- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062196017
感想・レビュー・書評
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なんかもっとほのぼのした短編集かと思っていたけど、ホラーっぽいものが混ざっていたり、猫が出てこなかったり。
なんとも不思議なアンソロジーだったなぁ。
思ってたんと違うってやつ?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2024/1/25読了)
タイトルがあの絵本に似過ぎてるとは思ったけど、私は「100万回生きたねこ」は読んだことがない。本作は、偶然図書館で見かけて、お気に入りの作家さんが何人か入っていたので借りただけ。
目次の後に、「ー絵本『100万回生きたねこ』と佐野洋子さんに愛を込めて」とあり、各短編の初めには作者たちの絵本や佐野さんや猫へのエッセイ的な短い文章が書かれている。
ただ、その文章も話の猫と全く関係ない作者が1人いる。確か、以前その作者の小説を短編集か何かで読んだことがあり、私には合わないと思った。やっぱり合わないと再確認。この短編集になぜ入ってるのかもわからない。
面白いと思った順
角田光代、江國香織、綿矢りさ、岩瀬成子
内容というより運びが。角田光代さんのは、猫の様子がまるで目に浮かぶようで、想像しながら読めた。
江國香織さんのは、不思議な、イヤだけど、そうとは思わないけど、気になる的な。
綿矢りささんのは、少しホラー。
岩瀬成子さんのは、少女にポッとした。
《目次》
生きる気まんまんだった女の子の話 江國香織
竹 岩瀬成子
インタビューあんたねこ くどうなおこ
ある古本屋の妻の話 井上荒野
おかあさんのところにやってきた猫 角田光代
百万円もらった男 町田康
三月十三日の夜 今江祥智
あにいもうと 唯野未歩子
100万回殺したいハニー、スウィートダーリン
黒ねこ 綿矢りさ
幕間 川上弘美
博士とねこ 広瀬弦
虎白カップル譚 谷川俊太郎
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それぞれの作家さん誰の話も面白い内容でしたが、『100万回生きたねこ』とは関係ないような話もあって、100万回生きたねこの作者佐野洋子さんへ想いをはせて集まったアンソロジーという感じの方が強いかな?と思ったので、★2です。
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それぞれの作家で見方が違ったりする。面白い。
死の定義まで変わってくるんだなあ、と。死んだ誰かを想って泣いて泣いて自分も死ぬ、そうすることで私があの人と混ざる、幸せな空気になる。なるほどそれはいいなあと思えた。 -
そうそうたる作家先生方の、各々の世界をちょっと覗かせていただきましたが、入り込むには読解力不足でございました。
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谷川俊太郎さんのを目当てに借りてそこから読んだ。
その後で気になる作家さんのをぱらぱら、山田詠美、唯野未歩子の後半、町田康のを読んでみたけど、なんかどうも想像してた「100万回生きたねこ」がモチーフとなっている話が少ない。まあこの3人では山田詠美のがいい感じで用いられてて、いかにも山田詠美らしい話である。
好きな作家さんがいれば読んでみてもいいけど、そうじゃなければどうかなあ。 -
『100万分の1回のねこ』表紙には、あのねこ。100万回生きたあのねこです。
このタイトルからしてとうぜん、あのねこの100万分の1回が描かれた1話1話が詰められているのだな…と思って読んだのですが、…そうでもなかった。
いったいどういう意図でもって集められた話なのだろう、と検索してみると、『100万回生きたねこ』とこの著者に捧げるトリビュート短編集、とのこと。そうか、トリビュートだったか…。じゃあしょうがないか。
もはや『100万回生きたねこ』はほぼ関係ないような気もするけれど、町田康の「100万円もらった男」、綿矢りさの「黒ねこ」、広瀬弦の「博士とねこ」あたりが好きかな。 -
期待しすぎた感。
100万円もらった男の話はとにかく普通にこわかった。 -
短編集だからしかたないんだけど、ちょっと読み足らない感じ?