深紅の断片 警防課救命チーム

著者 :
  • 講談社
3.62
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本棚登録 : 119
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195041

作品紹介・あらすじ

命を弄ぶ凶悪犯に立ち向かうのは、
命を助ける術しか持たない、救急隊!

舞川市中央消防署・警防課救急第二係の隊長・真田健志。
真面目で責任感の強い彼は、血気盛んな後輩・工藤、
運転のエキスパート・木佐貫と三人一組を組み、救急車で出動する日々をおくる。
ある晩、「少女を閉じ込めた。早く助けないと死ぬ」という匿名の通報が!
犯人と思しき相手が告げた通り、監禁された少女は衰弱しており、
その背中にはトリアージタッグを模したシールが貼られていた。
黒、赤、黄、緑に色分けされた紙片は本来、災害現場などでの治療優先順位を示す。
しかし、犯人が残した紙片は、被害者をどれだけ痛めつけたのかを表し、
次の事件を示唆するものだった。かつてない怒りを覚えた三人は、
事件に関わることを決意。彼らは、人々の命と街の平穏を守ることができるのか!?

感想・レビュー・書評

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  • 警防課救急第二係 真田隊に出場要請が入る。
    「少女を閉じ込めた。早く助けないと死ぬ」
    匿名通報で出動した現場には、鎖で閉じられた冷蔵庫があった。
    冷蔵庫より休出した少女の背中にはドイツ国旗のようなシールが。
    3色のシールをトリアージタッグではないかと考え始めた彼らに第2の匿名通報が入る。
    真面目で正義感の強い救急救命士の真田隊長。
    温厚なベテラン運転士の木佐貫。
    ムードメーカーな若手の工藤。
    真田隊の当番日を狙ったような匿名通報に3人は事件を解明しようと動き出す。

    「神様のカルテ」や海堂さんの本で救急病院の切実さを読んできたけれど、今回はその病院へ急患を運ぶ救急隊視線での物語。
    「ときどき悔しくなるんです。僕たちは一分一秒を争って搬送しているのに、病院とは気持ちの温度差がありますよね。」
    週に何度も救急を呼ぶ自傷の女性や住所不定のアル中の男性。病院の受入拒否に悶々とする。
    普段目にすることもないけれど、確実に存在しているそんな問題がリアル。
    消防士、救急隊、警察、教師、社会に影響力のある方々が誇りをもって仕事ができるように、この職業に憧れと尊敬をもたなくては。
    そのためにこういう小説がもっと描かれるとよいな。
    「真面目にやっている人間は、きちんと評価されるべきだと思う」
    救助活動の助けにと行ったはずの行動が悲劇に。
    途中でなんとなく結末が見えてきちゃうし、犯人への説得のあたりが強引な気もするけど、登場人物が生き生きと描かれていて最後まで楽しめた。
    過去の事件も解決したけれど、なんともせつない余韻を残す。
    「俺は毎回、後悔しないような仕事をしているつもりだよ。それを積み重ねれば、いずれ周りが評価してくれる。」
    そんな真田さんの言葉に励まされつつ。

    読み終わって、ふと思う。
    一番かっこよかったのは工藤さんのお祖父さんだったかも?

  • 刑事もののシリーズを手掛ける方の救急隊もの
    大きな交通事故によって大切な人を失ってしまった後、どう生きるかというのが根底のテーマだったと思う
    人は弱いゆえに誰かのせいにしたいと思ってしまう
    現場に居合わせた人々は決して悪かったと思えないのだけど、誰かを悪人にすることで無駄な正義感を満足させている人がいるなーともんやりと感じたり
    残された人たちに救済の道があるといいと思う

  • 救急隊が事件究明するのが新鮮だった。

  • 2018/8/28 50

  • 82
    最後の種明かしより少しづつ明らかにして欲しい。でも構成とプロットは上手いです

  • 前隊長の病気による長期休暇により、若くして救命チームの隊長になった真田。3人一組の彼らのチームに、事件性のありそうな匿名の通報があり、出動することに…すると業務用冷蔵庫に閉じ込められた少女がいた。二件目は廃校の焼却炉内に中年男性が、そして更にリストカットの常習者で真田たちのチームもよく知っている女性が自宅の床下収納庫に閉じ込められていた。連続する事件、そこには5年前のトレイラー横転事故が関わっていた。
    現状の救急車の出動やトリアージ、トレイラーの事故、いろいろな社会問題が出てきて読みごたえがあった。

  • 二時間ドラマにそのままOKな筋。私は好きだな。

  • 消防士さんです
    事件に巻き込まれます
    誤解からスタートしたのですが、狡猾な犯人に振り回され・・・というか、事件解決にむかう不思議な主役
    この人の作品は特徴があるのですが、事件の謎を解く人のモチベーションがわからない
    おせっかい?

  • 麻見さん作品、初読。
    救急隊のお話。
    さらーっと終わってしまったので、続編も期待してます。

    麻見さんのほかの作品も読んでみようと思います。

  • 舞川市中央消防署・警防課救急第二係の隊長・真田健志。
    真面目で責任感の強い彼は、血気盛んな後輩・工藤、
    運転のエキスパート・木佐貫と三人一組を組み、救急車で出動する日々をおくる。
    ある晩、「少女を閉じ込めた。早く助けないと死ぬ」という匿名の通報が!
    犯人と思しき相手が告げた通り、監禁された少女は衰弱しており、その背中にはトリアージタッグを模したシールが貼られていた。
    黒、赤、黄、緑に色分けされた紙片は本来、災害現場などでの治療優先順位を示す。
    しかし、犯人が残した紙片は、被害者をどれだけ痛めつけたのかを表し、次の事件を示唆するものだった。
    かつてない怒りを覚えた三人は、事件に関わることを決意。
    彼らは、人々の命と街の平穏を守ることができるのか!?
    (アマゾンより引用)

    なかなか面白かったけど、「こいつ犯人じゃないの?」ってのが予想通り犯人だった。
    犯人の立ち位置からして、不自然に存在がピックアップされてるもんだから(笑)
    でも、内容としては面白かった(*´∀`*)

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著者プロフィール

1965年、千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。ドラマ化され人気を博した「警視庁殺人分析班」シリーズに『石の繭』『水晶の鼓動』『蝶の力学』『雨色の仔羊』などがある。「警視庁文書捜査官」シリーズに『警視庁文書捜査官』『永久囚人』などがある。その他の著作に『深紅の断片』など。

「2019年 『奈落の偶像 警視庁殺人分析班』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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