水鏡推理

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 140
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198400

作品紹介・あらすじ

松岡圭祐『探偵の探偵』に続く新作! 面白くてためになる「殺人のないミステリ」。
 
正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省新米女性一般職・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女をもてあまし、研究費の不正使用を調査する特別編成チームに配属する。税金目当てに悪事がうごめく臭いに敏感に気付く瑞希。彼女はエセ研究開発のねつ造を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力が霞が関を震撼させる、美女公務員の下克上エンタテインメント!

『水鏡推理』で描かれているのは、単なる「正義の味方の名探偵」ではない。そんな問題が起きる背景と仕組みまで鋭く抉り、人を救う科学技術へのピュアな期待を込め、今ここにある苦労や不幸を目に入れずに利権と保身に走る行為を糾弾する。そんな骨太な社会派テーマを、膝を打つ謎解きと丁々発止の駆け引きでくるみ、二転三転する意外な展開で驚かせ、最後にはスカッとするエンターテインメントに仕上げた。おまけにラブコメ要素までちょっぴり入ったりもする。『水鏡推理』は、全方位に楽しめる、なんとも贅沢な一冊なのである。―大矢博子(書評家)

本書では殺人が起きない。しかし数々の詐欺行為が暴かれることなく、数十億数百億という予算が実現不可能な装置や機械に投入されたらどうだ。必然的に余所の予算が縮小・消滅することになる。本書の中で瑞希がいうように、それによって本来なら助けられる命が失われるかもしれない。(中略)
現実は厳しい。だからこそ、水鏡瑞希が必要だ。鋭い推理力と一途な行動力で、自分の信じる正義を貫く。日本という国のために求められる、究極のヒロインがここにいる。―細谷正充(文芸評論家)

文庫版も同時期刊行です。

感想・レビュー・書評

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  • 「探偵の鑑定」に水鏡が登場したので、本編も読んでみることに。簡単に言うと、「鑑定士Q」の理系版のような感じ。文部科学省に一般職として入省した瑞希は、研究班等の不正を調査するタスクフォースに配属になる。お役所仕事で、なあなあになりそうな事例の不正を、探偵業で磨いた感性で次々と解決していく。「鑑定士Q」も終わりに近いので、それに続く新しい「人の死なないミステリー」。最初は反感を持っていた総合職の南条たちも、最後の方には打ち解け、これからタスクフォースのメンバーたちの活躍が楽しみ。

  • 登場人物も、内容も薄っぺらい
    千里眼シリーズは面白かったんですが、これはどうも。完全にラノベ。まあ、表紙からしてそうなんですが、好きな作家さんでしたので読んでみました

  • 2020年10月12日
    登場人物の名前が難しい。最初の不注意で何人かの名前が読めず、最後まで正しく読めずに物語が進んでしまった。
    蔑視された一般職からいつのまにか実力を認めて尊重される仲間になっていく話にワクワクした。
    税金の無駄使いはこの後現実に多々起きている。
    マスコミ報道もあるが厚顔なお偉い人たちは庶民の戯言としてはぐらかす。
    2015年当時の松岡圭祐さんに続いて、2020年には池井戸さん、梨木さん、海堂さんたちそうそうたる作家のみなさんが声を上げている。
    世の中の正義を守るべく、できることからやっていきたい…

  • 巻末の解説の「博覧強記の美女が、快刀乱麻に謎を解く」がほぼ全てを語っていますが、か弱さもあるヒロインの健気さに、引き込まれます。女の子の涙に弱い人にオススメです。

  • 『万能鑑定士Q』『探偵の探偵』に続く「殺人のないミステリ」シリーズ。

    文部科学省の一般職(ノンキャリア)の水鏡瑞希(みかがみみずき)は、研究費の不正使用を調査する特別編成チーム(タクスフォース)に配属される。

    一般人の感覚で、小難しい研究の嘘を見破るという感じ。
    研究の壮大さと捏造の稚拙さとの対比があっけなくも面白かった。
    (図書館)

  • ようやく新シリーズに手を付けられることに。
    こちらも人の死なないミステリーであり、起こった事件はすっきりと片付くのであまりストレスもないです。
    文科省に一般職入省した水鏡瑞希。ノンキャリアであることから総合職の言いなりになることを求められますが、阪神淡路の震災被災を過去に持つ瑞希には、研究費用を不正に請求される事態に黙って見過ごすことができずに自ら調査に出向きます。
    実際に中途半端で成果の出ない研究をさも役立つように見せて費用を請求するようなこともあるのでしょう。
    この話の舞台がそういう研究の不正を暴くタクスフォースという部署で、最初は上に言われるがままに処理していたキャリア組も徐々に瑞希に感化され、本来のタクスフォースとしての機能を取り戻すのです。いずれも瑞希の探偵業で養った知識と機転で寸でのところで不正を暴きます。
    そりゃ適当に処理しておこぼれを預かりたい不当な輩にとっては瑞希の存在はかなり邪魔。あの手この手で追い込もうとするのですが、全てあえなく失敗。
    不正を暴く過程は面白いのですが、実際人間扱いされないとかいうノンキャリア対ふんぞり返っているキャリアの構図はあまり好きではないなぁ。もちろん正義は報われるというお花畑思考を持っているわけではないのですが。

  • 新シリーズ。こう云うことにそんなに不正があるって前提が好きじゃないなあ~。次作以降はもう少しすっきり感が欲しい。

  • 正義感を発揮するあまり組織の枠をはみ出してしまう文科省新米女性一般職・水鏡瑞希(みかがみみずき)。役所は彼女をもてあまし、研究費の不正使用を調査する特別編成チームに配属する。税金目当てに悪事がうごめく臭いに敏感に気付く瑞希。彼女はエセ研究開発のねつ造を見破れるか? 抜群のひらめきと推理力が霞が関を震撼させる、美女公務員の下克上エンタテインメント!

  • 総合職と一般職の身分わけが噴飯ものでしたが、ストーリーラインの整合のためには面白かったですね。
    シリーズものなのでこのあと読むのも楽しみです。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2021年 『千里眼 ノン=クオリアの終焉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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