化け札

著者 : 吉川永青
  • 講談社 (2015年5月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194983

作品紹介

外道、大いに結構。
俺は、天下を動かす札になる!

「表裏比興の者」――秀吉が評し、家康が最も畏れた男

武田家滅亡時、真田家は周囲に攻め込まれたら一瞬で消し飛ぶ運命であった。昌幸は、主家武田を見限り、北条に降ると見せかけて、織田信長につく。信長が横死すると、旧領回復を画策し、弟を人質に上杉景勝に従属するが、わずかひと月で北条に鞍替えする――。戦乱を変幻自在に立ち回り、世を化かす昌幸の前に立ちはだかるのは、名将徳川家康と大軍勢、あまりにも巨大な敵に、どう立ち向かうのか。そして生き残ることはできるのか――。

「やはり、この片田舎は天下に通じている!」

『誉れの赤』『決戦!関ヶ原』歴史小説界の切り札が、戦国の「化け札=ジョーカー」真田昌幸を描いた渾身の書き下ろし長編。

化け札の感想・レビュー・書評

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  • 戦国時代の真田といえば、最近の大河ドラマもあって真田信繁=幸村が有名ですが、その父・真田昌幸の話。武田滅亡から小牧・長久手の戦い終結までの期間です。
    上杉・北条・徳川と3大国の狭間に位置する真田。大国に挟まれた小国といえば、たいていは周囲の都合に振り回され押しつぶされていく、悲哀がお決まりの滅ぶお話になるのだけど、真田にその気配はみじんもなく。
    小国ではあるけれど、パワーバランスの一翼として生き抜く道を選ぶ事で、確固たる自負を感じます。
    実力が足りないうちは、風見鶏のように立ち回り、決戦となれば、隠していた実力を大いに示す。
    クライマックスの上田合戦が痛快なのは、GIANT KILLINGそのものだから。
    その武将としての実力を認められても、表裏者と謗られ侮られる真田昌幸。その根底に流れるのは、武田信玄への恩義・思慕の情があるから。
    この隠した心意気が単純だけど、好人物でかっこいいです。

  • 武田家滅亡から徳川家との最初の上田城戦までを描いた一作。真田太平記の昌幸のイメージよりももっと智将っぽいイメージで描かれている。寡兵をもって勝つとか戦は始まる前に決まっているとかを地で行く昌幸の半生を存分に楽しめました。もう一度真田太平記を読み直したくなった也。しかし、あの太々しいイメージの(ていうか丹波哲郎のイメージの)昌幸もいいが、本作の昌幸も、ややきれいすぎるかなと思うもののよろしいのではないでしょうか。

  • 面白し。

    もともと、真田昌幸という人はきっと格好いいと思っていましたが、やっぱ、恰好いい!!
    うん、息子の弟の方嫌いだけど。
    お父ちゃんはかっけえ。

    関ケ原以降を書かなかったってのはいい選択。
    格好いい人の話は格好いいままで終わらなくちゃね。

  • 化け札って何かなと思ったら、トランプのジョーカーのことでした。
    何度も主君を変えて生き延びようとする真田昌幸の生き方を、ジョーカーになぞらえて描いている。

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