- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062195171
作品紹介・あらすじ
'15年箱根駅伝で初優勝した青山学院大学を率いる著者による初の自伝。弱小チームを率いて11年、箱根制覇までの4000日が明かされる。箱根出場歴がない、元営業マンの異色監督は学生たちに何を語りかけたのか。そこには営業時代に培った、陸上関係者も舌を巻く驚きの手法があった。3年目の廃部危機を乗り越え、33年ぶりの箱根出場、そして制覇へ。叩き上げの営業マンが指導者として栄光を手にするまでの笑いと涙の全記録を綴る。指導者やランナーなどの陸上関係者・箱根ファンはもとより、営業の現場で活躍するビジネスマンや新たな生活をスタートする新入社員、学生、就活生らにも響く言葉が満載。
感想・レビュー・書評
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人間としてしっかりしていること、それが勝利への近道。奇をてらったアイデアをならべることは意味がない。そんな主張が駅伝の活躍と共にちりばめられている。タイトルのような魔法は存在しない。一つ一つの積み重ねが魔法のように大きく見える。とてもよい本に出会えたと思う。
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去年買っててまだ読んでなかったし、もし今年優勝しなかったらまた読み遅れるかな~と思ったけど、見事4連覇達成。
駅伝好きなんで、毎年かかさず見てます。
特に青学は応援してたんで、原監督の本は何冊か読んでますし、
今度は奥さんの本も読まなきゃと思ってます。 -
箱根駅伝で3連覇した、青山学院陸上部 原晋監督のエッセイ。
世羅高校ー中京大学ー中国電力陸上部
中国電力陸上部の創部にともない、選手としてスカウトされる。その時の約束は中国駅伝(現ひろしま男子駅伝)の出場。その約束は果たすが、後に就任した監督と反りが合わず退部。一般社員として中国電力に残る。どちらかというと、中途半場な原氏に本気モードの監督が業を煮やしたという印象。
その後、エコキュートの販売など、営業マンとしての実績に紙幅がさかれる。一見、陸上とは何の関係もない話が続くが、遠い目標を決め近い目標に落とし込んでいくスタイルやまわりの人を巻き込んでいくスタイルに、後の監督の原型があるように思う。また、まわりが国立大卒業社員ばかりで、ひとりだけ私立大体育学部卒という孤独と意地のようなものが感じられた。このころ結婚しているが、陸上選手としての原氏を全く知らない奥さんが、後に陸上部の寮母となるのは驚き。
青山学院監督になってからは、若者に手を焼く話。選手の性格を無視し高校時代の成績だけでスカウトしたら失敗だったというエピソードは、一流になるには人格が大切だという教訓になる。
早く走るための技術や、コーチングの手法という点ではほとんど参考にならない。原監督のパーソナリティを知るには良い本。純で一本気な監督の性格が伝わる。また、体育会系の理不尽な厳しさを嫌い、楽しさやユーモアを大切にしていることも、若い世代に慕われる所以だろうと思う。 -
本当に激動の10年間。常に退路を絶って勝負している姿勢が素晴らしかった。
しかし、現役の邪魔をするOBって•••。OBは金を出して口を出すべきではない。 -
陸上に限らず、結果を出すために重要なことは、
①大目標→中目標→小目標→毎日の予定、に落とし込む
②自律する -
意外に真面目な人でした。でもこの人採用した青学は勇気あるわ。
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なかなか面白かった。分かっていることだが、目標管理の方法は、会社のリーダーとしても十分使える。
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金T
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自伝的作品。方法論も多少書いてあるが、基本的な大まかな考え方と経緯がメイン。