藤城清治の旅する影絵 日本

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196147

作品紹介・あらすじ

だれにも真似できない光と影の芸術作品で、老若男女を問わず絶大な人気をほこる藤城清治。詩情豊かな幻想的な作風で定評を得る一方、日本各地を精力的に訪ね歩き、リアリティあふれる作品を次々と創り上げています。本書は、そんな藤城清治の旅の中で生み出された、日本全国150点以上の作品をはじめて一堂に集めた、これまでにない画集。10年ぶりに制作した広島原爆ドームの影絵や、自身の戦争体験に向き合った九十九里の最新作も掲載。
旅心を誘う影絵とともに、味わい深い街々へのエッセイなども収録。また、初回限定で、この画集のために藤城清治が制作した切り絵を、精細なレーザーカットで再現したものを付属。
91歳を迎えた今も、ますます盛んな藤城清治の創作欲と情熱が、画集全体からあふれ出します。

収録作品一部:影絵「札幌時計台」「大曲の花火」」「三春の滝桜」「陸前高田の奇跡の一本松」「昭憲皇太后を偲ぶ」「銀座いろはかるた」「佐渡の能舞台」「東尋坊と恐竜」「清水寺」「日本一大阪人パノラマ」「若草山焼き」「広島赤十字病院の曲がった窓枠」「足摺岬と椿のトンネル」「博多祇園山笠」「五島列島」「軍艦島」「熊本城」「高千穂峡 真名井の滝」

縦28cm×横30cm オールカラー235p 化粧函入り

感想・レビュー・書評

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  • 大変分厚いので、持ち帰りは荷物の少ない時に!


    影絵作家藤城清治が表現する日本各地の影絵と、その地についてのエッセイ、影絵の作り方、そして90歳の入院中の病室からのデッサンと言葉が入っています。

    各地の影絵には藤城清治の分身である小人がページを飛び回り、東尋坊の「幾何学的」な断崖には恐竜、清水寺には弁慶と牛若丸と雷神風神たち、宮崎には日本神話の神々、熊本ではくまモン、そして東日本大震災の被災地や原爆ドームでは小人と沸き立つような光が描かれます。

    都会のビルにも小人たちが遊び、崩れた建物にも力強い光が湧き、その土地に昔いた人たちの存在がまだ有る。
    風景ってこんなふうに見ていいんだなあ。

    <人間はいつか病気もする 不幸に出会うこともある。
    それをのりこえてこそ 生きるよろこびがとびだしてくるんだ
    ぼくはこれからこそ ほんとうにいい絵
    生きるよろこびを描いていこうと思っている
    みんなもいっしょにこの展覧会で生きる喜びを味わってください。P76>

  • ファンタジー要素のある影絵が魅力的。くまモンがいたのが可愛かった。

  • 影が主役

  • 第50回造本装丁コンクール、日本印刷産業連合会会長賞:印刷博物館ギャラリー

    烏兎の庭 第五部 書評 1.7.17
    http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/diary/d1701.html#0107

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著者プロフィール

1924年東京に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。また影絵劇団・木馬座の上演、展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には本作『銀河鉄道の夜』(原作・宮沢賢治 講談社)で、BIB金のりんご賞を受賞。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章など多数の受章、受賞歴がある。
著書に『セロ弾きのゴーシュ』『画本 風の又三郎』(ともに原作・宮沢賢治)、『ぶどう酒びんのふしぎな旅』(原作・アンデルセン 訳・町田仁)、『絵本マボロシの鳥』(原作、文・太田光)、『藤城清治の旅する影絵 日本』『ブーちゃん』『藤城清治 影絵の絵本 グリム』『藤城清治 影絵の絵本 アンデルセン』(以上すべて講談社)などがある。

「2022年 『新装版 銀河鉄道の夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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