[現代版]絵本 御伽草子 付喪神 (現代版 絵本御伽草子)

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本棚登録 : 184
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062197335

作品紹介・あらすじ

人気作家の自由自在な想像力で、あの「おとぎ話」が新しい文学に生まれ変わった! 個性豊かな画家の美しい絵とのコラボレーションで贈る、現代版「絵本 御伽草子」シリーズ、刊行開始。

【シリーズ全6冊】
町田康×絵・石黒亜矢子「付喪神」
堀江敏幸×絵・MARUU「象の草子」
藤野可織×絵・水沢そら「木幡狐」
日和聡子×絵・ヒグチユウコ「うらしま」
青山七恵×絵・庄野ナホコ「鉢かづき」
橋本治×絵・樋上公実子「はまぐりの草紙」

感想・レビュー・書評

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  • 「付喪神」とは本来、長い年月を経た道具等に神や精霊等が宿ったもののこと。
    なるほど「物心」とは本来こういう意味なのね。
    さんざん使っておいて百年経ったらポイ捨てする人間達に怒りが収まらない「物」達。
    人間からしたら、百年も使ったんだからもういいじゃん、と思うのだけれどね。
    ムカつく人間達に復讐したいが「物」だから手も足もでねぇ、とは巧いこと言うなぁ。

    そんな「物」達が気合い(?)で化け物に変化して人間達に復讐しまくるお話。
    そしてついに決行された康保の世の器物派vs人間派の大合戦は、魂のビートを刻みながらのビーム合戦。
    意識を持った「物」達が我々人間達に再び戦いを挑んできたら、新しい元号・令和の世では一体どのように立ち向かえば良いのだろう。

    巨匠・宮崎駿もビックリの「付喪神大合戦」。
    ぜひスタジオジブリでアニメ化してほしい。

  • 可笑しかった〜〜
    グロいけど、グロくない、可愛い石黒さんのイラストたち
    ビームが当たって両眼から陰茎が生えてる絵、わらう

  • 面白すぎて2度読み。テンポよし。エログロなんだけど絵のタッチも合っているし話のこじれ具合がおかしい。

  • 「人間、むかつく。復讐してぇ」茶碗や傘、招き猫の置物など、捨てられた物たちが鬼へと変身し、次々に人をとって喰らう悪夢! 戦国時代の頃に書かれた絵巻物が、現代にパンキッシュに蘇る。怖い!というか、むしろ笑える!なんだ、これは?!
    (一般担当/あほうどり)

  • 元々の話からかなりアレンジされており「あれ?こんな話だったっけ?」と思いましたが不気味でありつつもどこか愛嬌のある付喪神のイラストがとても良かったです。
    話は巻末に掲載されている元々のものの方が好きです。

  •  全六巻からなる「現代版御伽草子シリーズ」の中の一冊。
     御伽草子とは室町時代から江戸時代初期に成立された短編物語の総称。
     本書はその御伽草子の中から「付喪神」の話を町田康が現代版として文を書き、石黒亜矢子が絵を描いた一冊となっている。
     本の帯に「風刺と諧謔~」とあるが、まさに風刺と諧謔のオンパレード。
     しかもかなり判りやすい風刺であり、町田康らしい諧謔に満ちている。
     その判りやすさに「なんだかなぁ」と思われる方も結構いるんじゃないかと想像できるのだが、僕はこの判りやすさ故に偉く面白く読み進めることができた。
     諧謔にしても、悪ふざけギリギリ手前って感じもあるし、御伽草子を元としている作品の中に所々出現するカタカナの単語に、思わずニヤリとさせられたりもした。
     短い話なのであっという間に読み終ってしまうし、本の薄さの割に値段は高いのだけれど(絵本、ではないのだが、カラーの絵がかなり掲載されているからだろうか)町田康の小説が好きな人であれば、きっと楽しめると思う。

  • 町田康の文と、石黒亜矢子の絵で構成される絵本。

    文は軽快で面白く、装丁やページのデザインも不気味ながら可愛い。
    挿絵の「賽銭蛙」が、妖怪らしいインパクトと、服の裾を蛙の口に見立てる絵的な遊び、さらに異形感があってなかなか良い。

  • 現代にアレンジした付喪神。

    私はこの作者の方の作品をひとつも拝読したことがなく、今回初めて読みましたが……たぶんこのあともご縁はないだろうな、というのが正直な感想。
    個人的にはラストは出家、修行、成仏の件が好きなのでこちらのアレンジ版は合わなかった。
    それ以外は、変化について話し合うところとかどういう悪逆非道を行ったのかというところが面白かった。
    イラストはすごく合ってた!

  • 付喪神でも人間の姿になりたい。あ、念じたらそれっぽくなれちゃった!
    そんな付喪神たちの人間を巻き込んだ争いが起こる。その運命やいかに。

  • ふーん、付喪神ってこういう話だったんだ。
    町田康の現代風アレンジ、わかりやすくて大好き。
    ラストのまとめ方も滑稽で味があり、さすがです。

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著者プロフィール

町田康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家、詩人、歌手。一九九六年に発表した「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、ドゥマゴ文学賞を受賞。「きれぎれ」で芥川賞、『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、「権現の踊り子」で川端康成文学賞、『告白』で谷崎潤一郎賞、『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞。『湖畔の愛』『記憶の盆をどり』『ホサナ』『しらふで生きる 大酒飲みの決断』「スピンク日記」シリーズ、「猫にかまけて」シリーズなど著者多数。本書掲載の「諧和会議」は、短編集『猫のエルは』にも収録されている。



「2020年 『ニャンニャンにゃんそろじー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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