これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 550
レビュー : 67
  • Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196772

作品紹介・あらすじ

代表作の『食堂かたつむり』では、主人公による心のこもったおもてなしが次々描かれます。主人公はそれによって、自分の人生も満たされていくのでした……。
小説同様、小川糸さんは日常を大切に生きる達人、だから身近にあるものにこそ、こだわります。それが「幸せ」の基本だから。
本作では、著者が、人生を大切に生きるための秘訣を、もの選びを通して教えてくれます。
たとえば、40代になってわかった、一生添い遂げられるものを、時間をかけて探す楽しみ。心地よい暮らしのために到達した、「少なく贅沢に」というキーワード。持ちものの数を減らすためのもの選びの工夫。
それらに則って選ばれた、とっておきの道具や食材、家具などの品々を、初めてご紹介します。
そして、小川さんのベルリンやモンゴルでの体験も貴重なヒントに。旅先で最低限のもので暮らしてわかった、シンプルな生活の醍醐味。
小川糸さんの、少なく上質なものづきあいのすべてがここにあります。

感想・レビュー・書評

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  • 「ツバキ文具店」を読んですぐの頃、偶然本屋でこの本に出会いました。写真が多く、他人の暮らしぶりが分かるようなエッセイが大好きなので、迷わず購入。

    心地いい暮らしを求めるには、「不便」や「不快」に対して敏感であることが大事。
    「こんなものだ」と妥協して、小さなストレスを我慢し続けることが嫌。

    実際に我慢し続けている家の中の不便があるので、小川さんのこの言葉にハッとさせられました。

  • 今の自分が似たような考えの生活にシフトしているからか、共感できるところがとても多かった。
    周囲に自分の考え方を肯定してもらいたいわけではないが、自分が気持ちよく暮らすための努力(楽しいから努力とは思わないことが多々だが)は惜しまずにやろうと改めて思った。

  • 小川糸さんの小説は優しくて癒される。その背景にはこんな風に自分やモノ、ヒトを大切にする生き方があったのですね。シンプルで、信念のある生き方に憧れます。

  • 作家の小川糸が自身の暮らしについて語ったエッセイ集だ。
    着心地のいい衣類を選ぶ、とか、長く使えるものだけを手に入れて大切に使い続ける、とか、いわゆる「丁寧な暮らし」で取り上げられるようなものごとが語られている。
    ご本人曰く雑誌などで紹介される「丁寧な暮らし」とは違う、という思いがあるようだけれど、いずれにしても、なかなかこんな風に暮らすのは難しいだろうなあ、と思う。

    環境、収入、同居人の相性と理解、さまざまなハードルがありそうだ。
    すごいな、と思うけれど、そういった生活をしてみたいとは思わないな。だからこそ、こうやって本で読んで覗き見させてもらうのがちょうどよい。

  • 最近は物を買って失敗しても安かったらいいか、、、と思ったりすることが増えた気がするけど、もっと購入するときに、愛着品になるかなとか考えようと思った。
    あと、この本から得られたことは、
    ものづきあい、ひとづきあいを大事に。
    固定観念にとらわれすぎない。
    自分の心地よさを大事に。
    かな。

  • 情報からあえて「離れる」という決意。

    リアルな世界を見る楽しみを
    満喫したいから、これからも私は
    「ケータイなし」の生き方を
    貫くだろうと思います。

    (小川 糸/小説家
    『これだけで、幸せ』より)

    * * *

    あふれる情報 刺激的な広告
    すぐにつながる安心感は

    わたしのココロを
    豊かにしてくれているかな?

    ケータイの中の文章や画像
    メッセージに目を奪われて

    すぐ近くにいる人や景色
    大切な言葉が流されてく……

    誰かの時間ではない
    自分の時間を生きるために

    あえて通信から離れて

    季節の風 香り 大事な人
    今 この瞬間を感じよう

  • 『食堂かたつむり』の著者の暮らし方エッセイ。
    彼女の生活スタイルのキーワードは「少なく贅沢に」。家にはあまりものを置かない代わりに、これぞと思う一生ものにとことんこだわり、手間と時間をかけてじっくり選び抜いて使っています。

    紹介されるのは道具や食材、家具といった品々。
    自分のセンスが細部に光る、とっておきの逸品に囲まれた部屋で暮らす彼女はとても心地よさそう。
    最近ブームの断捨離とは、また少し違うコンセプトで、見習うべきところが多く、憧れます。

    モノだけでなく、彼女の生活スタイルも載っています。
    「家事は苦手」という彼女は、決して完璧な暮らしぶりを見せているわけではありません。
    毎日の小さな習慣が、彼女にとって心地よさを産み、幸せにつながるとのこと。

    なかなか同じようには行きませんが、やみくもに彼女の真似をするのではなく、読んだ人それぞれが自身にとって過ごしやすいスタイルを見つけるのがいいと勧めてくれる、ヒントの多い一冊です。

  • タイトルに「29条」とあるけど、読み終えての感想としては「あれ、29?もっとあったような?」でした。
    1条ずつ写真と文章で語られているのですが、その中にも小川さんが信条としている内容が盛り沢山だったのでそう感じたのだと思います。

    小川さんが実現しているのは、自分が好きなもの、好きなひと、心地好く感じるものに囲まれた暮らし。
    読み始めた時は「なんだかルールが多くて堅苦しそうだな…」と感じていたのですが、読み進めるうちに、そのひとつひとつが小川さんがご自身ととことん向き合って導き出したものだということがわかりました。ただ物事を単純にするためだったり、何かを決めつけるためのルールではなく、心地良く暮らしていくための指針。
    堅苦しそうなどと、他者が判断することなんて無意味ですね。私も私なりの心地良く暮らしていくための指針を見つけようと思いました。
    すべてを好きなもの、好きな事、好きな人とだけ…というのはさすがに無理ですが(^^;)、
    少しずつ、「好き、心地好い」ものを増やしていけたら、と思います。

    参考になることが多かったので☆4かなと思ったのですが、旦那さんやワンちゃんとも暮らしているのに彼らのことがあまり語られてなかったのが物足りなく☆3(^^;)
    一緒に暮らしてる人と一緒に形作っていくのが生活だと思うので、ご自身の考えだけ語られるとどうにも寂しい気持ちに…。あと、小川さんが海外滞在している間はワンちゃんはどうしているのだろう…週単位で海外に行くのにワンちゃんを飼っているのか…というのも気になってしまいました(>_<)

  • ベルリンに暮らすように滞在してみたい。
    心軽やかに人生を謳歌するための、、、
    一度立ち止まって考えてみます。
    「好き」の感覚を信じて。

  • 「食堂かたつむり」の作家、小川糸さんの生活にフォーカスを当てた本。
    今流行りのシンプルライフの先駆けでしょうか。シンプルライフの方法ではなく、考え方の部分がクローズアップされているので、シンプルライフ目指す人にもオススメの一冊。

    オシャレな人って何を考えてるんだろう?

    という往年の疑問が解消されました。笑

    気に入った道具を、多用途で使うことで、ものは減り、道具への愛着も湧く。ひと昔前なら当たり前の生活だったのに、それが当たり前にできなくなってしまったことに、改めて気づかされました。

    「食堂かたつむり」に描かれていた、食べ物への丁寧な態度は、小川糸さんの生活の核を成していたことがわかりました。

    自分の身の回りのものを、

    ここが好き

    とハッキリ言葉にできる愛着の深さがステキ。

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著者プロフィール

小川 糸(おがわ いと)
1973年生まれ、山形県出身の小説家であり、作詞家・翻訳家でもある。作詞家の際の名義は、春嵐(しゅんらん)を使用。
2007年に初の絵本を上梓し、さらに翌2008年に小説『食堂かたつむり』を発表。同作は第1回ポプラ社小説大賞に応募し、最終選考にも残らなかった作品だったが、目に留めた編集者によって刊行され、ベストセラーとなり映画化された。同作は、2011年7月、イタリアの文学賞である、バンカレッラ賞料理部門賞も受賞している。
2017年、『ツバキ文具店』が「本屋大賞2017」で第4位にノミネート。ドラマ化もされた。続編『キラキラ共和国』も発行、代表的シリーズかつヒット作となっている。
その他代表作として、テレビドラマ化された『つるかめ助産院~南の島から~』。

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