14番目の金魚

  • 講談社
3.72
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本棚登録 : 92
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062197823

作品紹介・あらすじ

全米ベストセラー。ニューヨークタイムズ・ベストセラーBOOK、Amazon.comベストブック・オブ・ザ・イヤー2014(9歳~12歳)。
●若返りの薬が発明されたらどうする?超天才へんくつ科学者のおじいちゃんが教える「科学」の魅力と「生命」のサイクル
●どんな大人も小学生に変えてしまうかもしれない魔法使いの少年、登場!
●11歳の平凡な女の子が、天才科学者おじいちゃんと変なクラゲを使って不老不死薬を開発するドタバタ科学ストーリー
●だれもが「科学」の魅力と「生命」のサイクルに感動して、
科学の面白さに夢中になる物語。

対象年齢:小学生中学年以上。大人も楽しく読めるお話です。

●あらすじ:ある日突然、天才へんくつ科学者のエリーのおじいちゃんがやってきた。おじいちゃんは若返りの薬(クラゲ)を発見したという。
疎遠だったおじいちゃんと食事したり、学校に通ったりするうちに、科学への興味がわき、エリーの世界は一変する!  おじいちゃんとエリーの仲間たちは、研究所に奪われた若返り薬(クラゲ)を手に入れる奪還計画を実行にうつすのだが・・・。

天才はちゃめちゃ科学者のおじいちゃんが教えてくれた「科学」の魅力と「生命」のサイクルの物語。

感想・レビュー・書評

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  • クラゲから若返りの薬を発見し、孫より少し年上に若返ったおじいちゃん。そんなおじいちゃんと同居することになった孫。科学は正しく導けば多くのひとを救う。使い方を間違えれば悲劇を招く。

  • いつまでも若くありたい…と言うのは誰もが思う願望ですよね。若く見られる事は実際嬉しいですし。

    ただ、あまりにも熱心に若作りしている人を見ると、なんだか哀れに思えてしまう。年を取る事をあまりネガティブに考えたくないですね。

    前向きに年を取っていきたい。魅力のある?いじわる婆さんになりたいな

  • 久々のYA小説。楽しく読んだ。
    明るいし、率直な思春期の心が描かれていて読みやすい。

    おじいちゃんのキャラクターが、愛らしくていい。
    主人公エリーもまったく屈折のない素直な少女で素敵だった。あとは中華料理とピザとブリトー。

    ストーリーは、、、まあそんなに深くはないんだけど、若返りの発明を中心に、成長や劣化、という変化を受け入れて生きることに、12歳の少女が向き合う瞬間をうまく切り出している。

    日本に住んでいる者としては、オッペンハイマーや原爆の描き方が、モヤっとするところ。

    土葬の習慣がある欧米社会なのに、死んだ金魚はトイレに流すのが一般的、という訳者あとがきにびっくり。

    あとムーグーガイパンという中華料理は一体何だ?と思ったら、鶏肉、野菜、キノコの炒め物らしい。
    パン、ってつくから、うまくイメージが出来なかった。

  • 両親は離婚して、母と二人暮らし。母には恋人がいて、というアメリカでは普通の家庭の女の子のもとに若返りの薬を発明して、孫と同じくらいの少年になった科学者の祖父が転がり込んでくる。
    見た目は少年でも中身は老人のままのため、老人ファッションに身を包み、古くさい価値観を振り回す祖父がなかなかユーモラスではある。
     しかし、祖父が孫と孫の友人と若返りの薬の原料となったクラゲを取り戻すシーンは都合がよすぎるし、結局祖父がこれからどうするかも不明。
    老化や死は必要なもの、という同じテーマなら『時をさまようタック』の方がずっと面白く、詩情豊かで、切なさも残る名作。断然、『タック』を薦めたい。
     長崎訓子の挿し絵があり、軽く面白く読めるという点は良いのかもしれないが、テーマ自体は重いものなのに、深みが感じられない。
     オッペンハイマーが開発した原子爆弾のお陰で終戦が早まった、というアメリカでは一般的な解釈が何度も出てきて、いかがなものかと思ったが、終盤になって主人公自らが調べて、原爆で子どもを含む多くの一般人が犠牲になったことを知り、科学も使い方を誤ると取り返しのつかないことになると気づくシーンはよかった。科学をどう利用するかという問題を考えさせるにはいいのかな。物語自体は小学生向き。

  • おじいちゃんがクラゲで若返る。C8097

  • 科学者で、若返りに成功してしまったおじいちゃんと、孫娘の主人公。細かいところは置いておいて、母と仲の悪いおじいちゃんだが、一緒にいるのが楽しく、周りに起こる様々なことを自分なりに解釈し、前向きに生きている主人公に好感が持てる。新しく友達になった風変わりな少年が、どうしてそうなっているのか、納得しずらいのだが、物語の中での存在が良い。小学校高学年にオススメ。

  • いや、こんなにはっきりと若返ったら、STAP細胞どころじゃないんだから、ぜったいノーベル賞とれるでしょ。動物実験の段階で論文書いて査読を受けてから自分で実験すればよかったのに……ってツッコンじゃいかんのか。
    そういう意味では、SFよりファンタジー的なのかな。
    思考実験というほどつきつめてもいなくて、けっきょく最後はちょっと逃げた形になっているところに、若干、釈然としないものがのこった。

    そういえば、わがままな老人となまいきなティーンエイジャーって似てるかもね(笑)。秘密を知ってまともにつきあってくれるラージはいいやつ。インド系なのかな。ラージとエリーの友情物語とか読んでみたいかも。

  • 不老不死の薬ができた!?
    科学者の名前や美味しそうな食べ物がたくさん出てきて、頭もお腹もすく話だ!

  • ママが連れて帰ってきたおじいちゃんは、なんと13歳になっていた! 科学者のおじいちゃんは、若返りの大発明をして自分自身で実験しちゃったんだって。でも13歳以下は保護者といなくちゃいけないという法律のせいで、若返ったおじいちゃんは研究室にもはいれなくなってしまった。頑固でわがままなおじいちゃんはママとけんかしてばかり。でもわたしは、おじいちゃんのおかげで科学の面白さに目覚めたみたい。おじいちゃんの研究室から若返りの研究成果を持ち出すために作戦を考えたんだけど…。子どもなのになかみはおじいちゃん、という面白さ。ユーモアたっぷりのおはなしです。

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