これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 576
レビュー : 71
  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196772

作品紹介・あらすじ

代表作の『食堂かたつむり』では、主人公による心のこもったおもてなしが次々描かれます。主人公はそれによって、自分の人生も満たされていくのでした……。
小説同様、小川糸さんは日常を大切に生きる達人、だから身近にあるものにこそ、こだわります。それが「幸せ」の基本だから。
本作では、著者が、人生を大切に生きるための秘訣を、もの選びを通して教えてくれます。
たとえば、40代になってわかった、一生添い遂げられるものを、時間をかけて探す楽しみ。心地よい暮らしのために到達した、「少なく贅沢に」というキーワード。持ちものの数を減らすためのもの選びの工夫。
それらに則って選ばれた、とっておきの道具や食材、家具などの品々を、初めてご紹介します。
そして、小川さんのベルリンやモンゴルでの体験も貴重なヒントに。旅先で最低限のもので暮らしてわかった、シンプルな生活の醍醐味。
小川糸さんの、少なく上質なものづきあいのすべてがここにあります。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに「29条」とあるけど、読み終えての感想としては「あれ、29?もっとあったような?」でした。
    1条ずつ写真と文章で語られているのですが、その中にも小川さんが信条としている内容が盛り沢山だったのでそう感じたのだと思います。

    小川さんが実現しているのは、自分が好きなもの、好きなひと、心地好く感じるものに囲まれた暮らし。
    読み始めた時は「なんだかルールが多くて堅苦しそうだな…」と感じていたのですが、読み進めるうちに、そのひとつひとつが小川さんがご自身ととことん向き合って導き出したものだということがわかりました。ただ物事を単純にするためだったり、何かを決めつけるためのルールではなく、心地良く暮らしていくための指針。
    堅苦しそうなどと、他者が判断することなんて無意味ですね。私も私なりの心地良く暮らしていくための指針を見つけようと思いました。
    すべてを好きなもの、好きな事、好きな人とだけ…というのはさすがに無理ですが(^^;)、
    少しずつ、「好き、心地好い」ものを増やしていけたら、と思います。

    参考になることが多かったので☆4かなと思ったのですが、旦那さんやワンちゃんとも暮らしているのに彼らのことがあまり語られてなかったのが物足りなく☆3(^^;)
    一緒に暮らしてる人と一緒に形作っていくのが生活だと思うので、ご自身の考えだけ語られるとどうにも寂しい気持ちに…。あと、小川さんが海外滞在している間はワンちゃんはどうしているのだろう…週単位で海外に行くのにワンちゃんを飼っているのか…というのも気になってしまいました(>_<)

  • 「食堂かたつむり」の作家、小川糸さんの生活にフォーカスを当てた本。
    今流行りのシンプルライフの先駆けでしょうか。シンプルライフの方法ではなく、考え方の部分がクローズアップされているので、シンプルライフ目指す人にもオススメの一冊。

    オシャレな人って何を考えてるんだろう?

    という往年の疑問が解消されました。笑

    気に入った道具を、多用途で使うことで、ものは減り、道具への愛着も湧く。ひと昔前なら当たり前の生活だったのに、それが当たり前にできなくなってしまったことに、改めて気づかされました。

    「食堂かたつむり」に描かれていた、食べ物への丁寧な態度は、小川糸さんの生活の核を成していたことがわかりました。

    自分の身の回りのものを、

    ここが好き

    とハッキリ言葉にできる愛着の深さがステキ。

  • 誕生日に友人がプレゼントしてくれた本。

    小川糸さんが書く小説の、ほのぼのしているのにしっかり芯が通っていて、読んでいると背筋がピンと伸びるようなあの雰囲気はどこから来るのか、これを読むことで少し理解できたような気がした。

    愛情を注ぐにふさわしいモノだけに囲まれた、素朴で、でもセンスのいい暮らしぶり。背伸びせず、自然体で居心地良くいられる暮らしの空間。それを保つには努力が必要だと知っていて、その努力を楽しみ惜しまない。

    私も自分の生活の中で、モノをこれ以上増やしたくないと思いながら、最近あるモノに心を乱されていたのだけれど、これを読んで、すとんと気持ちが落ち着いた。
    何かを買う前にいつも小川さんの言葉を思い出せたらいい。

    「ものを使うことは、ものに対して責任を持つということ。」

    「大切にしたいのは、そのものとともにする「歴史」です」

    「出合うまでのストーリーがある愛用品が少しづつ増えていくことが、年齢を重ねる楽しみなのだとも思います。」

  • 理想的な生活リズム。最近、多すぎる物に囲まれた生活に疲れてきたところだったので、自分にしっくりくるような本だった。物を厳選して、大事にしたい。ただ、真似するにはハードルが高そう。文章がページの上半分に書かれている部分は読みにくかった・・・。

  • まぁ...普通...

  • 日常を大切に生きる、人生を大切に生きるための秘訣。

    [目次]

    第1章 これだけで、幸せな「ものづきあい」12ヵ条
    第2章 「五感」を喜ばせる7つの秘訣
    第3章 シンプルで豊かなモンゴル 自由を愛するベルリン
    第4章 好きな「こと」や「ひと」だけでいい
    --

  • 著書の、優しくて温かな文章はこういう素敵なライフスタイルから出てくるものなのだと納得。
    物を減らしたいとは思ってもなかなかね…。
    一人暮らしだったらわたしも炊飯器はいらない。

  • 「ツバキ文具店」を読んですぐの頃、偶然本屋でこの本に出会いました。写真が多く、他人の暮らしぶりが分かるようなエッセイが大好きなので、迷わず購入。

    心地いい暮らしを求めるには、「不便」や「不快」に対して敏感であることが大事。
    「こんなものだ」と妥協して、小さなストレスを我慢し続けることが嫌。

    実際に我慢し続けている家の中の不便があるので、小川さんのこの言葉にハッとさせられました。

  • 今の自分が似たような考えの生活にシフトしているからか、共感できるところがとても多かった。
    周囲に自分の考え方を肯定してもらいたいわけではないが、自分が気持ちよく暮らすための努力(楽しいから努力とは思わないことが多々だが)は惜しまずにやろうと改めて思った。

  • 小川糸さんの小説は優しくて癒される。その背景にはこんな風に自分やモノ、ヒトを大切にする生き方があったのですね。シンプルで、信念のある生き方に憧れます。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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