世にも奇妙な君物語

著者 :
  • 講談社
3.50
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本棚登録 : 1341
レビュー : 223
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198240

作品紹介・あらすじ

今年二十五周年を迎えたテレビドラマ、「世にも奇妙な物語」の大ファンである、直木賞作家・朝井リョウ。映像化を夢見て、「世にも奇妙な物語」のために勝手に原作を書き下ろした短編、五編を収録。

1 シェアハウさない
2 リア充裁判
3 立て! 金次郎
4 13.5文字しか集中して読めな
5 脇役バトルロワイアル

感想・レビュー・書評

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  • まさに世にも奇妙な物語のノベライズ小説風。メジャー作家なんで実写化しているのかと思いきや、実写化を夢見て勝手に書いた小説らしく、愛溢れるオマージュ。題材としてるテーマが、現代的で、いずれすぐに古くなりそうなので、実写化はもうきついかも。裏切りに満ちた小説で面白かった。

    シェアハウさない 、、、正統派ホラー枠。何故関係性のない人達が、シェアハウスで同居してるのか?にライターが迫る。いきなり意外な展開でグッと掴まれた。
    リア充裁判 、、、コミュ力を裁判する世界という現代風刺系。現実は救いがない。
    立て! 金次郎 、、、モンペを題材としたハートフル枠、と思いきや、、、バカなのは親なのか先生なのか。すごいつまんない話かと思いきや一番裏切られた。
    13.5文字しか集中して読めな 、、、ネットニュース配信会社の記者が、過激な見出しに傾倒してくなかで、その家族が、、、という話。これはオチが読めた。一番世にも奇妙な物語にありそう。
    脇役バトルロワイアル、、、脇役達が主役オーディションとして、いかに脇役らしく振る舞わないかというヘンテコ枠。登場人物はモロに実際の俳優をもじっていて、しっくりきてよくわかる。他の短編の脇役をやってたというメタ設定も面白い。

  • 「世にも奇妙な物語」を意識して書かれた短編集。
    エッセイに、この番組が大好きって書いてたな。でもTV化の話はこないとか、、、
    「第2話 リア充裁判」「第4話 13.5文字しか集中して読めな」など、現代社会への皮肉が利いた物語が多かった。

  • 最初の一話、シェアハウさないを読み進めていくと
    あれ?この本、以前どこかで見たことがあったと全身で感じた。記憶にないのだけれど、どうやら二回も読んでいたらしい。細胞レベルでデジャヴを感じてる。
    以前はどこで読んだのか・・・?まったく思いだせない。
    思いだせないけれどこの本は何回読んでも面白いと
    感じるしそれほどまでに入りやすいのだ。

    ぜひ奇妙な物語特別編で朝井リョウ氏脚本の話をやってほしい。
    しっかし朝井リョウ氏は携帯やらSNSやらを題材(しかも皮肉めいた扱いが多い)とするものが多いが、
    本人も批判的意見なのかそういうテイストが好きなんだなぁと思う。

    あ、ちなみに最後の話脇役バトルロワイヤルみたいな
    実はこれまでの話のキャラは設定として役者が監督に頼まれて演じていて「はい、おつかれでした~」みたいなエピソード、好き。

  • 世にも奇妙な物語が大好きだという著者がそれを意識して描いた物語。
    あの番組を好きな人なら、おお、それっぽい!なんて思いながら読めるはずだ。
    もちろんストーリーテラーは......。

    「リア充裁判」
    このどんでん返しは面白い。
    ありがちな設定なのだが、やっぱりやられてしまうとあまりにもありがちすぎて、騙される。
    若い作家だからかけたのだろう。
    確かに私も就活の時に、コミニュケーション能力についていろいろ考えたものだ。
    5人いる中で、何を言おうか、前の人と同じことを言ったらどうなるだろうか、っていうか、私大学生活充実していたっけ?
    たまに私も思うのだ、フェイスブックで「ハーゲンダッツの新作を食べた」「ウルトラまんを食べた」「夢の国に行った」だからなんだと。

    「13.5文字しか集中して読めな」
    ネットのニュースがあるから別に新聞いらないでしょ、と言われたことがある。
    紙の媒体なんて!
    確かに情報はたくさん出ている。
    ちゃんと配信されている。
    政治経済国際芸能生活スポーツ!
    取捨選択しているのは自分だ。
    しかし、それって本当に選んでちゃんと読んで理解しているの?
    なんでも「〜か?!」で逃げていいの?
    自分に返ってくる怖さ。
    私達は情報を選んでいる。
    だからそこにあるおごりや怠慢にも目を向けなければいけないのだ。

    「脇役バトルロワイアル」
    これぞ奇妙な物語の醍醐味と言った作品。
    本書を読んでいて初めに感じた、この登場人物の名前って、.......という気持ち。
    あれをそのまま持ってきたよ、この作家は!
    この著者の作品の中で一番面白い作品かもしれない。
    挑戦的な登場人物達に笑った。
    主人公は誰でもできる。
    周りを固めるのはやはり彼らじゃないと。

  • 評判にコントロールされたり
    充実してるかどうかを数値で判断したり
    人より個性的でありたいと
    思っているのに 
    型にはまったことしか出来なかったり
    コミカルですが 結構
    物悲しい気持にもなります

  • サイン会に参加するために購入。これを執筆してる過程は著者のTwitterで知っていたのでとても気になっていた作品。
    第五話を読んでから振り返ると第一話から実はもう仕掛けが……。第一話からを含め第五話のキャストでドラマ化してみてほしいですね。著者の野望通り。
    私は朝井リョウの小説が好きでほとんど買って全部読んでるけれど、“いま”を切り取った描写が多く、同時代的には共感を生むけれど時が経つと色褪せてしまうという面を併せ持っていると思う。小説で現代を風刺するというのが氏の魅力のひとつでもあるのでむずかしいところではあるんだけれど。

    【余談】サイン会に参加して氏と直接対面しましたが、とても腰の低い謙虚な好青年でした。小説を読んでいても感じるけれど、彼はまわりの人をとてもよく観察していて、ひとりひとりにとても丁寧に対応してくれていた。学生時代はもてただろうなーと思う。それこそ、桐島みたいな。

  • タモリさんの顔と曲が浮かぶくらいすぐ映像にできますよってお話ばかり。
    第5話を朝井さんの考えたキャストそのままで是非演じてほしいです。
    朝井さんみたいに若い世代が今流行りの事象に疑問を呈してブラックにもっていくとは…嬉しいです。昔話を残酷と捉えて結末変えるのはおかしい、とはっきり言ってもらえると、このお話を手にとった全ての君がそれぞれのこれからを作っていける、未来も安泰って信じられる気持ちになります。
    なんかブラックだけどユーモアあって便利なことに必ずしもとって変わるだけが正しいとは限らないと考えさせられるとこもあって面白かったです。

  • 年末年始休暇中に気楽に読む本として丁度よかった。『立て、金次郎』が1番風刺が効いていて面白かったかな。あと、リア充裁判。若干主人公に酷な感じもしたけど。

    各話の初めの方で、【各話タイトル】が唐突に出てくるのは何だろな、と思ってたけど、映像化された場合、ここでタイトル表示したい、という作者(脚本家)としての意思表示だと、途中で思い至った。

  • 電車の広告で見て、おもろそう!と思いずっと読んでみたかった本。
    絶対おもろいやん!って思ってたので、ちょっと期待はずれ。
    つまらなくは、ないが期待しすぎたか?
    最後の「脇役バトルロワイアル」が1番面白かった!


    ・シェアハウさない ★★★
    面白いし悪くないし、バッドエンドは好みやけど。
    うーん、普通!
    ちょっと期待しすぎたかも。

    短編やし、しょーがないけどもうちょっと深く掘って欲しい部分もあった。
    ラストなんて、予想通り過ぎだった。
    タイトルの意味もよくわからない!


    ・リア充裁判 ★★
    面白そうなタイトル!
    期待しすぎたのか、ガッカリ感が。。
    ラストもいまいちよく分からないし、微妙。

    うーん、この作家さんと相性が悪いのか。。


    ・立て!金次郎 ★★★★
    とても「世にも奇妙な物語」って感じのオチが◎!
    ハッピーエンドに見せかけてというのが良い!

    それにしても幼稚園、保育園の先生は大変だな〜としみじみ思う。


    ・13.5文字しか集中して読めな ★★★★★
    面白ろかった!いい感じのオチ!
    理不尽というか、ちょっと可哀想と思えるのが、世にも奇妙な物語的!
    そして、息子はサイコパスか!?

    テーマ的にも興味深い!


    ・脇役バトルロワイアル ★★★★★
    面白かった!
    登場人物は全員、本物の芸能人を想像させられる人たち。
    まるでドラマを見てるような展開。
    今まで読んできた過去の作品を演じたとかあって面白かった!

  • 5編の短編集。
    お話それぞれに味があり、ウィットに富んでいて思いもかけないところからボールが飛んでくる印象。もちろん好みも別れるところだろうけど、そこをあえて加冠に攻めてくる朝井リョウさんがすごい
    。ラストは芸能人のイメージそのままに映像的な視点も絡めて演劇をみているかのよう。
    本なのに不思議な体験だった。

    子どものブラックさにぞっとする一面も怖かった。

    一冊の本でここまで色々と楽しめたのはお得感満載!!!

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著者プロフィール

'朝井リョウ
一九八九年岐阜県生まれ。二〇〇九年『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。一一年『チア男子!!』で高校生が選ぶ天竜文学賞、一三年『何者』で直木賞、一四年『世界地図の下書き』で坪田譲治文学賞を受賞。その他の著書に『星やどりの声』『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』『武道館』『世にも奇妙な君物語』『ままならないから私とあなた』『何様』、エッセイ集『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』などがある。

「2020年 『夜ふかしの本棚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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