ヨーコさんの“言葉”

制作 : 小宮 善彰 
  • 講談社
3.87
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本棚登録 : 275
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196550

作品紹介・あらすじ

NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」が、大人のための絵本になりました!
この言葉を見事に絵で伝える北村裕花さんの250点近い作品もオールカラーで収録。

大ベストセラー『100万回生きたねこ』の絵本作家・佐野洋子さんが、シンプルな視点で教えてくれる、ほんとうの幸せのカタチ、人生を豊かに生きる秘訣。
ヨーコさんの、手加減しないけれど深いまなざしで綴られたエッセイにも多くのファンがいます。そんなエッセイから、選りすぐったのがこの1冊です。

ヨーコさんは本作で、才能神話や美容整形ブームといったものの本質を突くいっぽうで、個性や自由、愛情について、老後の幸せについて、日常生活の出来事をとおして気づかせてくれます。
そして私たちは、その言葉に触れると、何を手放したら豊かに生きられるかが見えてきます。
何につけクヨクヨしがちな人、自分らしく生きたいけれどなかなかできない人、もちろん人間関係で心が折れそうな人にも役立つはずです。

感想・レビュー・書評

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  • Eテレで『100万回生きた猫』で有名な佐野洋子さんのエッセイを、北村裕花さんの絵と上村典子さんの語りで5分の番組にしている。
    その番組を書籍化したもの。

    ヨーコさんの言葉にはいちいち納得。
    昔やっていた『美容整形の実験番組』に感じたもやもや感は
    「手術後はあいまいな同じような顔になる。ああ、世界は平らになる。デコボコがあってこそこの世と思うのである。気に食わん」
    という気持ちも確かにあったし、
    戦中の雰囲気の中「淡谷のり子さんのぎんぎらぎんのあの化粧と、どっ派手な洋服で、ちゃらちゃらしてそれで押し通したと言われて」いるまさに‘命がけ’の勇気には賛同と尊敬を覚える。

    エッセイのひとつひとつが味わい深く、ものがたりを読むような充実感がある。
    北村さんの絵は一見小学生が描いたようなラフな絵。
    でも人物の表情が生き生きしてて、エッセイに沿った絵の展開が素晴らしくドラマチックでした。

    すぐ読めてしまうのに心に残る本でした。

  • NHK日曜美術館の前に放送されていた“ヨーコさんの言葉”。最初はぼーっと見ているだけだったのに、いつしか楽しみになった。絵も素朴で味わい深いし、声も少しだけぶっきらぼうで味があって、大好きな時間だった。本が出たと知り、即買いした。9割はTVで見た記憶のあるものだったけど、相変わらず読んだ後に心の中を深い思考のようなものが広がる。この感覚が好きだ。出典が巻末に載っていたので、佐野さんの本を読んでみようかなと思う。

  •  TVで愛犬さんの回を見て、印象に残っていたので思わず読んでしまいました。
     肩の力を抜いてほっとできた1冊でした。<大多数>の意見に飲み込まれないで自分と誠実に向き合っていらっしゃる人柄と絵柄がマッチしています。

  • ダックスを飼っている人が
    まったくおんなじことを。笑

    偶然その方にこの本をお貸ししたら、お手紙にそのことが書いてあって、そういえばそんなことおっしゃっていたなと思い出した訳なのですが。

    ぬきんでて才能のある子
    特別に才能のない子
    そして凡庸と凡庸と凡庸と

    けれど不思議なことに、
    運動会で大人の涙腺をくすぐるのは
    凡庸の競い合う姿
    凡庸が凡庸と
    鼻の先ひとつで
    ゴールを奪いあう姿に
    誰の子とも知れなくても
    こみあげてくる

    圧倒ではなく
    凡庸に

    凡庸が
    世界を盛り上げる

  • NHKの5分番組を書籍化したもの。甘くはない、ビターな言葉で淡々と語られるヨーコさんのエッセイはどこか哲学的だ。さすが詩人の谷川俊太郎がヨーコさんと離婚したのち決して再婚しようとしなかったほど惚れぬいた女性なだけはある。「ピカソに子供時代はなかった。彼は生まれついてのプロフェッショナルであった。老いてのちようやく子供になることができたのだ」という章とお嫁に行き老いて亡くなった伯母さんの人生を描いた章がかなり涙腺にきた。全回収録されていないのでぜひ続編も刊行してほしい。北村裕花さんの味のある絵も最高です。

  • ビビッドな黄色いカバーが書店で一際目立っていた本。『百万回生きたねこ』で有名な佐野洋子さんが著者だ。いつも、佐野洋子さんと小川洋子さんを混同してしまうのだが、小川洋子さんは『妊娠カレンダー』や『博士の愛した数式』を書かれた方です(←当たり前)。

    買おうか買うまいか手にしてから悩むが、最初の『才能ってものね』を読んでクスリ。絵は北村裕花さんという絵本作家の方が描いているのだが、この絵も佐野さんのことばにピッタリあっている。買うのを決めました。

    どの話しもクスッとしながらも、鋭い視点に感心させられる。世の中、ビジネスモデルとかコンプライアンスとかグローバル化とか、何かこっちの方向にいかねば! いや、当然行くよね! 的な雰囲気が充満しているけど、佐野さんの本を読むと、もっとゆっくり考えてもいいじゃないかと思えてくる。ときどき読み返したい本。

  • 佐野洋子さんの感性好きです
    凛としてて
    ご自分で言われるほど強くなくて
    でもやっぱり強い
    そうだよねえ、うんうん
    なんて言いながら読みました
    イラストもいいです
    ≪ 凡人の 中であがいて 歳をとる ≫

  • さらさら読めるのに、心を掴まれる一冊。
    ああ、人が感じることはそう大差ないのだなと。というか、わたしは佐野さんの感覚が好きだから余計にいいなと思うわけですが。
    価値観の話になるとどうしようもないけど、結局自分の人生は自分で決めていくものだから、必要に応じて選択をして生きていきたいなと、、選択の連続なのだなと思うわけです。
    大衆に押しつぶされそうになるけど、押しつぶされてしまうのかも知れないけれど、それでも、心を自由に生きていきたい気持ちなのです。

  • 背伸びせず、自分の言葉で語ることのカッコよさ

  • 2018/11/25読了

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家、エッセイスト。おもな著作に、絵本『100万回生きたねこ』『わたしのぼうし』、童話『わたしが妹だったとき』、エッセイ『神も仏もありませぬ』など。2010年没。

「2019年 『はればれ、お寿司 おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐野洋子の作品

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