涙のあとは乾く

  • 講談社
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本棚登録 : 34
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194969

作品紹介・あらすじ

米兵による暴行事件の被害者、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは2002年4月5日神奈川県横須賀市で、当時米海軍航空母艦キティホークの乗組員だったディーンズという男に強姦された。
 被害者でありながら神奈川県警から屈辱的な取り調べを受けた上に、横浜地検は同年7月に理由を明らかにしないまま加害者を不起訴処分にした。その後フィッシャーさんは加害者に損害賠償を請求する民事訴訟を起こし、2004年11月に東京地裁で勝訴判決(暴行認定、被告に300万円支払いを命じた)を勝ち取るが、審理中に名誉除隊し帰国した加害者の所在がわからず、賠償金は支払われないままとなった。
 2012年5月、フィッシャーさんは加害者である元米兵が住む米国ウィスコンシン州ミルウォーキーのウィスコンシン郡巡回裁判所に、2004年11月の東京地裁判決の履行を求めて提訴し、2013年10月15日、勝訴の判決を得た。
 さらに日本での民事訴訟の審理中に米軍が加害者に指示をして帰国させたということも、米国での裁判の過程で明らかになった。この判決は、性暴力事件に対する外国判決を容認し、執行した米国で初めての判例であるとされる。
 強姦、セカンドレイプ、日米地位協定の実態を抉る驚愕のノンフィクション自伝!
公正な裁きを求めて、財産も家も失いながら闘い続けた顛末が、一切包み隠すことなく綴られた感動と勇気の書!

感想・レビュー・書評

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  • ノンフィクション

  • 警察の対応がまじかよ…って感じで怖い。

  • 936

  • 性に関することは、人の生死に直結することなのに、忌避され、嘲笑われ、粗末に扱われる。それは一人ひとりの人間同士のやり取りだけにとどまらず、一人ひとりを保護し生命を保障するべきはずの法律や制度にも如実にあらわれる。その背景に根付くジェンダー規範やミソジニーをはじめとするフォビアは、人を何度も殺してしまうほどに浸透している。日本における性暴力とその保護、人権保障の歴史には、一人ひとりの生命が存在する。

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