- 本 ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062194990
作品紹介・あらすじ
「早死にの祟り」に取り憑かれた
居候は幽霊嫌い!?
曰く品ばかりの皆塵堂にまた一癖ある奉公人が……
とぼけた笑いとあと引く怖さ。
人気急上昇の「人情怪談騒動記」!
曰くつきの古道具が揃う皆塵堂で働き始めた連助は、
幽霊や呪いの話をまったく信じていない。
そのため同じ道具屋で、幽霊が見えるという太一郎のことを敵視している。
ある日、質草を仕舞っている蔵から妙な音がするというので、
皆塵堂の店主・伊平次らとその質屋に泊まることとなった連助。
その音の正体は? そして連助が幽霊を信じないのも、ある祟りが……
感想・レビュー・書評
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さくさく読めておもしろかった
ただ…連助がすきではない
太一郎ちゃんが好きなので…
ひたすら裏で行動しているのをみてしまうと、ね
でも恩着せがましくないのが、太一郎ちゃん!
はぁ~素敵ね -
《古道具屋皆塵堂》シリーズ第五作。
今回はこれまでの趣向とは少し違い、幽霊や怪現象というものを一切信じない連助が居候。
いつもなら《皆塵堂》で散々酷い目に遭ってその果てに悟りの境地に達するのだが、連助にはある強力な呪いがかけられていて、その境遇に同情した伊平次や清佐衛門が連助に幽霊を見せないよう画策する。
といっても伊平次や峰吉が幽霊を見せないよう配慮する筈もなく、結局割りを食うのは巳之助や太一郎。特に幽霊が見えすぎる太一郎に連助は手厳しいだけにちょっと可哀想。
その太一郎の最後の仕返しが笑える。さて上手く行くのか。
相変わらずユーモアと怪現象との絡みが面白いが、今回はやや峰吉の出番が少なく残念。
幽霊たちも驚いてくれる相手がいないと出甲斐がないのでは?
そして次は更なる猫だらけになってしまうのか。 -
今回、皆塵堂に入ったのは、真っ向から幽霊だの祟りだのを否定する連助。連助なりに理由があっての事だけど、幽霊が見える太一郎にキツく当たったりと、最初は好ましくない人物に思ってしまう。でも、連助なりに深刻な理由があり、佐平次達、いつものメンバーはまたまたひと肌脱ぐ事に。巻を重ねるごとにメンバーが増え、ますます連携プレーが楽しい。今後の連助の登場も楽しみです、最近は清左衛門がお気に入り。次も楽しみです!
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連助が恩人や大得意先の息子とかなら、未だ納得出来るけど
”そんな運命じゃ気の毒だ”で周りがあそこまで気を使わないと
いけないもんだろうか?
自分が太一郎贔屓だからと言う事を差し引いても、人から
助けられてるのに、それに気付かずドヤ顔をしてる様な
キャラは嫌い -
知らぬは本人ばかりなり。
古道具屋皆塵堂シリーズ。
今回は押しかけ奉公人です。
このシリーズをずっと読んでいるので、(この話の中では)幽霊は実際に出てくるもの、とわかっているのですが、では登場する人々が皆そう思っているのかといえば、勿論そうではなく。
怪奇現象など糞食らえ、幽霊など存在するものか、と言い放つ短気な兄さんが今回のゲストでしたので、太一郎が普段よりもガラが悪いのでした。
でも、やっぱりお人好しです。
面白かった。 -
シリーズ5作目。
今回は、早死にすると言われている、“祟りの婿入り”が決まっているため、“何が何でも幽霊などの類を信じるわけにはいかない”と、頑なになっている連助が皆塵堂にやってきます。当然、幽霊が見えまくる太一郎とは相容れない訳で・・・。
太一郎が連助のために色々骨折ってあげていた事を、最後まで連助にわからせずに終わってしまうので、ちょいとモヤモヤ。
著者プロフィール
輪渡颯介の作品





