- Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062197069
作品紹介・あらすじ
倉沢みちるは湘南の葉山で生まれ育った、純粋でひたむきな女の子。不器用でおとなしく見られるが、実は誰よりも芯が強い。高3の夏に、中学の同級生の蓮見優斗と海で遭遇する。葉山の老舗ホテルの御曹司で、男女問わず人気者の優斗は、地味なみちるにとって雲の上の存在だったが、海で共に時間を過ごすうちに付き合うことに。だが、葉山の花火大会の夜、行き違いから出会えなかった二人は、そのまま優斗が留学してしまったために悲しい別れを迎える。
傷ついたみちるは、その秋に妹に誘われて応募した「小説オリオン」新人賞を史上最年少で受賞。目立たない存在だったみちるが、一躍ベストセラー作家として脚光を浴びることに。本人はいたってマイペースだったが、妹との間に決定的な溝が生じてしまった上に、小さなパン屋を営んでいた両親は、突然転がり込んできた大金に目が眩み、徐々に人生を狂わせていく。
あの高3のひと夏の眩しい恋愛から5年後、優斗が日本に帰国。葉山で再会したみちると優斗は、急速に惹かれ合う。好きな人と過ごし、好きな小説を書き、人生で初めて幸せに身を委ねたみちるだったが、それは束の間の“幸福”だった……。
人は、どこまで愛を貫けるのか。本当の幸せとは何か。何度も引き裂かれながら、愛し合う二人が“青い鳥”を探す現代の純愛小説。
感想・レビュー・書評
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都合よく出会い過ぎやろーとツッコミを入れながら読み進めました。小説としての程よいデフォルメで一気に読み進めることができました。
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変わらないことに、価値があることもある。
話の展開、不幸の連続、純粋な心…。もし、この本が、折原みと初体験だとしたら、味わえないでしょうけども、学生時代に折原みとの作品にであっていた人ならわかるはず。
変わらないでいてくれて、ありがとう!!w -
長い長い初恋の物語。だけどこんなに長いのに、その長さを感じさせないくらいさくさく読める。いや、読まされる。次は何が起こるんだ!と気になって気になって。
「もう、お願い、2人をこのまま幸せにしてあげて!」と何度祈ったことか。
ティーンズ向けの設定だと思いきや、主人公の「作家」としての職業と、小説を書くこと、売ることの裏側にあるあれこれが物語に深みを持たせている。これから恋をする人たちにオススメなのはもちろんだけど、恋なんてもうとっくの昔に忘れちゃったというオトナにもぜひ読んでほしい一冊。 -
学生の頃に読んでいた折原みとさんの作品を久しぶりに読みました。
最初は分厚い書籍に唖然としたけど、読んでみたらどんどんと先が知りたくなり、土日にかけて完読しました(笑)
思いっきり純愛ストーリーといえば、確かにそのような評価になると思いますが、
ストーリーの展開が沢山出てくる登場人物の視点からそれぞれ描かれているのが、個人的には次はどうなるの?と気になって一気に読んだ理由の一つになるかな。
これまで読んでた作品は、中高生をターゲットにしていたものばかりだったので、
折原さんの作品で、大人をターゲットにしたと思われふ作品は初めてで新鮮でした★ -
岡田健史くんで映画化してほしい!とクラウドファンディングまで始まっていると聞いて読んでみたけど、なるほどなっとく。すごく分厚くて、ボリューム満点の小説だけど、恋愛マンガのような読後感。ジェットコースター系恋愛ドラマにどっぷり浸かりたい人にはいいかも~(ヤング向け)
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580ページ超のボリュームたっぷり、読みごたえありました。
折原みと作品は小学生以来。
かなり久しぶりだったのですが、古本屋で立ち読みして(字も小さいし、文章もティーンズハートのより少し大人向けなのかな…)と思い、購入。
波乱万丈なヒロインのお話です。
著者が少女小説家というのもあり、読みやすいので途中で放棄ということはなかったです。
ただやっぱり分かりやすい展開だなぁと。
恋愛小説はあまり読まないな…と思ってた自分だけど、意外にもラストまでドキドキしながら読ませてもらいました。 -
いやはや、折原さんは良くも悪くもむかしとかわらないなぁ。こんなにもかわらないとある意味安心でもある。
正直ラストは最初からわかっていたけど、いくらなんでも韓国ドラマじゃあるまいき、不幸エピソード盛り込みすぎじゃね!?と途中笑ってしまった。
自己犠牲ヒロインは彼女のテッパンですな。とりあえずどいつもこいつもちゃんとしろ!!と説教したくなりました❤️でも彼女は30年もこれを書き続けるってほんとすごい。 -
女子高生作家としてデビューし波乱万丈の人生を送る主人公が周りの人々と織りなす純愛物語。
折原さんの小説を読むのは小・中学生の頃流行ってた懐かしのティーンズハート以来だけれど、昔の改行たっぷり女子高生の語り口調ではないので今の自分にも読み易かった。
行き違いからの失恋、家族の崩壊、恋人との別離、出版社とのトラブル、突然の失声症、繰り返す事故や怪我と色んな困難がてんこ盛りに主人公に襲いかかるけれど、なんだかんだ常に優しく支えてくれる人がいる上に割とご都合的に解決していくので怒涛の展開の割に痛々しさを感じない。
ヒーローとの恋もくっついては別れてを繰り返す割に、ひたすらお互いへの想いを貫き過ぎていてどう見ても他の人物と上手くいくはずがなく、読んでいてあまり先が気になるハラハラ感がなかった。
なのでラストも感動というよりはやっと収まる所に収まったね、という感想。
やっぱり根幹が少女小説・少女漫画の作家さんだと思う。正直、色んな意味で甘い。 -
折原みとさんの30周年記念作品良かった(´;ω;`)うまいこといきすぎな感も多少あるけど← たまにはこういうのも◎