化け札

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 62
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194983

作品紹介・あらすじ

外道、大いに結構。
俺は、天下を動かす札になる!

「表裏比興の者」――秀吉が評し、家康が最も畏れた男

武田家滅亡時、真田家は周囲に攻め込まれたら一瞬で消し飛ぶ運命であった。昌幸は、主家武田を見限り、北条に降ると見せかけて、織田信長につく。信長が横死すると、旧領回復を画策し、弟を人質に上杉景勝に従属するが、わずかひと月で北条に鞍替えする――。戦乱を変幻自在に立ち回り、世を化かす昌幸の前に立ちはだかるのは、名将徳川家康と大軍勢、あまりにも巨大な敵に、どう立ち向かうのか。そして生き残ることはできるのか――。

「やはり、この片田舎は天下に通じている!」

『誉れの赤』『決戦!関ヶ原』歴史小説界の切り札が、戦国の「化け札=ジョーカー」真田昌幸を描いた渾身の書き下ろし長編。

感想・レビュー・書評

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  • 真田昌幸を扱う小説は数多くあるが、その中でも昌幸を見事に表現した名作と言えるでしょう。
    信幸や信繁など息子たちには、ほとんど昌幸に焦点わ当てた事で、真田昌幸、実弟の真田信尹をうまく捉えている。真田信尹について、双子といい説を採用しているが、非常に面白い。ありうる話しであると思われる。真田信尹の生き様もまた素晴らしい。

  • 武田家滅亡から第一次上田城合戦までの真田昌幸の脂の乗りきっている濃密な2年間の物語。ジョーカー=化け札としてどんなカードにも変化し大大名を渡り歩き小国真田家の命脈を保つ昌幸の鬼謀。

  • 面白かった。
    真田昌幸の知略。
    化け札としての気概。
    北条、上杉、徳川、豊臣、翻弄される大国。

  • 2019.5.8完了
    読み飽きた真田家だがこの作家だったので読んでみた
    テンポ良くて不足はないかな
    双子設定にも驚いた
    よし

  • 戦国時代の真田といえば、最近の大河ドラマもあって真田信繁=幸村が有名ですが、その父・真田昌幸の話。武田滅亡から小牧・長久手の戦い終結までの期間です。
    上杉・北条・徳川と3大国の狭間に位置する真田。大国に挟まれた小国といえば、たいていは周囲の都合に振り回され押しつぶされていく、悲哀がお決まりの滅ぶお話になるのだけど、真田にその気配はみじんもなく。
    小国ではあるけれど、パワーバランスの一翼として生き抜く道を選ぶ事で、確固たる自負を感じます。
    実力が足りないうちは、風見鶏のように立ち回り、決戦となれば、隠していた実力を大いに示す。
    クライマックスの上田合戦が痛快なのは、GIANT KILLINGそのものだから。
    その武将としての実力を認められても、表裏者と謗られ侮られる真田昌幸。その根底に流れるのは、武田信玄への恩義・思慕の情があるから。
    この隠した心意気が単純だけど、好人物でかっこいいです。

  • 面白し。

    もともと、真田昌幸という人はきっと格好いいと思っていましたが、やっぱ、恰好いい!!
    うん、息子の弟の方嫌いだけど。
    お父ちゃんはかっけえ。

    関ケ原以降を書かなかったってのはいい選択。
    格好いい人の話は格好いいままで終わらなくちゃね。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は、『戯史三國志 我が糸は誰を操る』と改題し、翌年に刊行。12年『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』、15年『誉れの赤』でそれぞれ第33回、第36回吉川英治文学新人賞候補となる。16年『闘鬼 斎藤一』で第4回野村胡堂賞受賞。7人の作家による“競作長篇”『決戦! 関ヶ原』『決戦! 関ヶ原2』『決戦! 三國志』『決戦! 川中島』『決戦! 賤ヶ岳』にも参加している。他に、『関羽を斬った男』『治部の礎』『裏関ヶ原』『孟徳と本初 三國志官渡決戦録』『老侍』『雷雲の龍 会津に吼える』『憂き夜に花を』『ぜにざむらい』などがある。

「2021年 『新風記 日本創生録』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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