過剰な二人

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062197106

作品紹介・あらすじ

『野心のすすめ』の林真理子と、『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『たった一人の熱狂』の見城徹――作家と編集者二人のカリスマによる「生き方の教科書」が完成した。
才能を見い出し、見い出され、また刺激し、磨き上げた編集者と作家の関係が濃密な名言の応酬となって一冊に凝縮された「とてつもない」一冊!

感想・レビュー・書評

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  • 何故早くこの本に出会わなかったのだろう〜
    いやいや今だからこそいいのかもしれない。
    初版が2015年だから。
    ずっと林真理子を読んできた、見てきたという錯覚に襲われる。
    只者ではない。その辺のミーハーではない
    事実ある時期テレビに出まくって、アグネス論争とか起こしてた。
    誤解される。

    林真理子をはじめから見てた見城徹によって
    林真理子は直木賞を取れる作家だとー
    そして
    すぐに1.2年後には取らせた。
    二人は全く一緒。
    自己顕示欲、自己嫌悪力も。

    どこを切り取っても、珠玉の名言だらけ。
    断言できる。
    論理だけでなく
    そこには事実の裏付けの説得力がある。

    人生に迷ってる人、
    進路が定まらない、いえ、わからない人に
    生き方を教えてくれている。
    学ぶ点が随所にある

    本文より抜粋したいけど
    全部になる?

    一つだけ
    「仕事ができる人は社会的に評価されます。その人は単に仕事の能力だけが優れているのではありません
    仕事を通じて忍耐力や懐の深さも手に入れてます。
    誰もが家庭に生まれ学校に通い
    卒業して社会に出ると自分の思い通りにならないことに驚きます。そこから本当の意味での学びが始まりどう向き合うかによって成長の度合いが違ってきます。」ー林
    こんな感じです。

    確かに林真理子フェチだから
    公平な意見ではないかもしれないが。
    ずっと見てきたただ軽い女ではない。
    全てのものを自分の才覚と努力で手にしてきた。
    あっそして
    そこには見城徹氏がいたことは初めて知った。

    人生で
    出会いが如何に大切か。

    全編を貫く劣等感のなせる技。
    そして自分にはわからない妄想力も(だから
    物を生み出す力か!)
    自己顕示欲。うなづけることばかりです。

    林真理子、見城徹
    と交互に論をはられます。
    お見事です。


  • 熱い志を持つことの大切さを教えてくれる素晴らしい本です。
    この本では、林真理子さんの
    「仕事ほど人を成長させてくれるものはない」(84P)
    「私は、運命の正体を知っています。それは意志なのです。」(194P)

    見城徹さんの
    「人間は、負のエネルギーを溜めなければだめだ」(76P)
    「僕は、女性にモテたいために仕事をしていると言っても過言ではない。」88P
    「(覚悟に加えて成功に必要なものは)圧倒的努力である。並大抵の努力ではだめだ。余人が足元にも及ばない、凄まじい努力が不可欠である。」
    が心に響きました。

    素晴らしい本を出版してくれた筆者及び出版社のみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。

  • 前時代的な精神論、昭和のビジネスマン・ウーマンたちの成功伝、古くせえビジネス論もろもろ、それ自体は嫌いじゃないのでとっても楽しめる
    見城の良いところはユーモアに下ネタを混ぜないところ、林のいいところは女性性に発する自虐がなぜか汚らしくないところ

  • 運とは意志のこと。おとぎ話から現実の世界に飛び出すのを意志の力で運をつかむ。

    傷つきやすい心を表に出さず、他人との距離やタイミングをうまくとることで防御する。人間関係のちょっとしたコツ。

    スランプはたくさん吸収できる時期。

  • 期待が大きすぎた

  • 林真理子さんと、昔から大好きな林真理子さんのエッセイによくでてきていた幻冬舎の見城さんとの対談形式なのですごく期待して読みました。
    先日アナザースカイを観て、見城さんのパワフルさを目の当たりにしてから読んだので、すーっと入っていきました。ものすごい人間の、ものすごい生い立ちや考えが垣間見れる一冊でした。

  • ”だから林真理子の本は売れないんだ”のひと言が原因かどうかわからないけど、このふたりが16年間も絶縁状態だったとは知らなかった。
    対談できるまでに復興してよかったね。

  • 林真理子さんの本を読もうかなと棚の前に立ち先に手をとったのがこちら。編集者で幻冬舎社長の見城徹さんとの共著。対談ではなくリレー形式のエッセイ。
    バブル時代のギラギラ成り上がりストーリーが好きな私的には大変面白かった。

    コンプレックスを野心に変えて、好きな事に情熱を注ぐ姿は二人の共通点。とにかく野心、野心、野心。若い頃がパワフル!
    真理子さんが「意志の強さが運を呼ぶ」みたいな事を言っていて本当そうだなと。運が無いと言う人はただ変わる意志が無いのよね。うん、真理だわ。

  • 狂気と欲望のぶつかり稽古が劣等感を昇華させる

  • 素晴らしい一冊です。
    また見城さんの毒の強さ、と言いますか、指南の強さ、は何度、読んでも本当に凄いと思います。
    私なんかは、なかなか実践は出来ませんが、共感する点と勉強させて頂きた点は多々あります。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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