春の嵐

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 110
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062195515

作品紹介・あらすじ

コンビ名「メリーランド」として南部芸能事務所の舞台に立つ新城と溝口。しかしライバルは多く、明るい未来はまったく見えない。「オレたちはつづけられるんだろうか」誰もが悩み、日々苦しんでいる。そんな芸人を見つめる「家族」たち。そこには確かに「愛」と「笑い」がある。南部芸能シリーズ待望第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 南部芸能事務所シリーズ第3弾。

    目に見えないものを表現していく者たち。

    稽古をしてきた結果。お客様の反応。
    いままで積み上げてきたもの。
    これから進みたい場所。
    今の自分の立ち位置。

    全部がはっきりと形として見えないから
    気持ちの振り幅が大きく、昨日と今日は全く違う。

    いろんな年代、いろんな芸歴の人を
    うまく表現するなぁといつもながらに思いました。

    ちょっとメリーランドが急展開の気がしますが…
    次が気になる一冊です。

    この独白のような表現、クセになりますね。
    すぐに物語に引き込まれてしまいます。

  • 南部芸能シリーズ第3弾!
    今回のテーマは主に家族。
    それぞれ主要人物の家族の話が出てきて、それぞれのイメージがますます膨らんでいきます。

    脇を固めていた橋本くんにも、将来に対する考えがあり、津田ちゃんとの交際に悩んでいたんですね。

    新庄を見守る姉もいい。
    どんな家族にも事情はあって、でもそこに愛情の感じられる巻でした。

    私のテネシー師匠に対するイメージも、ガラリと変わりました。
    登場する度に気になる存在になりそうです。

    最後に春の嵐が吹き荒れましたね。
    続きが気になる~
    みんな頑張って欲しいな。


  • 南部芸能シリーズ第3弾。
    面白かった!
    章ごとに視点が変わるので、それぞれの立場での想いや葛藤が伝わって来ます。
    みんなの成長をこれからも見守って行きたいです。
    続きが楽しみ!

  • お笑い芸人が所属する弱小芸能事務所・南部芸能事務所を舞台にした連作短編集の三作目にあたる。

    売れるかどうかもわからない芸人の夢を目指すということは、とりもなおさず家族を巻き込むということ。
    両親、兄弟、結婚相手、交際相手の未来にも影響する。

    経済的に不安定な夢を追うことの厳しさや覚悟について考える短編が多く、華やかな光満ちた世界の裏に広がる薄暗い現実が重い。
    それでもどこか軽やかで明るい短編に気持ちが和む。

  • 「南部芸能事務所」の第三弾。

    第三弾まで続けて読んでいるせいもあって、
    どんどんのめり込んでいます。

    インターバルも応援したいし、
    ナカノシマにも頑張ってほしい。

    もちろんメリーランドや
    テネシー師匠、

    それから鹿島ちゃんや、橋本くんも
    みんなみんな応援しています。

    次作はとうとうオーディション!

    どうなるかな。
    楽しみです。

  • シリーズ3作目。
    風が吹いた。

    それぞれの葛藤。外には見えないけど。決して前向きで明るい感情ではなく、むしろ悶々としたものなのに、それでも読んだ後は温かさと優しさを感じる。それは周りの環境だったり、人間関係だったり。
    橋本君でもねぇ。そうかぁ。悩むかぁ。

    嵐の前触れかもしれないけど、新しい風。次も楽しみ。

  • 「南部芸能事務所」シリーズ第3弾…って俺、2作目読んでないような気がする。
    とばしたかな。
    1作目の記憶も曖昧だがそれでも楽しく読めた。お笑い芸人にスポットをあてた短編小説集だが、お笑い小説ではない、青春だとか人生の逡巡だとか決断だとかそういう話である。

    100均の便利グッズのように使い捨てされている感がある若手芸人たち。一発芸も流行りのネタもいいだろうけど、そんな使い捨てせずもっとじっくり笑ってみたらどうだろか?きちんと稽古を積んだ落語、台本を精査し練習を積み重ねた漫才やコント、アドリブ芸だが定期的に延々と続けている漫談…他の色んなものと同様、稽古を積み重ねて洗練させることで上質で味わい深いネタが出来、観客である俺らにとってもそういう芸の方がオモロいと思うのだが。

    あ、これ余談。ちょっとはそういうエッセンス入ってるけど、本の主題はもうちょっと違う方向向いてる。
    これだけ読んでもちょっと入りづらいかな。1作目(南部芸能事務所)から追いかけるのが良いようだ。

  • 南部芸能シリーズの3作目。

    なんとなく家族がテーマかな・・・
    少しずつそれぞれが変わっていく。
    そして春の嵐はでかい嵐になるのかな。

  • おぉ、ついに佳境に入って来たか!

  • (図)

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著者プロフィール

1979年東京都生まれ。2010年、地元の複雑な人間関係のなかで生きる若者たちの姿をいきいきと描いた『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞。『海の見える街』では、繊細な筆致でみずみずしい恋愛を描ききり、大きな話題を呼ぶ。新人お笑いコンビの奮闘を描いた「南部芸能事務所」シリーズはいままでにない新鮮な成長小説として人気を博している。他の著作に17歳の女子高生を主人公に揺れ動く気持ちを軽やかに活写した『水槽の中』、若年女性の貧困をテーマにして大きな共感を呼んだ『神さまを待っている』などがある。

「2021年 『消えない月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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