人類資金(下)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 23
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (746ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062197656

作品紹介・あらすじ

詐欺師・真舟雄一の前に、一人の男が現れる。「仕事を依頼したい。報酬は50億。仕事の内容は、M資金10兆円を盗み出すこと」。リーマン・ショック。EU危機。大震災。福島原発事故。それでも、自分の尻尾を食ってでも成長し続けろと仕向けられている「俺」たち。誰も幸せになれない“ルール”を適用した何者かに戦いを挑み、暴走する「資本」という魔物に手綱を付けるチャンスは、いましかない。
大貧民ゲームのようなこの世界を、変えることはできるのか。私たちを操る「お金のルール」。その正体はいったい何か。日本、ロシア、アジア某国、そしてアメリカへ。この世界を陰で牛耳る何者かと繰り広げられる頭脳戦と肉弾戦。危険な旅の果てに、遭遇するものとは。
小説×映画同時進行、福井晴敏初の経済サスペンス超大作、完結!

感想・レビュー・書評

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  • #読了。戦後持ち出されたとされる「M資金」を巡り、資本主義の”ルール”に立ち向かうべく、詐欺師・日銀マンらの仲間を集めたMが立ち上がる。資本主義の飽くなき欲望に対し、警鐘を鳴らす。
    久しぶりの福井作品ということで、下巻まで出るのを待っていたのだが、ボリュームが物凄い。。。もちろん芯は通っているのだが、あそこまで長いと一気読みというには厳しすぎ、多少間延びしてしまった感も。映画ではどのようにこの長さをまとめたのだろうか??
    しかしながら、真船のキャラは安定の福井作品の親父で、好印象だった。

  • だいぶ長編だけど、その分色々と事細かく書かれている。太平洋戦争後に受け継がれた人類資金とは?世界を牛耳るシステムとはいかなるものなのか?結構ドキドキしながら読んだ。

  • 状況説明と独り語りが多すぎる。無駄に多いページ数、もっとスッキリとできたのでは?M資金の秘密、人類資金の使い道、新しいルール、国連で各大使を引き止めた手段、全てがはぁ?って感じでストーリーに没入できない。時間を無駄にした。

  • 相当な分量で、詳細な描写は端折りながら、読んだ。上下巻で約1300ページ。資本共生主義という理想が天啓のように思えた。それほど、現代の行き過ぎた資本主義には限界を感じているのも事実だ。M資金という戦後から消えそうで消えないオカルトも実は…という小説らしい小説。でもちょっと長すぎだったかな、ということで☆は3つ。

  • 文庫本化で読んだが、この下巻が出たので上巻を合わせて一気読み。文庫本で読んだ時にはあまり感じなかったが、上下巻で一気読みすると流石に、M資金にまつわるエピソードとか、それぞれの登場人物たちの懐古シーンなどが少々、冗長であり、疲れるが、結末とトリックを知りながらも一気に読ませる筆力は流石である。書かれた年ではIRSの崩壊が秒読みだったかもしれないが、実際には時代はより混迷化しており、資本共生主義とは言わないが、本当にパラダイムシフトが生じない限り、今の全先進国を覆う閉塞感は去らないだろうし、資本の暴走は抑えられず、それに抗する民族主義の台頭も抑えらない。より民族主義と排他主義が厭世的に広がりつつある世界は先行きを思うと暗くなる。

  • 上巻に四苦八苦して、やっとの思いで下巻に突入。やっぱり親は親だよね。
    結局、美由紀は誰のもとへ?! 

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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