- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062195522
作品紹介・あらすじ
金融史上最大の顧客データリーク事件が明かしたプライベートバンクと大富豪、政治権力者の闇のコネクション。
あなたはまだ銀行の本当の存在理由を知らない――。
欧米紙誌騒然!
「ファルチャーニはエドワード・スノーデンとロビン・フッドを合わせたような男」(ブルームバーグ)
「大富豪を震撼させる男」(ル・モンド)
世界の大富豪やVIPが銀行とタックスヘイブンを利用して密かに行う巨額脱税やマネーロンダリング。その証拠を課税当局に差し出すために、スイスのプライベートバンク13万人の顧客データをリークした当事者による命がけの手記!
「鉄壁の守秘性」を誇ったスイスのプライベートバンクの顧客情報を、フランスやイタリア、スペインなどの司法・税務当局に提供するという大罪、もしくは英雄的行為の主役。その当事者が、いかにして、どのような目的でこの「リーク」を行なったのかを語っている。プライベートバンクやタックスヘイヴンの現状や今後を知るうえできわめて貴重な証言である。(橘 玲)
感想・レビュー・書評
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今騒がれているパナマ文書につながるような本で、内容にはとても興味があるのですが、非常に読みづらい。
著者の動機が不透明な部分もあるし、構成もよく分からないし、訳文が教科書みたいな訳文で、ぶつ切り感が苦痛。
もちろんこちらの知識不足、読解力不足もあるでしょうが。
結局、大金持ちが各国政府の要人と結びついて上手くやってる、そういう状況を外交カードとして交渉国が使う為の権力闘争の一環で、著者は利用されてるだけじゃないのかと思えますね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今世間を騒がしている「パナマ文書」に通じる内容。
タックスヘイブン(オフショア)について、実は大して知らない日本人記者が書いてるしょーもない記事を読むよりも、タックスヘイブンやプライベートバンクについての理解は深まるし、間違いや偏見は無くなるだろう。
が、内容的にはタラタラとクドイ感があるので★★★。 -
タックス・ヘイブンを使ったマネロンや脱税を暴いた書。NSAの秘密をリークしたスノーデンに通じるものがある。
HSBCのような巨大銀行がここまで腐敗していたとは驚いた。
テーマや内容は衝撃的だったが、論旨がよくわからない部分や金融の書物にもかかわらず金融に関して誤認と思われる部分が散見されたのは残念。 -
なかなか面白そうなタイトルだったので久しぶりに買ってみた。高かった。
基本的にはタックス・ヘイブンとか使って、脱税してた富豪の告発と銀行の手口を書いてあるのだが。読んでて思ったのはこれって別に違法な手段じゃないし、なんか銀行が悪いことしたみたいな書き方だが合法的な手段でグレーなところを突いているだけでこんな批判される言われはない気が・・・
要は貧乏人はこう言う節税手段使えないのにお金持ちばっかり優遇されてて不公平だ!という事が言いたいのだろう(邪推)
しかしプライベート・バンクの仕事内容を知る上ではなかなか興味深かったが、物語としてはあんまり共感出来るものではなかった。 -
世界的大銀行で不正を正すために自らの危険を顧みず007並の国際インテリジェンスを駆使して、脱税に関するデーターを暴露したとのたまわる使命感に満ち溢れた著者、ファルチャーニ。なんだか胡散臭い。金融不正は毎年のように告発されているし、秘密規定のあるスイスのプライベートバンクでは確かに色々あると思う。でも著者の主張するスパイ映画さながらの情報戦や、拙い金融知識、そして青臭い解決策は説得力に欠ける。でも政治家の介入はありうるし、サルコジは本当に悪党かも。真実は闇の中。文章が読みづらかったから辛い評価。
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HSBCのプライベートバンクの内情について書かれていますが、非常に面白いです。。世界のトップのお金の集まり方。。どのような人が使っていて・・それだからこそ、内情は秘密のベールに常に包まれている・・・・ 金融の奥深い世界が楽しめますよ!