決戦!大坂城

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レビュー : 43
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195034

感想・レビュー・書評

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  • 2015/10/5

    913.68||ハ  (3階日本の小説類)

    慶長二十年五月。秀吉が築いた天下の名城・大坂城で、戦国最後の大合戦が始まろうとしていた。
    乱世に終止符を打つのか、敗北すなわち滅亡か…。いざ、戦国最終決戦へ!
    七人の作家が競作で参陣する。
    七人の作家がそれぞれ合戦に関わった人物を取り上げ、今までと違った大阪の陣が見えてくる。

  • 2015/10/1

  • それぞれ豊臣方(西軍側)の視点で描かれたアンソロジー
    暗君、ダメな二代目、お母さんの尻に敷かれたダメ息子みたいなイメージの合った秀頼がりりしい若武者な一面をのぞかせていて歴史と言うのは商社が作り上げる者なのだな、としみじみと感じた。
    もしも、家康が先に寿命を迎えて大坂の陣がなかったらどうなっていたのか、と思いをはせました。

  • 大坂の陣

    女性の戦い、男の戦い
    大阪方は、淀君、真田幸村、豊臣秀頼
    江戸方は、水野勝成、松平忠直、福島正守
    大阪の商人、近江屋伊三郎

    冲方丁の豊臣秀頼は、聡明な秀頼として描かれているので良かった。

    木下正輝のゆきむは卑屈で、最期が影武者の幸村に栄光を取られるという皮肉な結末だった。

    伊藤潤の福島正守は、まさに男であった。

    このような合作になるといろんな視点からものが見れて良いと思う。

    関ヶ原、大坂の陣がでたので、次が出るとしたら、北条攻めか、本能寺の変後あたりをやってほしい。

  • レビューでは厳しいこと書かれてるかたもいらっしゃるけど
    ワタクシ的には充分面白かった。
    『関ヶ原』のほうを読んでないからかな。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    いちばん最後の福島正守さんのが好き。
    やっぱ男。戦国だもの。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    それにしてもずっと抱いてた「秀頼=ぼんくら坊ちゃん」のイメージ。
    ずいぶん違くね?ってのがまず残る1冊でした。
    ほんとのとこはどうだったんやろね?
    書かれる視点で違ってくんやろうし
    人間、一面だけで語れもせんしな。

  • 「決戦!関ヶ原」が面白く、期待していましたが、↓でした。どうしてか?「決戦!関ヶ原」は凝縮した1日の合戦の東西武将の物語で臨場感が出て、大変面白く、実際の関ヶ原を見に行くことになりました。しかし「決戦!大阪城」は、物語そのものは各々面白いですが、やはり城の寄せ手と守り手に分けて、もっと激突する武将の姿が見たかった。寄せ手では藤堂高虎、伊達政宗。守り手では毛利勝永、後藤基次あたりでしょうか。これは作家の責任ではないでしょうが、「決戦!大阪城」は、直球勝負ではなく変化球の多い内容でした。しかしまた大阪城には登城する予定です。

  • 豊臣家滅亡を狙う徳川家康と存続を画策する豊臣家が戦う大阪冬の陣、夏の陣。
    錯綜する周りの武将たちの思惑。
    『決戦!関ヶ原』に続く、7人の作家による歴史アンソロジー第2弾。

    歴史オンチの私にはこういう歴史物語はありがたい。
    前作の『決戦!関ヶ原』では好感が持てた徳川家康も、豊富側から描かれると途端にイヤな奴になる。
    視点が変わると、それぞれの思惑や立ち位置が変わって見えるのがこのシリーズの面白いところ。

  • 決戦!関ヶ原の続編、戦国時代の終焉となる大坂城冬の陣、夏の陣を、双方の視点から7人の時代小説家が描く。人物像がぶれているような感じがなきにしもあらずだが、それぞれの人物に作家の個性が出ているように感じ、多視点で一つの戦場を描くのもアンソロジーのおもしろさです。戦陣図が理解の手助けになり、徳川方、豊臣方の動きがわかりやすい。内容こそ徳川対豊臣だが、これはベテラン対若手、時代作家の下克上、筆と筆による合戦のようです。

  • 競作第2弾~「鳳凰記」葉室麟(淀君)・「日ノ本一の兵」木下昌輝(真田信繁と影武者の幸村)・「十万両を食う」富樫倫太郎(米商人近江屋伊三郎が秀頼の子・国松を逃がす)・「五霊戦鬼」乾緑郎(後藤又兵衛を討った水野勝成)・「忠直の檻」天野純希(家康を嫌った越前藩主で家康の孫・松平忠直)・「黄金児」冲方丁(190cmの豊臣秀頼)・「男が立たぬ」伊東潤(千姫を落ち延びさせた福島正則の弟・正守は秀吉の位牌を坂崎直盛に託し,更に柳生宗矩に)~詳伝社あたりの本かと思ったら,天下の講談社だったけど,講談って,こんなものだったよね

  • 7人の作家が描く大阪冬の陣・夏の陣。
    歴史的な出来事も、こうして参戦した一人一人の状況が見えてくると突然リアルに身近なものになって来る。
    この大阪城決戦は徳川家康の執念を感じさせられる。
    1年前に家康の寿命が尽きていたら、などと思いを馳せた。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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