決戦!本能寺

  • 講談社
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本棚登録 : 213
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198035

作品紹介・あらすじ

累計六万部突破!「決戦シリーズ」第三弾!!
戦国のいちばん長い夜――本能寺の変。

葉室麟(斎藤利三)
冲方丁(明智光秀)
伊東潤(織田信房)
宮本昌孝(徳川家康)
天野純希(島井宗室)
矢野隆(森乱丸)
木下昌輝(細川幽斎)

豪華メンバーがみたび集結!
乱世の英雄・織田信長を、討った男、守った男、そして、何もできなかった男たち――。
その瞬間には、戦国のすべてがある。

感想・レビュー・書評

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  • 7人の作家による7人の武将をメインにした短編集。
    全部「本能寺の変」を主題にしていました。

    結局は、なぜ明智光秀さんが主君であった織田信長さんを討つに至ったのかなんだけど、これはいろいろな解釈があって面白い。

    なので、この本の楽しみ方は、その「なぜ」が納得できるかもあるし、自分が思わなかった考え方を気づかせてもらう部分もあるし、こんな人間関係もあったのかと知識を授けてもらうこともあるんだけど…。

    作家さんの好みや力量を比較する楽しみもありました。
    メインの明智光秀さんを担当した冲方丁さんは『光圀伝』のときも思ったけれど、何だか薄いんだよね。
    もっともらしい文章を書いているんだけど、どうも表現と言いたいことのバランスが悪い。

    水戸市は『光圀伝』の大河ドラマ化を前々からアピールして活動しているけれど、原作はページ数の割に内容が薄いので、思うに「『水戸黄門』ではなく、素の光圀さんを主人公にした大河ドラマをやって!」ってことを主張したほうが良く、原作を『光圀伝』に特定して活動しているのが案外敗因なのではないかと思いました。

    話ズレたかな…。
    斎藤利三さんを担当した葉室麟さんも弱かったです。

  • 本能寺の変にまつわるアンソロジー。色んな作家さんの描く、色んな人物からの視点で描かれる、本能寺。同じ武士でも視点を変えれば違った側面が見えるし、伝えられている逸話も色々な解釈があって面白い。
    2018/11/6

  • まあまあかな

  •  新聞の書評欄で紹介されていたので手にとってみました。「決戦!」シリーズになっているんですね。本書は「本能寺」を舞台に、“変”に関わった人物7名を7人の作家がそれぞれの視点で描いていきます。伊東潤(織田信房)・矢野隆(森乱丸)・天野純希(島井宗室)・宮本昌孝(徳川家康)・木下昌輝(細川幽斎)・葉室麟(斎藤利三)・冲方丁(明智光秀)といった具合です。
     なかなか面白そうな企画だと期待して読んだのですが、かなり拍子抜けで私には全く合いませんでした。
     歴史小説といえば、司馬遼太郎・海音寺潮五郎あたりの「古典的」なものをイメージしてしまう世代でもあるせいでしょうか、こういった超短編は、どの作品も如何せん中途半端な印象が拭えません。
     ある程度のボリュームなら、そのストーリーの中で、自然と登場人物の出自やその他の人物との関りが語られていくのですが、本書のような短編になってしまうと、それらの背景や伏線がいきなりストレートに「説明」されてしまうのです。これでは、それぞれの作品が、歴史上のエピソードの解説文にちょっとしたオチがついたようなものになってしまうのも無理からぬことだと思います。
     「豪華メンバーがみたび集結!乱世の英雄・織田信長を、討った男、守った男、そして、何もできなかった男たち――。その瞬間には、戦国のすべてがある。」という宣伝文が躍る本ですが、かなり?ですね。

  •  本能寺の変をいろいろな人物視点で書き手を変えて纏めた短編集.冲方丁の明智光秀解釈が面白かった.そして,視点が変われどもその中心にいるのは信長で,たくさんの信長に堪能した.

  • 歴史のキーポイントとなった戦を、複数の作家が、それぞれ違った主人公で描く戦国決戦シリーズ。今回も安定の内容で、通勤電車でサクッと読める。が、今回は本能寺なので、戦闘として見れば本能寺で織田信長が討たれるシーンは、大規模な“戦(いくさ)”ではないので、戦闘シーンを描くというより、なぜこの人はこう行動したのか?という、そこに至るまでの経緯の解釈が中心となり、そこ解釈が作家によって個性があり、読み比べて面白味のあるところだ。そういった意味で、やはり冲方丁氏の描く明智光秀の心の変遷の解釈がとても斬新というか新鮮で、うわ!そうきたか!と驚くとともに、明智光秀の行動がとても腑に落ちたのでした。

  • 個々の意外な心境が楽しめたが、さすがにやりすぎ

  • 新選組が面白かったんで続けて手を出した決戦シリーズ本能寺、日本史上屈指のミステリーへ名うての作家陣がどのように斬り込んでゆくのか期待が膨らむ。
    ややマニアックなきらいもあるが其々の拘りで描く信長、光秀の人物像は俄か仕込みの歴史通にも興味深い。
    良かったのは冲方さんの「純白き鬼札」
    謀反の動機が信長への過ぎたる忠義心という解釈はおこがましいも私の説に近かった…心酔していたのだよ光秀は。
    そしてもう一編は木下さんの「幽斎の悪采」
    宇喜多の捨て嫁でもそうだったがこの人の"そこから来るかー!"感は堪らなくゾクゾクさせてくれる、圧巻のラストに泡立つ心は殺せない

  • 関ヶ原の戦いをさまざまな視点から複数の作者が描く。シリーズ第三弾。二弾に続き、意外な人物や出来事に焦点があてられており、改めて歴史というのは複数の視点から見ることのおもしろさ、重要性を考えさせられる。このシリーズはどこまで続くか。

  • どの作品も躍動感があり、各々の猛者達の視点による信長讃歌となっている。このシリーズ外れ無しだね。

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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