リバース

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3156
レビュー : 481
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194860

感想・レビュー・書評

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  • 湊さんの中でも、一番の大ドンデン返しだと思う!!
    えーっ って声でくらいやられた。

  • 人間像表記がうまいなあ!流石やわ

  • R1/6/11

  • 高3 ◎

  • 人殺しだと告発する手紙から始まる導入はかなり刺激的でツカミは悪くなかったが、一番の肝である事件の真相、主人公の語りをを中盤に持ってきているため、それが過ぎた後は若干のトーンダウンは否めない。中盤以降は死んだ友人の足跡を辿る話と告発者探しになるが、読者視点だとすでの終わった事件であり、やや感傷が過ぎて動機に弱さを感じてしまったためあまり気分は乗らなかった。ただそれは読書中のテンションの問題であり、全編通して特に詰まる箇所もなく、没入感があったのは確かである。特に事件の経緯や友人間のちょっとした諍い、あまり親しくない友人とのぎこちない距離感など、嫌な部分を描いた人物描写はそれなりにリアルだったように思う。告発者は作為性を感じたものの概ね予想通り。苗字が変わっていじめを受けた男子生徒の離婚話はミスリードだったと思うが、告発者が女性なのは引っかかる所である。最後の数行は非常に衝撃的で、作品としてのまとまりはともかく、主人公の愚鈍さや全体の不幸さが加速する秀逸なオチだったとは思う。

  • 最後にしてやられた、気持ちいいイヤミス(いい意味で)。途中で広沢はそうなんだろうな、と思ったけど、最後にそうくるかと。
    ハチミツ入りコーヒーがいいアクセント。

  • やられた〜
    そうきたか〜

  • この本はドラマ化されていて、ミステリー好きにはたまらない本です。図書館にあるので、ぜひ見てください。

  • 湊かなえが読みたくてなんとなく手に取った本。

    少し読み進めると前にドラマで観たなあ、と。
    でも掻い摘んでしか思い出せず、
    じっくりと読んでみることに。

    コーヒー好きの主人公で本の中からも
    香りがしてきそうなくらいリアルな描写。
    何も取り柄のない主人公・深瀬が、
    このコーヒーをきっかけに様々な
    人間関係を築いていく。

    "コーヒー淹れるのは深瀬くん"
    という同僚からの期待から、
    新たなコーヒーショップを開拓する。
    次第に常連となり彼女と出会う。

    その裏では"人殺し"と書かれた告発文が
    彼女の職場に送られたのだった。

    それはかつての親友・広沢の死が関係していた。

    ゼミ仲間で旅行。
    雪の中飲酒運転で後から来た仲間を
    迎えに行く途中での事故。

    4人はとても悔いていた。
    あのときあんなことしなければ…
    飲酒運転のことは隠していた。
    誰にもバレていないはずだった。

    だからこそ後ろめたさと、
    告発文がより焦らせるのだった。

    深瀬は告発文の犯人を探すべく、
    広沢の人間性を知る人に
    会いに行くことになった。

    そして自分の知らない広沢の姿に出会う。

    それぞれのピースを繋げると犯人の姿が見えた。
    犯人もまた広沢の姿を知りたいだけだった。
    恨みでやったわけではない。
    そう深瀬の彼女は言った。

    深瀬は真相を両親に話したいと言った。

    真相を知ったら両親はどう考えるか、
    広沢だったらどうするか──。
    告白する前に広沢の姿を追うことを決めた。

    そのことを話したのが2人の常連だった
    コーヒーショップでのこと。
    最近は蜂蜜にも凝っているらしく、
    様々な種類の瓶が置かれていた。

    「淹れたコーヒーに合う蜂蜜を」
    そこで提案されたのが
    旅行先で買ったものも同じ味だった。
    それは蕎麦の花の蜂蜜だった。

    広沢は蕎麦アレルギーだった。

    あの夜車を走らせる前に
    深瀬が持たせたコーヒーにも
    この蜂蜜を入れていた。

    そして気づく。
    広沢を殺したのは僕なのだと。


    ----------


    彼女とのわだかまりがなくなり、
    広沢への思いを語り、
    とても温かく終わるものと思っていた。

    終章では幸せな日常に戻ったはずだった。
    しかし最後の1行で変わった。

    こんなにも読んだ後にドキドキする本は
    初めてかもしれない。

    そう思ったらここに感想を書く手が
    止まらなくなってしまったのだ。

    湊かなえらしい最高の一冊だった。

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著者プロフィール

湊かなえ(みなと かなえ)
1973年、広島県生まれ。武庫川女子大学家政学部卒。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選。2007年には第35回創作ラジオドラマ大賞受賞、「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。読んだ後に嫌な気分になるミステリー「イヤミス」の優れた書き手として著名。
「聖職者」から続く連作集『告白』は、2008年、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位、「このミステリーがすごい!」では第4位に選ばれ、2009年、第6回本屋大賞を受賞。デビュー作でのノミネート・受賞は、共に史上初。2012年「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)、2016年『ユートピア』で第29回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。ほか、直木賞で度々候補になっており、2018年『未来』で第159回直木賞に3度目のノミネート。同年『贖罪』でエドガー賞候補となった。
映画化・ドラマ化された作品多数。特に映画では、2010年『告白』、2014年『白ゆき姫殺人事件』、2016年『少女』、2017年『望郷』と話題作が多い。

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