- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062196550
作品紹介・あらすじ
NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」が、大人のための絵本になりました!
この言葉を見事に絵で伝える北村裕花さんの250点近い作品もオールカラーで収録。
大ベストセラー『100万回生きたねこ』の絵本作家・佐野洋子さんが、シンプルな視点で教えてくれる、ほんとうの幸せのカタチ、人生を豊かに生きる秘訣。
ヨーコさんの、手加減しないけれど深いまなざしで綴られたエッセイにも多くのファンがいます。そんなエッセイから、選りすぐったのがこの1冊です。
ヨーコさんは本作で、才能神話や美容整形ブームといったものの本質を突くいっぽうで、個性や自由、愛情について、老後の幸せについて、日常生活の出来事をとおして気づかせてくれます。
そして私たちは、その言葉に触れると、何を手放したら豊かに生きられるかが見えてきます。
何につけクヨクヨしがちな人、自分らしく生きたいけれどなかなかできない人、もちろん人間関係で心が折れそうな人にも役立つはずです。
感想・レビュー・書評
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175ページ
1300円
4月6日〜4月8日
『100万回生きたねこ』の著者、佐野洋子。ヨーコさんの〝歯にきぬ着せぬ〟エッセイ。
ヨーコさんの正直な思いが、絵と共に綴られており、ほっこりしたり、確かにそうだと納得したり。共に過ごしているネコが描かれてはいるが、話の内容にはかおを出さず、次こそは、次こそは...と読んでいっ
た。 -
佐野洋子さん、老人の代表として、ひと言モノ申してくれました。
しわ、たるみ、しみなどが
花咲いた老人になって、
すごく気が楽になった。
世の中をはたから見るだけって、
何と幸せで心安らかであることか。
老年とは神が与え給う平安なのだ。
いきいき老後とか、
はつらつ熟年とか
印刷されているものを見ると
私はむかつくんじゃ
こんな年になってさえ、何で、
競争ラインに参加せにゃならん。
わしら疲れているのよ。
いや疲れている老人と、
疲れを知らぬ老人に
分けられているんだろうか。
疲れている人は
堂々と疲れたい。 -
帰省中実家本棚。モタさんの言葉を数年前に読んだ。母の本棚でヨーコさんバージョン3冊を見つけて思わず手に取る。世界を斜めから見ているようで正面からぶつかっているような気もする文章。価値観は人それぞれで、幸せの形は人それぞれだよねと感じるようになった最近。本やネットや様々な表現、媒体を通して様々な価値観や考え方に触れることが楽しい。自分の頭で考えるための引っ掛かりをもらえる。そして、その文章や表現はきっと作者の中の一部で、ここで表現されていること以外のものも多いのであろうことを想像する。それで何になるのかはわからないけれど、考えることは楽しい。2020/1/4
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NHKの5分番組を書籍化したもの。甘くはない、ビターな言葉で淡々と語られるヨーコさんのエッセイはどこか哲学的だ。さすが詩人の谷川俊太郎がヨーコさんと離婚したのち決して再婚しようとしなかったほど惚れぬいた女性なだけはある。「ピカソに子供時代はなかった。彼は生まれついてのプロフェッショナルであった。老いてのちようやく子供になることができたのだ」という章とお嫁に行き老いて亡くなった伯母さんの人生を描いた章がかなり涙腺にきた。全回収録されていないのでぜひ続編も刊行してほしい。北村裕花さんの味のある絵も最高です。
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NHK日曜美術館の前に放送されていた“ヨーコさんの言葉”。最初はぼーっと見ているだけだったのに、いつしか楽しみになった。絵も素朴で味わい深いし、声も少しだけぶっきらぼうで味があって、大好きな時間だった。本が出たと知り、即買いした。9割はTVで見た記憶のあるものだったけど、相変わらず読んだ後に心の中を深い思考のようなものが広がる。この感覚が好きだ。出典が巻末に載っていたので、佐野さんの本を読んでみようかなと思う。
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TVで愛犬さんの回を見て、印象に残っていたので思わず読んでしまいました。
肩の力を抜いてほっとできた1冊でした。<大多数>の意見に飲み込まれないで自分と誠実に向き合っていらっしゃる人柄と絵柄がマッチしています。 -
佐野洋子さんの感性好きです
凛としてて
ご自分で言われるほど強くなくて
でもやっぱり強い
そうだよねえ、うんうん
なんて言いながら読みました
イラストもいいです
≪ 凡人の 中であがいて 歳をとる ≫ -
百万回生きた猫の作者さんのエッセイ。なかなか面白い。
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世の中を人生を真っ直ぐに見つめている。ヨーコさんはリアリズムの人。気付かれず誰の中にもある人生の疑問に真っ向勝負で挑んでいる。
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ビビッドな黄色いカバーが書店で一際目立っていた本。『百万回生きたねこ』で有名な佐野洋子さんが著者だ。いつも、佐野洋子さんと小川洋子さんを混同してしまうのだが、小川洋子さんは『妊娠カレンダー』や『博士の愛した数式』を書かれた方です(←当たり前)。
買おうか買うまいか手にしてから悩むが、最初の『才能ってものね』を読んでクスリ。絵は北村裕花さんという絵本作家の方が描いているのだが、この絵も佐野さんのことばにピッタリあっている。買うのを決めました。
どの話しもクスッとしながらも、鋭い視点に感心させられる。世の中、ビジネスモデルとかコンプライアンスとかグローバル化とか、何かこっちの方向にいかねば! いや、当然行くよね! 的な雰囲気が充満しているけど、佐野さんの本を読むと、もっとゆっくり考えてもいいじゃないかと思えてくる。ときどき読み返したい本。 -
さらさら読めるのに、心を掴まれる一冊。
ああ、人が感じることはそう大差ないのだなと。というか、わたしは佐野さんの感覚が好きだから余計にいいなと思うわけですが。
価値観の話になるとどうしようもないけど、結局自分の人生は自分で決めていくものだから、必要に応じて選択をして生きていきたいなと、、選択の連続なのだなと思うわけです。
大衆に押しつぶされそうになるけど、押しつぶされてしまうのかも知れないけれど、それでも、心を自由に生きていきたい気持ちなのです。 -
一瞬で読めた。
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腹がたった。作者は「服何着たっていいじゃない!周囲になんと言われようと私はミニスカを履くし黄色い車に乗るわ!!」って感じでファッションに対して自由を求めていたけど、整形は否定している。整形だって、自分を「自分の好きな自分」にデザイニングしていく行為やん!自分貫いてて素敵やん〜自分の好きな自分になって何が悪いん。顔だって自分の自由に、自分が思うキラキラしたものに変えたっていいじゃない。
作者の言葉には一貫性がないのでは? -
文と絵が非常に合っていてゆるい世界観
歯に衣着せぬ文が気持ちいい。
概ね共感。
【読書時間 24分】 -
すごく読みやすい
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初めて佐野洋子さんを知った1冊
絵本を読んでもらった記憶がないので
「100万回生きたねこ」も知らんし
絵本の殿堂?とも言われる「ぐりとぐら」すら
大人になってから知った私…
活字びっしりの本が苦手な私なので
雰囲気のあるイラストとエッセイ風の文字で書かれたこの本はすごく読みやすく、あっという間に読めたけど、短い言葉のなかには胸がきゅっとなるものや
ぷぷぷっと笑えるものもあり素晴らしかった!
淡谷のり子さんになる!というお話は何度読んでも悲しく泣けてきて、私の世代ではものまね王座の時に厳しい採点するおばあちゃんとしか認識なかったから、あらためて淡谷のり子さんを知りたいと思った
今更ながら佐野洋子さんを知れて良かったし
他の作品も読んでみたいと思った。