在宅ホスピスノート

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 41
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195416

作品紹介・あらすじ

著者の徳永進医師は、ホスピスというものがまだあまり知られていない2001年、郷里の鳥取で19床の野の花診療所を開設、人生の最後の日々を送る患者やその家族と向き合ってきた、日本のホスピス医療の先駆者のひとりです。

また、病院勤務医時代の1982年には講談社ノンフィクション賞を『死の中の笑み』で受賞、優しくわかりやすい言葉で、臨床の現実と深い思索を伝える名エッセイストとしても知られています。

徳永さんの野の花診療所は、数年前から、自宅で最後の日々を過ごしたいという人たちのための在宅ホスピスに、軸足を移すようになってきました。

「診療所を開設した当時から、家で最後の日々を送ろうとする人たちの力になりたいと思っていた。在宅を専門とする看護師もやってきて、病棟と在宅の両方でホスピスケアを実践していくことになった。2013年からは、在宅ホスピスがもっと広がっていくよう、工夫のいくつかを重ねた」(本書「はじめに」より)

在宅ホスピスを美化するのではなく、家に帰りたいという気持ちがあれば、それも選択肢として大事に支える、誰でも大丈夫、という在宅ホスピスを、徳永さんは考えているそうです。

人の死というものを自然なかたちで人々の生活のなかに取り戻したい、という思いも、どこかにあるそうです。

けっして「きれいごと」ではなく、徳永さんと野の花診療所の看護師・スタッフの試行錯誤や工夫、思いも含めて率直につづる、ぬくもりのあるノンフィクション・エッセイです。

「具体的で実用的で感動的! 
この本は人生そのものを語る」
(谷川俊太郎氏より)

感想・レビュー・書評

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  • 徳永先生とは9月に対談をさせていただいた。その前に読ませていただいた本。
    在宅で医療をされている大先輩。
    生活の匂いや音を大事にされている。とても共感できる本でした。

  • 徳永進 著「在宅ホスピスノート」、2015.6発行です。有難いお医者さんだと思います。有難うございます。子供の頃は10人の内9人は家で死を迎え、今は10人の内9人は病院で。私も家で最期を迎えたいですが、介護が必要になれば、家であれ病院であれ、本人も周りの人もプライバシーを含め大変なことは理解できます。今できることは、介護の期間をできるだけ短くすること、そのために今できることをすることだと思います! 出張や旅行から帰って、「やっぱり家はいいな」って、その感じ、年を取れば取るほど強くなりますね(^-^)

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著者プロフィール

「野の花診療所」を営業する書き手が、永遠の謎である「死」を考える、いちばんやさしいデス・エデュケーション。増補として成人した夢二を追った後日譚を付す。

「2024年 『死ぬのは、こわい? 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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