日本人のひたむきな生き方

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196321

作品紹介・あらすじ

この本では、日本(およびアフリカ)のさまざまな地域に根を下ろし、長い時間をかけて、その人にしかできない仕事を成し遂げてきた7人の人生を訪ね歩いた。
北海道とジンバブエ、福島、千葉と静岡、東京、滋賀、兵庫、佐賀。いずれも私たちのすぐ隣にいてもおかしくない「ふつう」の人たちだが、平坦な人生など一つもない。無謀とも思える冒険や賭けに出た人もいれば、思わぬ災厄や裏切りで運命が変転した人もいる。食うや食わずで苦しんだ人。差別や偏見と闘ってきた人。それぞれが刻んできた人生の譜に、「日本人」で簡単にくくれる何かが存在するのかは、正直、今となってもわからない。
それでも、この7人に共通するものを敢えて挙げるならば、「自分にはこの道しかない」と信じた者の強さ、この本の題名に冠したひたむきさであろう。「信念」や「情熱」と呼べば美しいが、望んでそうなった人ばかりではない。偶然の出会いに導かれた、ほとんど思い込みに近いものだってある。けれども彼らはいつしか、こうとわが道を思い定め、黙々と歩み続けてきた。一途に、逆境に屈せず、周囲に流されることなく。そして、どの人も自分のしてきた仕事を声高に誇ったり、大袈裟に苦労を語ったりしない。淡々と振り返り、「たいしたことはしてませんよ」と笑っている。その姿をこそ私は「美しい」と思う。(本書 あとがき より)

感想・レビュー・書評

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  • 「ふつうの人の人生にこそドラマがあるんやぞ」

    24時間保育の保育園長、長浜まちづくり、ジンバブエと日本を繋ぐ音楽、イルカと話す、百姓にとって土は命、素人主婦が社長になる、佐賀鹿島の蔵元。
    この本で紹介された7人は、皆一生懸命に生きてきた「ふつう」の人だ。それぞれが、共に歩むパートナーや仲間とその時の自分にできること、好きなこと、信じることをこつこつと積み上げてきて、今がある。尊敬すべき人々。私はどう生きているのか?を問われたようで、背筋が伸びる思いがした。

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著者プロフィール

1970年大阪府生まれ。
神戸新聞記者を経てフリーランスのライター。
関西を拠点に政治・行政、都市や文化などをテーマに取材し、人物ルポやインタビュー、コラムなどを執筆している。
「誰が『橋下徹』をつくったか――大阪都構想とメディアの迷走」(140B)で2016年度日本ジャーナリスト会議賞受賞、「軌道 福知山線脱線事故JR西日本を変えた闘い」(東洋経済新報社)で第41回講談社本田靖春ノンフィクション賞」受賞。
webちくまで「地方メディアの逆襲」を連載中。
(新聞うずみ火主催「『大阪都構想』を考える連続講座②」)

「2020年 『住民投票までに知っておくべき「都構想」の嘘と真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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