決戦!大坂城

  • 講談社
3.39
  • (10)
  • (43)
  • (70)
  • (11)
  • (0)
本棚登録 : 361
感想 : 46
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195034

作品紹介・あらすじ

慶長二十年(一六一五年)。最終決戦の舞台は、秀吉が築きし天下の名城・大坂城。
戦国時代の幕が引かれようとする中、男たちは何のために戦ったのか――

『決戦!関ヶ原』で東軍大将を務めた伊東潤、西軍大将・葉室麟、そして運命の鍵を握る男・冲方丁がふたたび集結!
前作につづいて天野純希も登場し、当代きっての書き手たちの最新小説が一気に読める。
そして、新たな挑戦者たち、「軍配者」シリーズで新境地を開拓した富樫倫太郎、
「このミス!」大賞&朝日時代小説大賞2冠デビューの鬼才・乾 緑郎、
デビュー作『宇喜多の捨て嫁』が直木賞候補、高校生直木賞となった驚異の新人・木下昌輝が参陣!
波乱あり、下剋上あり、まさに時代小説界の群雄割拠!!

七人がひとつの戦場を描く、話題騒然の競作シリーズ第2弾!
戦国最後の大合戦「大坂の陣」!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 決戦大阪城では有名な武将や裏で活躍した武将、さらに商人なども出てきてとても面白かったです。福島正守の話がとても面白かったです。他のシリーズも読んでいきたいです。【小5】

  • 戦国読みたい病に襲われ読んでみた。
    アンソロジーだけど、この人の読みにくいとかなく、全部楽しめた。
    無理だとは分かるけど、
    それぞれの楽しい設定も連作短編風にリンクしてたらなぁ・・・。
    特に楽しめたのは真田幸村の章。
    「無念だ・・・とは思わんよ。存分に舞台を楽しんだ」

  • 20220324 154ページまで
    20220423
    男が立たぬ:君子と言うのは、5人もいれば漏れると言うのが常識である
    黄金児: 人の世の有り様を深く知れば知るほど、むしろ秀頼の意識は遥か高みへと上り、澄明な眼差しで何もかもを捉えていくのであった

  • 「日ノ本一の兵」が印象的でした。まさに小説!発想に唸りました。
    わしは死など恐れておらぬ。恐れておるのは、わしの名が傷つくことだけだ@福島正守「男が立たぬ」この一言に尽きる。片や女性たちにも誇りが。

  • 決戦シリーズ第2弾。今回の舞台は「大坂夏の陣」。

    豊臣秀頼を書いた黄金児。
    秀頼の魅力と可能性。そのため対する家康の後の無さが際立って感じました。大坂の陣の一年後に死亡しているという事実もあって。
    秀頼への期待というか可能性の大きさを憶えるのは、若くして亡くなったことと、周囲の大人が老獪と老害のイメージがあるからでしょうかね。
    若さというみずみずしさ。それに判官贔屓が重なるのでしょう。

  • なかなか面白かった

  • 起こす…葉室さん、結び…沖方さん・伊東さん、、キリッとした繋ぐ構成の面白さ。

  • 7人の作家それぞれ切り口も取り上げ方も、語り口も異なっていて、同じ歴史上の人物を描きながら、見方や捉え方で異なる人物像が描かれるところが面白く興味深い。
    歴史上の人物のやったこと、考えたことは、全てが正確に詳細に伝わっているわけではなく、そのためそれを題材に小説を書く場合にも、著者の意見、発想は様々、描かれ方がことなるという発見。本当はどっちなのだろう?と思索するのも面白い。どこまでが史実で、どこからがフィクションなのだろう?

  • 豊臣家滅亡を大阪城をキーに展開した複数作家による短編集。天野純希氏の祖父家康、叔父秀忠から冷遇されながら女のため、自らのため意思を貫き通す松平忠直の「忠直の檻」、沖方丁氏の超純粋培養優良児、豊臣秀頼を斜め45度上空から描いたような「黄金児」、そして伊東潤氏の安定の不器用で気持ち良い男たちの物語、「男が立たぬ」が心に残る。

  • 実在の人物、架空の人物、ミステリーに、
    本格時代小説・・・それぞれの作者が"大坂城"をテーマに、
    自由に、縦横無尽に描いた短編の連作集。
    なにげに"真田"があちこちに潜んでいます(^^;
    大坂側からの視点では、どうしても家康と秀忠は
    悪い印象の存在になってしまうのは仕方ないですね。
    それぞれの作者の視点からの、秀頼や淀殿の描き方の
    違いや、秀吉に近しい感情を持った武将たちの
    想いの複雑さを味わえて楽しめました。

全46件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

葉室麟の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×