チェーホフ 七分の絶望と三分の希望

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062196857

作品紹介・あらすじ

19世紀末ロシアで人間の本質を見つめ続けた冷徹なリアリストは、なぜ時空を超えた現代的な作家として愛されるのか。

チェーホフとは何者だったのか? 

子供、ユダヤ人、オカルト、革命…など、世紀末を彩るモチーフをまじえ、世界的短篇作家チェーホフの文学とその知られざる素顔を、新資料を駆使して描く新しいチェーホフ論。

【目次】
第1章  失われた子供時代
第2章  かわいい魂ちゃん
第3章 ふたりのリジヤ
第4章  チェーホフとユダヤ人問題
第5章  狂気と牢獄
第6章  小さな動物園
第7章 霊性の幸う国で
第8章 革命の女たち
第9章 悲劇か、喜劇か?
第10章 サハリンへ!
第11章 病の歴史
第12章 私は死ぬ

感想・レビュー・書評

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  • 沼野充義「チェーホフ 七分の絶望と三分の希望」 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062196857 … 読んだ。おもしろかった!作品論評と、生涯をなぞったチェーホフ論。この人の翻訳についての考え方が好きだ。ロシアの名前の変化体を日本語に置き換えた表現にするとか「愛してる」問題とか(おわり

  • 沼野充義「チェーホフ 七分の絶望と三分の希望」 http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062196857 … 読んだ。おもしろかった!作品論評と、生涯をなぞったチェーホフ論。この人の翻訳についての考え方が好きだ。ロシアの名前の変化体を日本語に置き換えた表現にするとか「愛してる」問題とか(おわり

  • 注釈脱線が多すぎて肝心の部分が散漫。編集をちゃんとすれば良いのに。もったいない。

  • 沼野充義先生はドストエフスキーとかチェーホフみたいなロシア文学の王道の翻訳や評論より、サブカルとか最先端のロシア文化の紹介をし続けて欲しいのだが、その点はそろそろ世代交代なのかもしれない。
    チェーホフ作品の定番訳の見直しなどもかなり外し気味で残念な感じ。やはりチェーホフ一筋に入れ込んできた方の解説の方が説得力ある。
    それと第8章「革命の女たち」も、新鮮さはないなあ。『令嬢たちのロシア革命』を読んだ時ほどは。
    なあんて偉そうなことを書いたが、さらっとおもしろく読めます。

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著者プロフィール

名古屋外国語大学世界教養学部教授、東京大学名誉教授

「2023年 『ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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