参謀の甲子園 横浜高校 常勝の「虎ノ巻」

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195089

作品紹介・あらすじ

41年間、常に監督を支える「参謀」として高校野球を指導し、3度の全国制覇、甲子園62勝を成し遂げた横浜高校野球部元部長・小倉清一郎が、その指導論を全て明かした一冊。
男は、いかに横浜高校を「常勝軍団」へと育て上げたのか。
松坂大輔・涌井秀章・成瀬善久・多村仁志・筒香嘉智……。プロの世界でも長く活躍する「教え子」たちへの指導。今でも高校野球ファンの間で「伝説の一戦」として語り継がれる、1998年夏の甲子園準々決勝・横浜対PL学園延長17回の激闘などを振り返りながら、横浜高校に叩き込んだ「勝つための野球」を明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 甲子園で伝説のPL学園vs横浜高校、17回の死闘。横浜高校の小倉コーチの目線から語られる試合の推移は臨場感満点。ハイレベルな駆け引きにページをめくる手が止まらない。
    初期の「バトルスタディーズ(PL学園をモデルにしたマンガ)」でも、最高峰の高校野球の世界を垣間見ることができたのでとても楽しめた。
    トップで戦うにはその時点での最高の自分を出さなくてはいけない。だから日常生活のかなりを捧げることも珍しくない。
    私は部活だけしかない人になるのが嫌で大学入学を機に競技とは別れた。でも、やっぱりこうした勝負の世界を見ると胸が熱くなるし、あんなに何かに打ち込めたことが幸せに思えるのだ。ピーンと張り詰めた緊張感はスゴく「生きてる」感じがした。
    何か他のことでこれを見つけるまでに時間がかかった。
    野球の奥深さを松坂はじめ数々の選手のエピソードから語ってくれるので見所が満載であった。

  • 横浜高の甲子園での試合の舞台裏や、プロに行った投手の育成のエピソードは興味深いが、著者の他著と被る箇所もある。ともあれ守備の指南編は、チームを強くしたい監督には読んで欲しい。素質ある選手を集めやすい名門も、相手をしっかり分析し、練習や生活態度でも細部を疎かにしない所が、強豪たる所以だろうと思う。

  • 深い洞察力を持った名コーチ小倉さんのエッセンスがつまっている。(小倉さん自身についての紹介はここでは割愛)
    よりよい野球をするために全く手抜きをしていない。こうした指導者が高校野球をより面白くしているのだと思う。

    これを読むと、高校野球の名指導者が高齢になって引退していくのは、少しさびしいものがある。
    次世代の指導者にも緻密なノウハウが継承されていればいいが。。。

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著者プロフィール

1944年、神奈川県横浜市生まれ。横浜高校卒業後、東京農大、社会人野球を経て、73年に東海大一高野球部コーチに。77年から横浜高校野球部監督、78年から横浜商業コーチ。90年から2014年まで、横浜高校のコーチ、部長を歴任。
独自のメソッドと徹底した分析力で松坂、涌井、成瀬らを育てた高校野球史に残る名将。高校野球指導歴は通算41年。甲子園出場春夏通算32回、うち優勝3回。

「2017年 『参謀の甲子園 横浜高校 常勝の「虎ノ巻」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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