  • 読み進めるに連れてどんどん引き込まれていった。戦争とは人の心を非人道的なものに変えてしまう。それぞれが愛する家族を守るためにすることを正当化はできないし、そうすることはしょうがなかった、と簡単に割り切れるものでない。戦争の混乱期を「あの頃は、子供の喧嘩のようなものだったな…」と振り返るところが、どうしょうもなく切なく悲しかった。絶対に戦争はいけない。

  • 東山彰良「流」読了。2015年直木賞。最後まで読んで本当に良かったと、これほど強く思えたことはない。ほぼ私と同い年の台湾の青年の1970年頃から1984年頃までの話。前半は台湾版グラフィティ、それが国民党と共産党の闘争の歴史に翻弄された人びとの人生をたどる旅へと展開します。

  • 戒厳令下の台湾、暴力の支配する日々を無為に過ごす主人公が祖父の殺人事件に深く関わったことから隠された戦争の悲劇が浮かび上がる。登場するのは覚えにくい人名や地名ばかりなのに、文章が奏でる独自のリズム感から心地よく読み進めることができる。時代を感じさせるエピソードが効果的であり、魅力的な女性たちが存在感豊かに描かれているのも上手い。

  • 2019.02.28読了
    台湾と中国青島を結ぶ物語。
    中国が絡む作品を読むといつもその時勢に関する自分の知識が薄いことに気づかされる。
    毛沢東、天安門、鄧小平、蒋介石などなど、中国の背景を理解せずしてどの小説も理解できないからだ。
    今回も国民党共産党が対立していたことはわかっても細かいこととなると自信がない。
    300ページくらい読んだところで小説の背景に追いついた感じ(以前に読んだ作品からの知識も思い出すので)。
    読み始めは、台湾のデタラメ具合や青島の時代背景と混同してしまって、どうして秋生はじいちゃんの死にこんなに拘るのか?殺人なんて日常茶飯事で警察もまともに取り合わないではないかと思っていたが、台湾でも殺人は大事件なのであって私の感覚が間違っていたようだ。
    そんなじいちゃんの死を巡って物語は進んでいく。
    主人公の秋生はなかなか魅力的な人物な上、彼の周りで起こる日常のおかしさに作者のウイットに富む表現がかさなり、ついついニヤつきながら読み進めて行った。後半〜結末にはかなりの読み応えがあり読了感もよく、オススメの一冊である。

  • 台湾人青年の1970~80年代における青春記とちょっとしたミステリーを交えた小説。
    当時の台湾と中国の関係も綿密に描かれている。
    読む前は、台湾建国時を記した一代サーガの小説家と思っていたが、実際は主人公葉秋生の半生記だった。
    敬愛する祖父を殺した犯人を捜し求めることや、真剣に愛した幼馴染との理不尽な別れ、悪友とのスリリングな事件等、様々なことがおこるのだが一貫して秋生は冷めている印象を受けた。
    文章は読みやすく、ぐいぐい読める。祖父を殺した犯人がわかり始めるあたりから、ちょっとしたミステリー要素も入ってくるので、読む速度が加速した。

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著者プロフィール

東山彰良(ひがしやま・あきら)
1968年台湾生まれ。2002年「タード・オン・ザ・ラン」で第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞。03年同作を改題した『逃亡作法 TURD ON THE RUN』で作家デビュー。09年『路傍』で第11回大藪春彦賞。15年『流』で第153回直木三十五賞。16年『罪の終わり』で第11回中央公論文芸賞を受賞。近著に『ありきたりの痛み』『僕が殺した人と僕を殺した人』、リレーミステリーアンソロジー『宮辻薬東宮』にも参加している。

「2017年 『女の子のことばかり考えていたら、1年が経っていた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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