影憑き 古道具屋 皆塵堂

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 150
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198189

作品紹介・あらすじ

放蕩三昧の
馬鹿息子に祟る「黒い影」!?
  
曰く品が揃う皆塵堂の
新たな居候は大店(おおだな)の倅
  
とぼけた笑いとあと引く怖さ

面白さ抜群の「人情怪談騒動記」!

円九郎、菊三郎、金吾は、立派な店の倅たちだが、遊び歩いてばかりの放蕩息子。
親から金を渡されなくなった三人は、賽銭泥棒をしてしまう。
しかし人の形をした黒い影に襲われそうになった円九郎が叫び声をあげ、悪事が露見。
円九郎は家を追い出され、皆塵堂に預けられたが、何をやっても失敗ばかり。
そこで店主の伊平次は、「荒療治」に踏み切ることに……

感想・レビュー・書評

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  • 毎回、主人公というか奉公人が変わるシリーズ。今回は、気の弱い遊び人の若旦那。そう言えば太一郎も、ある意味、気の弱い若旦那だったか。巻が進むにつれて、太一郎もしっかりしてきたけれど、円九郎はどうかしら。

  • 今回、皆塵堂に奉公人としてやってきた円九郎は、これまでの中で一番しょーもない男。
    いわゆる放蕩息子で、仲間と古家に忍び込んで死人を悪く言ったり、人からお金を騙し取ろうとしたり、ついには賽銭泥棒まで…。
    挙句の果てに家から勘当同然で追い出され、性根を叩き直すために皆塵堂に預けられることに。
    でも、小僧や猫にまで馬鹿にされるほど仕事ができず、しかもどうやら悪口を言った死人の祟りまでついているようす…さてさて。

    円九郎、ふがいない…と思いつつも、彼の根っこにある弱さは人間誰しも多かれ少なかれ持っているものだろうな、とも感じました。
    同時に皆塵堂レギュラーメンバーの図太さを改めて感じさせられて、苦笑しつつ読了。

    『迎え猫』から登場している子猫たちが準レギュラーとして端々に顔をのぞかせてくれるのがうれしい1冊でもありました。

  • 古道具屋皆塵堂シリーズ最新作。
    放蕩三昧の三人の馬鹿息子が(簡易)勘当されてそのうちの一人が皆塵堂に。

    いつもながらのとぼけた味わいととにかく読みやすい語り口です。ただ冒頭の三馬鹿が割と不快感のある感じだったのがなんとなくなあ、と。面白かったのは面白かったんですけどね。これまでの登場人物が基本的にみんな善人だったから今回の円九郎さんのように(流されるタイプではあるものの)自分から悪事を働く人っていなかったからかな。

  • 今回、皆塵堂にやってくるのは、大店の放蕩息子・円九郎。峰吉に「役立たず」と言われても仕方ないと思うほど、ダメダメな奴です。皆塵堂での恐ろしい体験が、少しは効果あったようだけど、まだまだですね。次は、隣の米屋に預けられるということで、次回も登場するのかな?そんな円九郎のダメさ加減には、あきれるばかりでしたけど、レギュラー陣は、相変わらずで、なんやかんやと笑わせてもらいました。特に、峰吉のSっぷりがね~冴えてたわ~。猫ちゃん巡りをするかわいい一面もまたよかった。そして、太一郎・・・、子猫祭りかぁ(笑)

  • 小道具屋皆塵堂シリーズ、6作目。

    今回の皆塵堂の居候は、周囲に流されやすく、楽な方に逃げてばかりの大店の放蕩息子。典型的なダメダメお坊ちゃんなので、ちょっとイライラさせられるけれども、彼に対する皆塵堂のメンバーの荒療治もなかなかで、楽しかったです。ていうか、今回の怪異話、結構怖かった。ホラーとユーモアのバランスが絶妙で、大好きなシリーズです。もちろん、にゃんこもいいスパイスで、最後の太一郎が駆け込んでくる場面は笑った。これまでの居候と同様、円九郎も今後出てくるのかな。自分の大店に無事戻れる日はやってくるのかしら(笑) と、思っていたら、次作で完結??という情報を見てしまった。嫌だぁ~(泣)

  • シリーズ6作目。

    今回は、何をやらせても駄目な放蕩息子、円九郎が皆塵堂に預けられます。彼に付きまとう“影”の正体とは・・・。
    と、いうことで今回も相変わらず、安定の読み心地です。
    ちなみに、巳之助の名(迷?)セリフ。「・・・男が約束の刻限に遅れてもいいのは、人の生き死にに関わる時と、出がけに猫が膝の上で寝ちまった時だけだ」が、個人的にツボでした。

  • 輪渡竣介さんの古道具屋 皆塵堂シリーズの第6作目。

    常連の登場人物たちが、まったくぶれることなくいつもと同じような行動で、いつもと同じような活躍をするので、安心して読むことができる。

    同じような活躍ばかりだと普通は飽きてしまうのかもしれないが、このシリーズでは常に霊の影がちらちらするので、そちらへの恐怖心と好奇心がマンネリ化をうまい具合に打破してくれる。

    今回の主人公である円九郎の駄目さ加減は、まったくもって同情の余地がなく、感情移入が少しばかり難しかったので★ひとつマイナス。

  • 円九郎、菊三郎、金吾は、立派な店の倅たちだが遊び歩いてばかりの放蕩息子。さすがに呆れた親から金を渡されなくなった三人は賽銭泥棒をしてしまうが、人の形をした黒い影に襲われそうになった円九郎が叫び声をあげ、悪事が露見。勘当と懲らしめの意味を込めて皆塵堂に預けられた円九郎だったが…小道具屋・皆塵堂シリーズ第六弾。「三人の放蕩息子」「欠けた水瓶」「留守番の夜」「幽霊の不思議」「襲う影」収録。

    最初は「ホラー(怪談)>ほんわか」だったのが段々「ホラー<ほんわか」な感じだったのですが、今回はなかなか怖かったですね…今までは哀しい過去を背負っていたり、周りも積極的に助けてあげたい事情のある人が皆塵堂にお世話になってきましたが、今回の円九郎はダントツでしょうもないというか…

    店の金を使い込み、働くことなく放蕩三昧。亡くなった方の空き屋で悪口を言って笑い、賽銭泥棒し、勘当一歩手前まで来ても反省というより「早く帰りたいなぁ」と思う楽な方楽な方に流される円九郎。極悪人ではないけど小者感がすごい…正直、自業自得じゃない?と思ってしまう所も…今までの登場人物が善人だらけ過ぎた、というのもあるかもしれませんが、情けないし、不甲斐ないけど、でもまぁどこか憎めないキャラです。

    てか、恩のある安積屋の倅だからとはいえ、そんな円九郎のために奔走する清左衛門さんが好ましい…大店の御隠居なのにすごく気さくで優しくて大好きです。個人的に、ドSの峰吉が清左衛門さんに休みの日に好きな所に連れてってあげると言われて今まで拾った猫たちの様子を見て回りたいと言ったのが可愛かったです。楽しく読んできたけど次が最後かぁ~う~ん、寂しい…

  • さくさく読みました
    にしても、全然前の登場人物のこと覚えてない私…
    記憶力やばいね…

    楽に流されること自体が罪なのかもしれない
    後でいいや~、見過ごしていいや~って
    必ず自分に返ってくるもんなぁ

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著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。『古道具屋 皆塵堂』シリーズ(本シリーズ)に続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』『悪霊じいちゃん風雲録』などがある。

「2021年 『呪い禍 古道具屋 皆塵堂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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