追いかけるな 大人の流儀5

著者 :
  • 講談社
3.44
  • (9)
  • (33)
  • (28)
  • (9)
  • (3)
本棚登録 : 393
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198417

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 20151127 読んでいてうなづける事と考えさせられる事に出会う。普段気にしていない事がどれだけ多いか考えさせられる。このシリーズを読むことで基準の確認ができる。

  • 追いかけるという行為が、私には、未練、に思えたからだ。
    追いかけないのは、未練もあるが、私が自分の足元を見てきたからである。

    私の両親は、私を、つまらぬことを追いかけるような大人の男にするために産んで育てたのではあるまい。

    追いかけて、何か解決がつくならそれは良かろうが、世の中で起こっていることの大半はどうにもならぬどころか、追いかけたことによってますますおかしくなるものだ。

    いい例が人との別れである。
    -------
    その淋しいという気持ちが実はとても大事なんだ。
    淋しかったり、孤独だったりする時間をしっかり持てた人は、来たるべき相手に巡り合った時、その人の良さややさしさが以前より、よく理解できるようになる。いい恋人がいる人は、皆、孤独で、淋しい時間、自分は何なのか、を見つめていた人だ。

  • ドキっとしたり苦笑いをしたり、私は伊集院さんの文章が好きです。

  • 〝追いかけるな〟
    今ある悩みや、今かかえ込んでいる問題の本質を見ると、独創性をあと回しにして、易きに走る輩が、目の前の明るさを求めて〝追いかける〟から失敗をする。
    人はすべて、一人で生まれ、一人で去って行く生きものである。追いかけるな。

    人は皆、今と言う時を、同じように刻んで生きています。
    伊集院さんの今に対する考えや、様々な出来事を消化して出てくる言葉は、毅然とした中にも温かさが有りとても励まされます。
    一人で生まれてきて不安のあまり泣き、老いてはまた一人で去って行く身支度について思いを馳せながら。

全37件中 31 - 37件を表示

著者プロフィール

1950年山口県生まれ。’81年短編小説「皐月」でデビュー。’91年『乳房』で吉川英治文学新人賞、’92年『受け月』で直木賞、’94年『機関車先生』で柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で吉川英治文学賞、’14年『ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石』で司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞する。’16年紫綬褒章を受章。著書に『三年坂』『白秋』『海峡』『春雷』『岬へ』『駅までの道をおしえて』『ぼくのボールが君に届けば』『いねむり先生』、『琥珀の夢 小説 鳥井信治郎』『いとまの雪 新説忠臣蔵・ひとりの家老の生涯』、エッセイ集『大人のカタチを語ろう』「大人の流儀」シリーズなどがある。

「2023年 『ミチクサ先生(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊集院静の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
石原 慎太郎
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×